2018.6.3(日)

 せっかくの日曜、フリーだというのに、朝からだるくて何もする気がしない。

というようりも、できない。

 で、新聞の切り抜きを、ぐだぐだしつつも整理していたら、「お台場に新型ガンダム。来月展示

」とイメージ写真があった。

8月24日付けだ。

9月24日から展示を始めると。

 

 行ったよねー、初代ガンダム。

ガンプラに凝っていて、どうしてもオフィシャルグッズ?が欲しかったSTくん。

ガンダムはそれほどでもないけど、東京の「有名なところ」に行ってみたかったWHくん、そして思いがけず「フジテレビのある所ですよね。ボクも行きたいです。」と、けいいち君。

 

 ものすごい人出で、特にグッズ販売は建物をぐるっとひとまわりするほどの列で、あと数人のところで、STくんは入手できなかった。

残念で残念で、あの彼が食欲も落ちるほどだったっけ。

 けいいち君は、「あこがれの」フジテレビの社屋を見ただけで大満足で、少々都会酔いしていた。

 

 問題はWHくんだ。

何に興味があるんだかどーしたいのか、さっぱりハッキリせず、おみやげを買う時も全く決められず、2時間も待たされたがダメ。

4時半には、ここを出発するから、それでも買えなかったらあきらめるか置いて行かれるか、どっちかだとキョーハクして、ようやくどこにでも売っていそうなものを買った。

でも、それ、翌日にはこわれてしまったらしい。

 またされた所為で、帰りは豪雨に見まわれ、大変だったけど思い出すと、おかしくて笑ってしまう。

2018.5.26(土)

 夕方、突然Jくんとお父さんが来た。

 峠工房の方針と保護者の求めることがくいちがっている以上、今後会うこともないだろうと思っていたし、私は人の顔を覚えるのが苦手なので、「不意打ち}では誰だかわからなかった。

それに今まで持っていた印象とずい分違っていて、なんていうか、明るくてワイルドな感じだったから。

 即わかったのは、STくん。

顔を見るなり「Jくんは?」と聞いた。

それで私も誰だかわかったのだけど。

 「車にいるよ」の答えより早く、すでにJくんは外を走りまわっていて、再会を喜ぶTくんと追いつ追われつ。

楽しそうだった。

元気そうだったからうれしい。

Tくんは「峠に来たから、うれしかったんじゃない?」と、自分会えてうれしかったから、そう思ったようだ。

 元気でいてほしい。

つぶれるなよ、Jくん!

2018.5.14(月)

 朝、Kさんから電話。

Mちゃんが学校行きたくないと泣いているので早めに峠に連れて行きたいと。

昼食後すぐに、1時頃来た。

 

 母がいろいろ聞いた内容によると、勉強についていけない、勉強がわからない、が主たる原因のよう。

本人がどうしていやか理由を認識しているのは、「とても大切なことで、えらい」とほめた。

あとは、どうすればいいかを考えて、がんばれば良くなるのだから、と。

 

 KMちゃんの特徴は、失敗とかミス、できない、をとても恐れること。

失敗しても大丈夫なんだよ、できなかったら練習すればいいんだよ、と何回行っても困って悲しくなるようだ。

 

 本人にとって、「できない」「まちがえる」は悪なので、痛々しい。

 彼女の学習のつまづきの源はわかっているので、本人さえできるようになりた気持ちを持ち続けられたら、なんとか改善して行けると思う。

峠を頼っていいんだよ!Mちゃん。

2018.5.1(火)

 3年ぶりのお客さん。

先日突然電話があり、エーッ!!忘れていなかったんだ、とおどろいたSSくんの母。

彼は6年生の時から不登校ぎみで、紹介してくれた人がいて、学校へ行けない日は峠へ来ていた。

6年の終わり頃には、ほぼ毎日。

卒業文集の作文も、卒業制作も、ここで指導して完成させた。

 

 私たちは、「ヘタレのS」と言って、その気の弱さを笑った。

気持ちわかるのだが、はたの誰も気にかけていないことを、ものすごく重くとれて、それも彼独特のとらえかたなものだから、本人にとっては大変なことだったのだろう。

 

