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キャブセッティング【11】

 

 おはようございます。



 前回のブログで、



 「次の非番が月曜だから、その時にセット変更を試そう。」とかぬかしていましたがw、前回のブログのコメント欄で書きました、“自分なりの推測”の事を忘れないうちに書いておくことにします。



 明日から2連休を貰いますが、ちょっと天気が怪しいので一昨日の仕事あがりからのセット変更を書いていきます。



 さて、その内容を書く前に、20号さん製作による小物入れの事について・・・




$単車日誌 自分と西風と・・・




 ・・・20号さん「JINちゃん、それ前後逆だよんw」



 前回のブログを書いた直後にご指摘を受けた小物入れ。



 ひげさん&20号さん「タンクを外して、フレーム内部から入れてごらんよ」



 と、改めて正しい装着の仕方を教えてもらいました。



 (微妙~に隙間が出来てるんだよなぁ~、逆かと思ってたけど、やっぱ逆かぁ~)



 (んま、タンク脱着なんてセッティング変更やりだした時から毎回やってるから、全然苦にならな・・・)



 悟りました。




 (セッティングの度に“毎回”外す・・・?)



 (そもそもキャブ本体・・・タンク外さなきゃ外れないっけ・・・??)




 本っ当に今更ですが、タンクを外さずキャブを取ってみます・・・。



 (!!!)



 (タンクわざわざ取らなくても外れんじゃん!)



 今年の2月から始めた、このセッティング変更。今までに何回タンク脱着を繰り返したか単純計算してみました・・・。



 (なっ・・・!)



 タンクを降ろして一回、着けて一回と考え、セット変更後、三番のPS調整の為にキャブをもう一回脱着と言う過程も加味したその結果、




 自分は今まで“144回”、タンクを脇に抱え「チャポンチャポン」言わせながら運んでいたという結果が出ましたw



 中にはタンクを外さなければ、キャブを取り外せない構造になっているマシンもあるので、西風限定の話ですが、



 今までこれに気が付かなかった自分・・・間抜けも良いトコですw。



 (セッティング変更って筋トレなんだなぁ~、んま、そんなもんかねぇ?)



 2月の時から、何故かタンクを外しまくっているこの間抜けをどうぞ笑ってやって下さいm(_)m



 しかし、実際の取り付け直しは後日にします(20号さん、すみません。忘れないうちに書くことが沢山ありまして)m(_;)m




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 さて、前回のブログから、昨日までの間の事について書いて行きます。



 ・・・前回のブログを書き終えた後、頭の中で気付いた事がありました。



 師匠達が仰り、そして散々見てきたネット上でも多く書かれている。



 “困ったら標準に戻す”



 そこに着目した自分が思ったこと・・・



 (そもそも、標準って何だ・・・?)



 (取り合えず、走ってくれる。それが標準?それなら自分のセットデータの殆どが標準って事になる・・・。)



 (なら、暫定ベストが標準?気温が高くなって空気の量が減って低速が調子悪い・・・それでも標準と呼べる・・・?)



 (強制開閉型やダイノジェット等には標準とされるセット内容があると聞くけど、今回のセット変更に限っては、それが無い。)



 (標準と位置付けられるセットって?標準の定義って・・・?)




 
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 それを考え直す為、今までつけてきたセッティングのノートを読み返しながら、今までにいろんな方々から頂いたアドバイスを思い出します・・・。



 「各ジェットは一つ変更しただけで、他の速度域にも影響が出る。」



 「エンジンの種類及び排気効率に合わせてやるのがセッティング。」



 「先にMJにあたりを付ければ、取り合えず走ってはくれる。」



 「SJは元栓、PSは蛇口と、1セットとして考えてみる。1~2回転戻しでアイドリングが動作しなければ元栓であるSJの対応能力が追い付いていないと考える。従ってSJ変更。」



 「エンジンの種類をベースに、排気効率を自分好みの走りに合わせ、初めて吸気を触る。」



 「レースでは、最高出力を重視し、低速域は絞りMJを上げて行く傾向にある。」



 (・・・・・)



 納車元のショップのスタッフ“あんまし吹けないマフラーだね。俺ならSJもっと上げて・・・”



