2月の初旬に出かけた北海道旅行のことを振り返る記事の34回目です。

北海道内での「旅のお品書き」はすべて滞りなく終えることができましたが、この先の移動手段となるバスに乗るまでに2時間の空白ができてしまいました。暇ができれば旅のガイドブックを眺めていたものの、なかなか巧い空白の埋め方が見つからず…そこに半ば業を煮やしていたまさまさ氏は、駅の観光案内所に向かい、駅周辺の徒歩で行ける範囲で回れる寺社を聞き取ってきました。せっかくですから私も同行しますが…相変わらず足が速いのよねぇ(苦笑)

 

 

 

その道中で通過することになったのが、網走市民会館。7年前の夏に山下達郎氏はここで初めて公演を行っていました。座席数が957、立ち見席を含めた収容人数は1107人という小規模なホールです。私が鑑賞した最小規模のホールは新潟・長岡市立劇場の1500席ですが、このホールが今まで鑑賞してきた中でベストワンの音響でした。音質面での「聴衆への説得力」に拘りがある達郎氏ですから、これくらいのホールのほうが演じやすいのかもしれません。そういえば一昨年のラジオ出演で、ここのホールの事から話が弾んでいたような…文字おこしをされている奇特な方がいるんですよね~、番組の音源は公開されていないようですから、こういうのも貴重だったりします。

 

 

 

 

そんな余談を考えていたら案の定、まさまさ氏を見失い(苦笑)

どうにか見つけだして辿り着いたのは、網走神社。この神社で祀られている「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)」は宗像三女神といわれ、あらゆる「道」の最高神として航海の安全や交通安全などに御利益があるとされています。残り少なくなった行程ですが、帰宅できるまでの旅の安全を…祈願することは諦めました(苦笑)

 

 

 

標高40メートルの坂道を、キャリーケースを転がして上がってきましたから…圧雪されていない所を歩いてますから、キャリーケースも引きずってると表現した方が正しいかもしれません、鳥居の前に辿り着く最後のほうでは歯を食いしばって歩いてましたし。

そこまでして頑張らなくてもよかったのでしょうが、まだ若いモンに負けたくないので(笑)

私が拝まない分、彼のほうがしっかり拝んでくれていることでしょう、知らんけど。

 

 

 

次は、来た道を戻って「永専寺」というお寺に向かいます。浄土真宗のひとつである真宗大谷派のお寺で、網走監獄に収容された受刑者への道徳心を説く教誨師(きょうかいし)を長らく務めた僧侶が住職としていた縁で、1924年に旧網走監獄正門が当山の門として払い下げられたと、ウィキペディア情報に記載がありました。こちらもまさまさ氏のほうは境内に入っておりますが、私は門の前から失礼…。外に出てきた彼から「中に入らないのか」と問われたので『I'm so tired.』と返答しました…完全に息切れです、親子ほどの年齢差があるので勝とうとは思ってないけど、若いモンには敵いませんでした!(苦笑)

 

 

 

1時間ほどの徒歩旅行を終えて、網走バスのバスターミナルに着きました。女満別空港までの乗車チケットを購入して、空港まで向かいます。6日間の北海道訪問も、間もなく終了となります。ここまで無事に旅行ができたこと、そしてこれから迎えることになる現実が複雑に絡み合う、何とも言えない瞬間が来ました。

 

 

 

バスの車内にて…湖南バス停は、女満別空港の数キロ手前にあるバス停です。出発時点での乗車率が高かったこともあって、複数のバス停で乗客の積み残しが発生していました。無線にて臨時便の要請が行われていましたけど、3連休の最終日だったから余計に多かったのかもしれません。

 

…つづく。