 ある日のお昼時、川向こうの大和市を、パトカーが巡回していた。

振り込めサギの電話が多数かかってきているので注意を促す放送を流して。

ふと見たらSくんが見当たらない。

食べかけの弁当かかえて、教室の隅にしゃがんでいた。

「だってボク義務教育なのに学校行ってないから、おまわりさんに見つかったらタイホされるんだ。」

 

 義務教育が”おどし文句”になるなんて……。

 

 担任の先生も、児童指導の先生も、峠を訪問してくれて、いろいろい気づかった指導をしてくれていたと思う。

でもSくんは、誰も感じない何かにおびえているような子だった。

 

 お母さんは、気まぐれとも取れるような彼の言動に振り回されて、いつもビクビクしている感じだったのだが、今日3年ぶりの再開は、何かふっ切ったような明るさがあった。

 

 Sくんは、なんとか中学卒業し、高校も苦難の末合格したという。

お母さんも少し強くなったのかもしれない。

 

 どうしても、峠工房とつながっていたいから、会員になりますと申し込んでくれた。

 

 高校無事続くといいのだけど。

2018.4.16(月)

 きょう夕方、Kたろうの母から電話。

カバンのことを連絡帳に書いた、と。

 

 カバンのこと……土曜日にKたろうが来た時、「ネエ、先生聞いてよ」と、すごく怒っていたこと。

自分のカバンの中を先生に無断でさぐられた。

「オレに断りもなく、オレが教室にいない時にやられた」という。

 

 なんでまたそんなことを?「書類を出し忘れているんじゃないかって。オレが文句言ったら答えた」

 

 彼が怒るのも当たり前だ。

やっちゃいけないことでしょ。

 

 それに彼は、カバン(リュック)には相当な愛着があり、ここから近くの公園に皆で行く時でも、しっかりリュックをしょっていく。

ないとさびしいそうだ。

だれかにからかわれて取られたりすると涙目だ。

 

 学校から母に来た電話では、くちがあいていたので、ちょっと見た、と最初は言ったそうだ。

母が食い下がると、結果的にはあやまったそうだが、「納得いかない」と母も怒っていた。

 

 何なんだろう、この学校は。

以前にも納得いかない出来事があったし、ずるいなここはと思う。

生徒をバカにしていないか?個別級だからと見下していないか?そういう意見を言っていたお母さんもいるとの事だ。

次にまた先生の問題行動があったら、なんとかしないといけないなと思う。

2018.4.12(木)

 新学期の混乱が気になって、ついにHYちゃんがSOS。

そのSOSを担任の先生が受け止めて、峠工房へ行くのなら、学校を休んでもいいよと言ってくれたそうだ。

ありがたいこと!!

 

 Yちゃんも、わかってもらえて、安心して本日峠の日。

 

 午前痛は、2人で盛りだくさんの話をした。

 

 午後から、「Yちゃんのストレス減らす作戦会議しよう」と言ってたら、イラストの先生?のSOくんが入って来たものだから、そこでしばらくおふざけタイムになり、1時間遅れで作戦会議。

 

 とは言っても、何かがすぐに変わることはないのは、Yちゃんもよくわかっている。

ただ、小さいもんだいを、ちょっとした工夫で乗り切れば、次の段階へ進んで行けて、少し気持ちが楽になるのではないか。

おとなだってそうなのだから。

 

 だから、おとなでもこどもでも、環境の変化に慣れるまではすごく疲れるし、時間がかかる。

相手があることだから、自分ひとりがとことんがまんしても解決できない。

など、ごくあたりまえのことを話し合い、小さな工夫で乗りこえようと、たあいもないことを提案したりだった。

 

 とにかく、ことがらを整理して先生やお母さんや峠に早めに相談しよう、ということで、本日は作戦のような作戦じゃない感じ。

2018.4.9(月)

 3月25日に交流会「こころの新年会」をやって以来、2週間ぶりに第二教室へ行った。

 

 実は、3月後半は体調が悪くて、モーレツな咳に悩まされて全身筋肉痛になったり、眠りが切れ切れだったり。

ピークならぬ、ドンゾコが25日だった。

とにかく、これをやるまでは、と思い、当日も朝からがんばって開催できたのだが、4時前に限界状態であとのことなど放り出して帰って来て、着の身着のまま、ふとんへ。

 

 それからなかなか体調が戻らない。

 