 この言葉の意味を考え直します・・・。



 (最初のセッティングでは、メインから決めた・・・。)



 (それを標準にしていた・・・。)



 (ひげさんのマフラーと違って、自分のは排圧がかかる・・・。)



 (今までプラグの色は、殆どのセッティングで同じ様な色をしていた・・・。)



 (どんなマシンにしたいか?自分ならノーマルの様に低速からトルクに溢れる、味のあるフィーリングにしたい・・・。)



 (ニードルを濃くしても、ダメだった・・・。)



 (暫定ベストを出してもらった時は、明らかにPSを3回転ぐらい緩めていた・・・。)



 (今までMJをほとんど替えていない・・・。)



 (MJ・・・。)





 (!)



 

 (MJの影響でSJ・PSの効果が不透明?)



 (雑誌にある、ノーマルエンジンで排圧のかかるマフラーでキャブをいじったカスタムマシンに、ハイスロキットが装着されていない訳は?)



 (ひげさんのアドバイスは、ひげさんの標準?)



 (なら、ひげさんとは乗り味や乗り方が違う自分の標準って・・・?)











 (もしかして、そもそも排気効率に沿ったセットをしていない?)









 (もしかしてセッティングって、低速域から始めなければいけない?)




 夜勤あがりの後、猛ダッシュで帰宅し、バイクのカバーを引っぺがします。



 乗り味は後回しです。先ずPSが1~2回転以内になるようなセットを目指します。



 今まで変えなかったMJを一つ下げてはPSの回転数を見ます。



 回転数が理想の回転数にならなければ、SJを上げて、また見ます。



 それでも駄目なら、またMJ・・・これを繰り返していきます。



 (もしこれで理想の戻し回転数になるなら・・・自分の推測と辻褄が合うし、今までの助言の意味が皆一致する!)



 MJ 120

 JN std
 
 SJ 38

 PS 2.0



 (オッケイ!回転数2.0!あと・・・もう少しだけ・・・)



 MJ 115

 JN std

 SJ 40

 PS 1・4/3



 (理想の範囲内!)



 早速跨り、アクセルを握ります。



 ・アイドリング~軽く空ぶかし































 (違ぇ!全っ然違ぇ!!)



 今までの自己セットはおろか、暫定ベストに並ぶ程の針の動きを見せます!



 ・試走、開度0~2/1




















 『グゥゥゥオオオオオオオオオオオオオン!!』



















 (何だこりゃあ!!??)



 エンジンも駆動系も触っていない西風が猛然と地面を蹴り出しました!



 暫定ベスト時と同じく、開け始めに少しもたつきはありますが、暫定はもちろん、エアボックス装着時とはフィーリングがまるで違います。



 しかし今回、余りに近所迷惑な為ここから先の乗り味や空ぶかしはしておりません。



 プラグの色は不思議と変わっておらず(外周の黒い煤は取れつつある)、アクセル前開時の様子も分かりません。



 場合によっては薄過ぎ等の状態も有り得るでしょう。



 しかしこの部分の感想については、追々書いていく事にしたいと思います。



 これがセッティングの愉しみ、というものでしょうか?今までで一番驚きましたねw



 それでは、また。

  

キャブセッティング【10】

 

 こんにちは。お久しぶりです。



 4/23のツーリングが近いのでと、睡眠時間を削ってセッティングやメンテをしていたのですが、そのせいか、はたまた仕事の疲れか、



 先月末に立ってられない程の高熱に苛まれておりました。それ以来、寝ても疲れが取れませんが一応今は元気です。



 さて、前回のブログからだいぶ日数が経ってしまいましたが、続きを書きます。



 ・・・バッフルインナー径は結局大きさを変えずにセッティングを進めて行く事にします。



 理由としては、やはり「スプリング・ピストン加工をせずにニードルを変えても調子が悪い」からです。



 そして「燃費も極端に落ちる」ので、JNは初期設定で進めて行く訳です。



 ところがです、病に伏せていたので気付きませんでしたが、随分と外が暖かくなっていたのですね。夜でも気温がギリギリ二桁になるだとか。



 西風も前回のセッティングでは調子が今ひとつなので、燃調を薄くしていくセッティングをしていきます。



 MJ 130

 JN std

 SJ 38

 PS 2・4/1



 SJ調整ドライバを使ったところ、PSで2回転以上緩めなければレスポンスが良くならない事が分かりました。



 (2回転以上緩めている・・・SJ一個下げるか・・・)



 しかし、これでもPSを2回転以上緩めなければレスポンスが良くなりません。



 (まさか、MJが影響してんのか・・・!?)



