今日は十五夜、中秋の名月です。

 

月の満ち欠けは、新月から新月まで、おおよそ30日周期で繰り返されます。

 

これを元にしたのが、所謂旧暦と言われている大陰暦です。

 

ですから、旧暦15日は、毎月ほぼ満月になります。

 

中秋の名月は、旧暦815日の満月のことです。

 

旧暦の秋は、789月で、真ん中の8月を中秋の呼び、815日を中秋の名月というのです。

 

特にこの日は、夜空が澄み綺麗に見えますから、平安時代から、「美しい月を愛でる」という文化が広く親しまれたのです。

 

今の暦では毎年月日がずれますが、季節を合わせて、今年は今日(913日)お月見をするのです。

 

因みに、毎年旧暦815日は、仏滅です。

 

 

小説『峠』(司馬遼太郎著)が、映画化されます。

 

タイトルは、『峠 最後のサムライ』(小泉堯史監督)です。

 

主演の役所広司をはじめ、松たか子、田中泯、香川京子、佐々木蔵之介、仲代達矢ら豪華キャストです。

 

その前に読んでみようと思い、3部中、上巻を読み終えました。

 

封建制度の崩壊を見通しつつも、長岡藩藩士としての生き方を貫いた河井継之助の生き様を描いた小説です。

 

陽明学に傾倒した彼は、その時代に適応した実践倫理により生き抜いていこうとします。

 

陽明学は、心即理・知行合一・致良知の説を主要な思想としています。

 

「規範を持った上で生きる意義のみを考えていく」という河井継之助の徹底された考え方が生き様としてみえてきます。

 

上巻を読み終えたのですが、大きく動いていこうとする中で、動かざる信念で生きる様が、リーダーたる者のあるべき姿を教えてくれます。

 

歴史小説のおもしろさは、多く登場する実在の人物が、何故か身近に感じられるからでしょう。

 

扨、今宵も一時の師匠と仰ぎ、秋の夜長を過ごしましょうか。

 

子供は、ダンゴムシが好きですね。

 

その不思議な体の構造が、子供達を魅了するのでしょう。

 

大人のためのダンゴムシが売れているそうです。

 

と言っても、玩具の話なんですけどね。

 

バンダイから発売されている「ダンゴムシ」という商品です。

 

ダンゴムシの1000%スケールモデルの玩具で、丸めることも出来ます。

 

広げると全長約140㎜、丸めると直径約74㎜になります。

 

丸めたり、広げたりしていると、何だか癒やされますよ。

 


秋を感じるのは、夜に虫の声が聞こえるようになったからです。

 

♪♪あれ 松虫が鳴いている

ちんちろちんちろ ちんちろりん

あれ 鈴虫も鳴き出した

りんりんりんりん りいんりん

秋の夜長を 鳴き通す

ああ おもしろい虫のこえ♪♪

 

つい、口ずさんじゃいます。

 

誰しも一度は耳を傾けたことがある、虫の声ですが、この虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、世界中で日本人とポリネシア人だけなんだということです。

 

虫の音を右脳、左脳のどちらの脳で聴くかという点で違いがあるのです。

 

世界中の人は、虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳(右脳)で処理するのに対し、日本人とポリメシア人は、言語脳(左脳)で受けとめ日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているからなのだそうです。

 

実は、私はもうずっと前から、いつも耳鳴りがしています。

 

「シーン」とか「シュアシュア」とか、「シャウシャウシャウ」とまるで蝉時雨のように聞こえています。

 

ですから意識して聞こうとしても、秋の虫の音か耳鳴りとかがよく解らないのです。

 

しかし、普段はまったく気になりません。

 

きっと、耳鳴りを雑音として処理しているのでしょう。

 

まぁ、考えようによっては、耳鳴りも、秋の虫や蝉と一緒に生活しているのだと思えば、風流と言えば風流なんですけどね。

 

https://www.mag2.com/p/news/233784/amp?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_fri&utm_campaign=mag_9999_0906&trflg=1

 

日本語には、「換喩(かんゆ)」と呼ばれる比喩表現があります。

 

ある概念の隣接性・近接性に基づいて、語句の意味を拡張して表現する方法です。

 

そのまま受け取ると、大変なことになります。

 

例えば、「ご飯を炊く」と言いますが、ご飯を炊いたら、ベチョベチョになります。

 

正しくは、「お米を炊く」のです。

 

そんな言い回しは、たくさん有ります。

 

「洗濯機を回す」

 

「扇風機を回す」

 

「お湯を沸かす」

 

「手紙を書く」

 

「炭を焼く」

 

「こけし(人形)を彫る」

 

「コンセントを抜く」

 

「オムレツを焼く」

 

「白バイにつかまった」

 

「三島をよく読む」

 

「ボトルを飲む」

 

日本語は、難しいですね。