 時は春休み。

みんな峠に来たくて、お弁当もちで朝からやって来る。

しかたないから、9時までふとんの中にいても、10時には教室に居るような4~5日が続き、別にプロ意識満々でというわけでなく、とにかく人手不足ということ。

 

 2週間たって、ようやく体調が少し回復して来たので気になる第二教室へ……。

テーブル上の盆ざるにおかし山積み。

 

 なんと、早くも2階大会議室西側窓戸袋には鳥のマイホーム作りが始まっていた。

去年、あんなに黒して右側の分だけ取り除いたのに、もう雨戸があかない。

どうしたらいい?大家さんに相談してみるか……。

2018.3.31(土)

 昨夕、M小学校の先生からお電話をいただいた。

 

 YJくんの退所の報告書を送ったことに対してのごあいさつ。

私たちとしては、できるだけ早く学校へうかがって、彼のことについて、いろいろ教えてもらいたいと考えていた、なにしろ“恐怖の”少人数体制、手が廻らず実現させられずだった。

そのうち「やめます」ということに。

9ヶ月のつきあいだった。

その9ヶ月のあいだに、Jくんが様々な姿を見せつつ成長してくれて、峠のみんなも受け止めてくれた。

峠はJくんの、いこいの場であり、何かを理不尽に無理強いされたり叱られたりもなく、ありのままで受け入れられることがわかって、自分を開放できる場所になっていたことを、お話した。

 

 4月からは、個別級から通常学級へ移行するとのこと。

すごく大変だろうと思うが、Jくんにはがんばってほしい。

 

 M小学校との、今後のおつきあいをお願いした。

わたし達も現在の学校の個別支援のことを、いろいろ勉強したいと思っているから。

2018.3.24(土)

 HYちゃんが、峠工房で初めて書いた長い(彼女としては)作文を、担任の先生も高く評価してくれた。

連絡帳に「大事にします」とのコメントがあった。

文章はもちろんのこと、先生がたが落書きと言い、峠のみんなと本人が「イラスト」と言っている欄外の絵も、けなされなかったようだ。

よかった、よかった。

 

 われわれの認識では、Hyちゃんは、ここへ来はじめの小2の頃から、文字を書くことに抵抗がなくて、絵もそれなりに味があった。

空き箱でビックリ箱を作って、「ゴリラさんへ」などと書いてプレゼントしたり。

物作りも好き。

 

 それなのに、高学年になったら、「やろうよ」に「ヤなこった!」と返ってくるほど、字にも絵にも抵抗した。

 

 原因は察しがつくから、無理強いせずにいたが、夏休みの自由研究の猫の観察など、文も絵も、味があってよかった。

でも、無理強いせずにがまん。

時間をかけて、少しずつ、少しずつ。

 

 中学1年が終わる今頃になって、ようやく慎重派の気持ちが動いたようだ。

 

 そのうち、ステキなイラスト入り文集ができるかもしれない。

2018.3.15(木)

 「どうしてJくん、峠がいやんなったのかなァー」

おやつをパクつきながら突然Kたろうが言った。

 

 

2月いっぱいで急に(彼にしてみれば)退所したYJくんのことだ。

ウーン、いやになったわけじゃないと思うよ。

Jくんは峠が好きだと思うよ。

 「じゃ、なんでやめたの」

──多分、お父さんやお母さんの考えだと思う。

   聞いてないからわかんないけどね。

「自分はやめたくないと言えばいいじゃん。」

──言えないんだよ、自分からは

「そんなのおかしいよ」

──オマエみたいに家出するやつとちがうんだよ

 

 Kたろうは喰らいついてくる。

そのうち他の子も、思いを口にしはじめた。

そうぞうしい。

「せっかく仲良くなれたのに」

「またいっしょに人生ゲームやりたい」

「峠やめてどうするの?」

「ストレスになるんじゃない?」

 

 私にしても、保護者から話を聞いているわけじゃないし、予測できたとは言え、かなり突然だから、もっと勉強できるようになってほしいんだと思うよ、くらいしか言えない。

それにしても、Jくんは、本人がわからなくてもしあわせ者だと思う。

こんなに峠のみんなに想ってもらい、心配してもらえるなんて!!

そして「ウチ」の子たちは、なんていいヤツばかりなんだ!!と、私はうれしい。