 MJを一個落としてみました・・・今度は3回転緩めなければならない所まで来てしまいました。



 「3回転も緩めている時点で要セット変更」



 直接アドバイスを下さる皆さんは、同じ助言をします。



 (PS調整がちゃんと出来てないのかな・・・ZRXの同調の時もそうだけど、相変わらずセンス無ぇな俺・・・)



 何よりも悔しいのが、KAWASAKIのショップの人に同調・PS調整をお願いした時の“暫定ベスト”に近づいてはいるものの、



 肩を並べるまでには到っていないという、この自分の下手さ加減。



 気温は変わってしまいました、あの時の正確なPS回転数を聞いておいたとしても、もう活用は出来ないでしょう。



 MJ 125

 JN std

 SJ 35

 PS 3.0



 今日のセッティングはここまでです。



 自力で行ったセット変更の中で、先程の“staffによる暫定ベスト”に一番近づいている結果が出ました。



 アイドリングから安定した針の動き、アクセル開度4/1から2/1までスナッピングしてみますが、針の戻りも一番良い状態です。



 4/3まで開けます・・・中速域でやや伸びに欠けますが、これは予定の範囲内。激しいパワーダウンは見られません。



 プラグの色も先端は灰色、外周は黒かった色が取れかかり、同じく灰色が見え始めています。



 (PSをこれだけ緩めなければならないのも、MJの影響かも・・・JNはstd固定と決めた訳だしなぁ、・・・MJもう一個落として様子見てもいいかな)



 考えて見ますと、今までMJの大幅な変更はしないでここまで来ました。来週のツーリングまでに、MJを落とした場合の低~中速域を様子見したいと思います。




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 さて、ここで話が変わりまして、先月20号さん製作の小物入れを取り付けてみました。



 (うわっ!めっちゃ丈夫!)



 質感の良さに驚きました。そして物がとにかく入ります!



 (地図に工具、頑張れば雨具まで・・・マジかよ・・・昔乗ってた最初期のZRXの時ぐらい、いやそれ以上か!?)



 驚愕の内容量です・・・これを見た自分の後輩、「あ~あぁ、いいなぁ~」しか言ってませんでしたw



 改めて、お礼を・・・20号さん、本当にありがとう御座います。



 それではまた。


 

キャブセッティング【9】

       
  こんばんわ。



 今日は、最後に書いたセッティングからその後を書いていきたいと思います。



 まずはおさらいから・・・



 ・・・最後に行ったセットは以下の通りです。



 MJ 130

 JN std

 SJ 38

 PS Staffによる(推定3.0)



 
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 このセット内容から、JNの高さを上げ、中速域の様子を見てみる事にしました。



 六角穴ネジに替えると、画像の様にキャブを出さずに機上でセッティングが出来て便利ですね。



 さて、早速エンジンを掛けてみます・・・



 (ん?掛からない)



 全く掛からないと言う訳ではないのですが、著しく調子が悪いです。



 PS調整ドライバーを買って準備をしておいたので、早速調整を試みますが、



 どうもアイドリングが何とか落ち着く回転数が6・7回転まで戻さなければならない程です。



 ここでSJの番手を上下に振ってみますが、やはり安定しませんし、PSも過剰に緩めなければならないのは変わりません。



 (プラグの色は若干黒くなった程度・・・濃すぎる?・・・しかしこうまで駄目になるもんかな)



 言わば定番とまでされる負圧型のニードルにワッシャー・・・エアボックス装着時でも効果が見られたというケースまであります。



 しかし、「ワッシャー噛ませたらセッティングが出なかった」



 調べた限りではこの様なケースが同じくゼファー750でもあるようです・・・。



 自分「もはやおかしいレベルですよね?ここまでPSを緩めなきゃいけないのって。」



 ひげさん「あるとすれば・・・サイレンサーのインナー径、排圧・・・俺とジンちゃんじゃショート管に入れてるモノ自体が違うじゃんね。」



 (そうだ!排気効率だって人それぞれ!)



