今回は2023年真夏にエアコンで鉄筋10畳の部屋を温度26.0℃にキープするよう冷房24時間連続運転させ、SwitchBotっていうスマートコンセントの専用アプリの機能を使って、その1か月間(720時間)の電力を積算[kWh]をさせたので、電力積算値[kWh]から1か月のエアコンの電気代を精密に出します
さっそくエアコンのコンセントだけをつないだSwitchBotアプリで積算測定した電力積算値を見ていきましょう
24時間×30日=720時間ぴったりで、電力積算値は 54.12[kWh]でした
①電気代(全国平均相当)を計算
全国平均電気代を想定して、電気代単価は30円/kWhとします
54.12[kWh] × 30円/kWh = 1624円
つまり鉄筋部屋10畳を26.0℃~26.5℃キープで真夏に冷房24時間つけっぱなしで1か月間のエアコン電気代は1624円(全国平均相当)になります
※1日あたりに換算すると1624円/30日=54円
②うち(関西電力:従量電灯Aプラン)での電気代相当額を計算
電力単価(2023年8月分)は電気料金7731円、電力使用量361kWhでした
1kWhあたり単価を計算すると
7731円÷361kWh = 21.4円/kWh
(基本料やら再エネ賦課金やら色々あるけど、強引にコミコミで1kWh換算)
この電力単価でエアコンの1か月使用電力量54.12kWhで計算すると
1か月エアコン付けっぱなしで
54.12[kWh] × 21.4円/kWh = 1158円 (関西電力従量電灯A) になります
一日当たり1158円÷30日=38.6円
もはやなんも気にせずエアコン毎日つけっぱなしにできる料金です
①②で電気代が4割ぐらい値段が違うのは・・・
関西電力は原発が5台も動いてるので電気代がとても安いのです
おしまい
<細かい条件などを知りたい方は見てね>
・電力測定期間:梅雨明け後2023年7月16日から1か月間=720時間=24h×30日
・天候:ほぼほぼ晴れ最高気温33℃~35℃、最低気温27℃前後、雨の日が1日か2日あった
・地区:関西中西部(神戸)、瀬戸内気候に近く晴れが多く、雨が少ない
・エアコンの使用場所:部屋のサイズ10畳(鉄筋RC造、洋間)、24時間連続運転
・エアコン種類:ダイキンの約10年前の6畳向け2.2kWエアコン(インバータ式の一番安いモデル、取付け含めコミコミ5万ぐらい)、一回引越しで据付け直し有(よって冷媒ガスが多少減り気味かもしれない)
・エアコンの風向き:真下
・室温実測値:26.0℃~26.5℃(デジタル温度計7台の中央値、地上高1m)
・部屋の主な発熱物:Core i7デスクトップパソコン+グラボ+4Kモニター(アイドル時は合計80W、使用時は変動激しい)は起きてる間は電源入れっぱなし(1日17時間ぐらい)
・部屋の採光:北面に窓一つ(3m×2mぐらい)、北面なので直射日光は入らない
測定には気を使って電力積算値の計算が途切れないようにSwitchBotアプリを入れたスマホは電源入れっぱなし、bluetoothも入れっぱなしで、スマホはこのエアコン電力測定専用として部屋から出すこともしてないです。使ってない引退済スマホをこの電力測定の役目に就役させてました。さらにSwichBotアプリのログをみて毎日測定が途切れてないことを確認済です
おしまい(その2)
<以下小難しいことなので読み飛ばし推奨、想定読者:理系電気系+ポンプ消費電力知識有>
ちなみにですが、1か月間の平均使用電力を計算すると
54.12[kWh]÷720[h] = 75Wです。
事前に消費電力は全部止まってる6Wと最弱運転の150Wを繰り返すことがわかってるので、ほぼ半々の時間配分で6W運転と150W運転を切り替えしたことになります
2.2kWエアコンは冷やす能力が2.2kWという意味で消費電力が2.2kWという意味ではありません
うちの2.2kWインバータ式エアコンは運転時最低150W~最大600Wぐらいの消費電力を内部演算で数段階で自動で切り替わります。この消費電力はエアコン設定の「弱中強」と無関係です。エアコン設定温度と部屋温度(エアコン吸気温度)の差で内部演算で勝手に変わります。
エアコンを24時間つけ続けることによってエアコン設定温度と部屋の温度(吸気温度)差が常に極小なので、エアコンは最弱の150Wないしオフ(6W)しか使わないモードで運転し、この最弱の150W運転時の使用電力あたりの冷房効率が最も良い(とにかく非常に冷房効率がいい)ので電気代が非常に安くつくという理屈です。
150Wではなく300W、600Wと使用電力が高くなるほど使用電気比の冷房効率が下がり、同じ量を冷やすことに使う電気代が高くつきます。よって、エアコンはスイッチオン、オフを繰り返すとかえって電気代が高くつきます。
ぐだぐだ書きましたが、最も大事なことは実測でエアコンのコンセントの電力[W]を積算測定させない限り原理上、エアコン使用電力量[kWh]ひいては電気代は導き出せません。
言い換えると、机上計算では原理上どんなことをしても電力量および電気代は計算できません。インバータ式エアコンとはそういうものです。
よくフィナンシャルプランナーなどの記事で600W連続とか適当にエアコン消費電力を「仮定」して電気代計算してるサイトが大量にありますが、世の中のほぼ全てといっていいエアコン電気代に関する記事が、インバータエアコンの消費電力の理屈、原理がわかってないド素人が書いた記事で結論(導かれる電気代)が大きく間違ってますので信用してはいけません。
<エアコンの風向きについて>
うちは真下に向けてます
ほぼすべてのサイト、解説では冷房時の風向きは水平を推奨し、なんなら冷えた空気をわざわざサーキュレーターで天井に向けて天井を冷やせと書いてありますが、部屋の上半分を冷やす意図が全く理解できないし、人がいない部屋の上部および壁、天井を冷やすのは単なるエネルギー(電気代)の無駄なので、風向きは真下に手動で向けて(冷房時はリモコンでは風向きが真下を向かないようリミットがかかってる)そうすることで部屋の下半分限定で冷やせます。
その分エアコンの設定温度は高めにしないと部屋温度が冷えすぎるので、部屋(地上高1m)の温度計をみて実測温度が26℃となるように設定温度は28℃にしました(あくまでも実測温度をみて設定温度を変える)
エアコンの風を水平に向けると部屋上部の空気及び壁面、天井(全部人がいない冷やす必要のない場所)も冷やすことにエネルギーを使うので電気代は当然割高になります
おしまい(3度目(笑))
ちなみに使ったスマートプラグ(SwitchBotアプリインストールで電力測定機能付き)
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