土曜は利用人数が一番多くて、しかも寒くなってから、火鉢に火入れすることが増えて、やきいもだとかもち焼きだとか、楽しみにしているからすごくにぎやか。

 そこへ、久しぶりの訪問者。

この人、いつも突然来る。

みんなの先輩、たいち君。

小学校5年生当時のケッサクガンプラが、今だに2階教室に飾られている。

伝説のセンパイ?

 「久しぶりの土曜休みで、どこかに行こうと思ってバイク動かそうとしたら、バッテリーあがってた。」

それで、遠出もできないし、そうだ!峠へ行こうと、スクーターでやって来た、というわけだ。

 

 彼が、フェイスブックなどに、仕事やめたい、と不満をもらしていたので、心配していた。

で、あの件どうした?

 「オレは退職届まで書いたんですよー。だけどいつも不愛想で、口かずも少ない人(顧客)が、Sさんじゃなきゃダメなんですよ。いてくれなきゃ困るんですよって言ったので、もーその場で届けをやぶいちゃいました」

 彼、「スポーツを教える会社」(彼の説明)にいて、忙しすぎて休みも取れず、不満がたまっていたけれど、信頼を獲得してるんだ。

感心しつつ、皆で大笑いした。

 今も人にすかれているんだ、とうれしかった。

 今の職場を紹介してくれたのは、ラグビー部のヘッドコーチで、「おまえは、ウラオモテないから後輩やみんなから好かれるんだ」と、言ってくれた。

最高のほめ言葉じゃん、と言ったら、そーかなー、と、よくわからない顔してたけど。

今、それが生きている。

 愛車900c.cのバイクが動かないので、遠出もできず、みんなといっしょに焼いも食べたり、昔ばなしで盛り上がったり、あいかわらずの、でっかい身体に似合わない舌ったらずのしゃべりで、バイク談義に花咲かせたりで、午後遅くまでいた。

 ふと時間が空いた時に、「そうだ、峠に行こう」と思ってくれるのは、とてもうれしい。