 ひげさんとの電話を終えて、後日近くのNAPSに行き、インナーサレンサーと睨めっこします。



 そこへ、吸排気系に詳しいスタッフに「お悩みですか?」と声を掛けられ、暫く話し込みました。



 その結果、



 「恐らく排圧がかなり影響しているでしょう。ワッシャーを噛ませる事でセッティングが出る、あるいは出ない・・・これらのケースは低速域のセット変更にだけ目が行ってしまっている事が多いです。」



 「ただグラスウールの量を減らす・・・これだけでは恐らく排圧は変わらないでしょうね。やはりサイレンサーのインナーパイプの径の方は影響がでかいかと。」



 と、この様になりました。



 (ここまで来たんだ・・・JNを濃くした場合の情報も知っておかないと)



 しかし、この時点ではまだ新しいサイレンサーを買わず、グラスウールを半分に減らした状態でワッシャーを噛ませる方向で様子を見てみます。



 早速、家に帰りサイレンサーを抜き取ります・・・



 (なっ・・・!!!)



 抜けません!今まですんなりと外せていました。仕方無いのでサイレンサーのエンド部をタオルで包み、上からペンチで挟んで強引に抜き取ります。



 「ビリビリ!!ミシミシ!!」



 (え!?なんだこの音!?うお!)




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 グラスウールが燃料にまみれ、おまけにウールの表面はマフラーの内側にへばり付いてしまっています!この内側はもう修復出来ないでしょう。



 (最後にサイレンサーを外した時は綺麗なグラスウールだったのにな・・・こりゃあもう排気効率の問題かな)




 
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 一旦グラスウールの量を半分にしてみました。



 この状態でエンジンを掛けてみますが・・・やはり音がでかくなるばかりで、アイドリングも安定しません。



 街道レーサーや70'sテイストなカスタムも好きですが、自分が単車に乗り始めた頃の様に「でかい音にしたい」という願望もそこまではありません・・・。



 (やっぱインナー径の問題かな。それならウールの量は替えずにインナー径をでかい物にすればJNを濃くしてもセッティングは出せるかな・・・それでも音はでかくなっちゃうだろうけど。)



 いろいろ試してはみたいのですが、近場にLサイズのインナー径の物がなかったので、ネットに頼る前に他のショップで販売しているか調べてみようと思います。



 二つのヒントから、現状はこのセットにしておきました。



 MJ 130

 JN std

 SJ 40

 PS 2.0



 一つ目のヒントは、単車を買ったショップのメカニックさんが、



 「あんまし吹けないインナーにしてるんだね。SJは38より上げてって、MJは俺なら110ぐらいまで下げるね。ニードルは燃費に関わるからイジらない。もしやるならスプリング替えて、ピストンの負圧穴まで拡大するべき・・・・つまりダイノジェットの仕事だね。」



 二つ目は、同調を頼んだKAWASAKIのショップの方の、



 「んま、このままならSJは上げてくセッティングになんじゃないのぉ~。」



 インナー径を大きい物に替えるまでは、これらのヒントを頼りにし、SJを38から40に上げた状態で様子を見てみます。



 しかし、仕事仲間と酒を飲んでしまったので、今回はこの現状セットにした所で終了です。



 ダイノジェットに関しては、興味はあります。



 ニードルを濃くする以上、吸入負圧量も見てあげる必要性はあると言っていたメカニックさんの話も確かに頷けます。



 しかし、燃費に激しく影響を及ぼす部分でもあり、自分の調べた範囲ではパワーフィルターでのセッティングしか見た事がありません。



 仮にするとして、負圧穴を開けないノーマルのピストンを揃えておいた方が無難な事に越した事はないのでしょう。



 今後この二つを目標にするので、まだダイノジェットは視野から外しておきます。



 ・インナー径を大きくし、JNを濃くした場合のセッティングを知る。



 ・今までの知識を踏まえて“もう一つの吸気デバイス”に挑戦。



 ようやく自分なりに、負圧型の全容が分かってきました。



 それでは、今日はこの辺で。