続 編 前 提 ッ !『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』 | 気ままにゲームの話

続 編 前 提 ッ !『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』


楽しみにしていたタクシューの新しい『逆転裁判』だったが・・・

■概要

ジャンル大法廷バトル
プレイ人数1
セーブ数2
3D表示あり
インターネット対応
(ダウンロードコンテンツ)
いつの間に通信対応
(おしらせの受信)

『逆転裁判』の新プロジェクトとして立ち上げられた本作は
19世紀の大日本帝国と大英帝国を舞台に
弁護士「成歩堂龍之介」の物語が繰り広げられる

名探偵「シャーロック・ホームズ」と協力する"共同推理"
陪審員に有罪と評決された後、陪審員に審理続行を説得する"最終弁論"
ゲームシステムでは以上の2つが新要素として組み込まれている

また『レイトン教授VS逆転裁判』で登場した"といつめる"や
証言同士のムジュンを指摘するシステムも採用されている

■動画
公式PV


■感想
プレイ時間 38時間47分(未読スキップ使用せず)
過去作は『逆転裁判』~『逆転裁判5』、『逆転裁判 蘇る逆転』、『レイトン教授VS逆転裁判』
『逆転検事』~『逆転検事2』をプレイしています

●良い点
・3Dグラフィックが綺麗
・タクシュー節は健在でテキストが面白い
・個性的なキャラクター
・『逆転裁判5』とは違い、現場以外もちゃんと調べられる
・章の途中から遊べる(○○入廷、最後の尋問などから始められる)

●悪い点
・ストーリーが未完でほとんどの伏線を回収しない
・個別の事件が爽快感に欠け、モヤモヤする
・上記の理由でBGMの印象が残りにくい(追求が全然思い出せない)
・モーションが長いキャラクターがいてテンポが悪い(未読スキップを使えばマシになる)
・最終弁論は1つの裁判で何回もあるので、緊張感に欠け作業感が強い
・共同推理は目線の先にある別のモノを探すか、持ち物を指摘することが多いので面白く無い
・DLCが本作では各300円*8話(内容は『レイトン教授VS逆転裁判』のDLCに近い)
・『レイトン教授VS逆転裁判』であったサウンドテストがない(有料DLC内に少しある)

とりあえずこんなカンジか
正直なトコロ、評価を付け難い作品になっている
なんたって"未完"だからね

『逆転裁判』の新プロジェクトとして発表された時点で
シリーズ化を狙っているのは大体予想していたし、続編が出ること自体にモンクはない
しかし多くの伏線を回収せずに放置して、次回作を匂わせて終了というのは到底ナットクできない
次回作はいつ出るかマッタクわからないし、出たとしてもまた伏線残して3作目へとかやりそうでコワイな

「続編の可能性がないのなら、自分の持っているすべてのネタを注ぎこんで、
悔いの残らない作品にしよう!」
‥‥というわけで、前作『逆転裁判』はぼくにとって、まさに一片の悔いも残さない、
全力を注ぎきったゲームになりました。

『逆転裁判2』コラム 第1回:ごあいさつ

タクシュー、昔はこんなこと言ってたのに続編前提だと
余力を残すというか出し惜しみが凄いな・・・ユーザーは置いてきぼりなんですがねー
せめて作品内で出した伏線くらい、その作品内で完結してもらいたかったわ
ゲーム終わっても全然スッキリしない

まぁ悪い部分の方が大きいケド、タクシュー節はやっぱり面白い
立体視の小ネタ(寄り目)とか、キャラクターのやりとりはさすがだなと思った
そういうイミでは買って良かった

好きなキャラクターは夏目漱石、アイリス、ジーナ
夏目漱石・・・タクシュー節全開のキャラで楽しい
アイリス・・・スサトさんよりもパートナーとして合っていた癒やしキャラ
ジーナ・・・龍之介に次いで本作で成長したキャラ、次回作にまた出てほしい
好きなBGMは「アイリス・ワトソン ~小さな伝記作家」「大尋問 ~アレグロ」

まだ未プレイの人は中古、ワゴン、廉価版待ちで
『2』発売前にプレイするのがイチバンいいでしょう
急いで遊ぶ必要はない、と断言できる
早く遊んでもモヤモヤするだけだし・・・

最後に、こんな状態で発売したカプコンにヒトコト

ユザーイ!

なるべく早く続編を出すことを命じます
それでは、今作はこれにて閉廷!

■公式サイト
『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』

B00972R5B4
■『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』【Amazon】