「運命」と「宿命」、似ていますが違います。
「命」を「出来事」と解釈したら、出来事を自分の意志でコントロールできることが「運命」です。
ですから、運命は自分の意志で変えることが可能な「出来事」だということです。
では、「宿命」はというと、出来事が決まっていて、自分の意志ではどうすることもできない、変えられない「出来事」が「宿命」です。
例えば、人間、男女、日本人、〇〇家に生まれた出来事は変えることが出来ません。
だから宿命です。
運命は変えられるが、宿命は変えられないということです。
変えられないのが宿命なら、過去は変えられないのですから、自分の過去も今現在の自分にとっては宿命と言えます。未来は運命、過去は宿命、とも言えるのです。
人は、肉体(物質)、こころ(意識、感情)、だけではなく、魂(シナリオ)で出来ています。
魂の存在は見えないから無いと言われるなら、その人は心も見えないので、その人には心も無く、単なる物質の塊だと言えます。
魂は運命、宿命を超越した、今のあなたにふさわしいシナリオをもってあなたのボディに入ってきています。
魂の究極の目的は向上=調和です。
運命は、今あなた自身が思う、考える、自由意志です。あなたの過去の宿命は、あなた自身が選択した自由意志の結果です。
そして、魂はあなた自身の今生のシナリオで、究極の宿命であって、自由意志では変えることのできない通過点と言えます。
テレビドラマの水戸黄門で、最後に印籠を見せて、悪代官、悪町人は必ず裁かれるという筋はドラマ水戸黄門の宿命であるのです。
つまり我々一人一人が地球を舞台にしたドラマの配役であり、魂のシナリオは生まれる時に神様(脚本家、監督)からいただいてきた今生のシナリオと思い、素直に実行すれば必ず幸せになると思えば良いのです。
他人を羨んだり嫉妬していたら幸せになれません。
また、魂はウォークインといって、あなたの意識(思考、潜在意識)が変わった時に、人生のステージでのシナリオ(役回り)が入れ替わることがあります。
小説映画『クリスマス・キャロル』のスクルージのように。
変えられない宿命のはずですが、あなた自身の自由意志で変えることが可能な運命を変えることで、魂の究極の目的である調和へ、自身で近づけることが可能なのです。
倖せになる方法は、自分自身の考え方次第だということです。
あなたの未来が健やかで明るいことを思いながら。
また、次回