2月の初旬に出かけた北海道旅行のことを振り返る記事の26回目です。通常の運用で走るはずのキハ283系特急「オホーツク1号」が、指定席車両がなければ、通常の編成両数も1両少ない4両で組成された「ラベンダー編成」が代走する形となり、それに乗って網走を目指しています。

列車は遠軽(えんがる)駅に停車しています。ここで進行方向が逆転して網走方面を目指すことになりますが、前日に降った雪などの影響が出ているようです。車掌による説明では「運転士と司令所の間で打ち合わせを行っている」とのことで、この駅の発車は定刻より6分ほど遅れました。なお、この駅に着く頃までには空席もできはじめたようで、私の左となりに座っていた中華系の男性も、わざわざ私に「みんなで座れる席ができた」と報告に来てくれました。

 

 

 

列車は間もなく北見駅に到着する頃…右となりに座っていた同行人のまさまさ氏は、この駅で列車を降ります。ついに、やるかたない気持ちにガマンの限界が…ということではなく、彼が親しくしている仲間が道東地区に住んでいるということで、所謂オフ会を行うための下車でした。ずっと世代の離れた人間と付き合ってるのでね、私とでは共有できない話がいろいろできたことでしょう…というか、毎晩ライブ配信で会話していたような気がするんだけど?(苦笑)

 

 

 

北見駅からしばらく単独行動となりますが…北見駅に着くまでに3分おくれまで回復運転が行われていたのですが、その後は再び遅れが出るようになり、女満別駅には13分遅れて到着、その先の区間は線路確認ができるまで抑止。運行再開しても徐行運転でノロノロと動く感じでした…いつの年だったか、雪の季節の晴れ間に乗り鉄してたら「除雪運休します」という悲報を聞いたこともありますから、動いてくれているだけで、私は十分に満足しています。

 

 

 

いろいろありましたが、列車は定刻より20分ほどおくれて終点・網走駅に到着しました。

このラベンダー編成は、折り返しの特急「大雪4号・旭川行き」になるのですが…その発車時刻は12時37分で、降りて間もなく撮影したこの画像の撮影時刻は12時36分、まだ車内の清掃・点検はこれから始まろうかという段階で、改札付近は乗る人に降りる人、その降りる人の中には指定席券の精算を必要とする人もいて大混雑していました。その後ろに停まっているのはキハ283系…旭川方面から来る列車に不具合が起きた際、折り返し列車の代走として待機している列車なのでしょうね。

 

この先、網走観光をするつもりでいるのですが、特急列車の到着が20分も遅れたので、観光地を循環するバスの乗り換えがうまくいかなくなりました。訪れた施設でお昼ごはんを食べる予定も時間の都合で叶わなくなり、網走駅で販売していた駅弁がお昼ごはんになりました。そういえばこの時間帯、テレビは能登地方で震度4の地震が起きたことを報じていたかな…今回の旅行先の候補には能登・北陸地方を考えていました。宇奈月温泉は開湯140周年とかいってましたからね~、直接の被害はなかったとしても、行程の組み直しに苦労していたことでしょう。

 

 

 

さて、循環バスは予定より1便おくれた車両に乗り込み、網走監獄で下車しました。網走駅前のバス停は駅のロータリーだけでなく、道路沿いにもいくつかの乗り場があります。ロータリーに入ってくるんだろうと思っていたので、危うく乗り遅れるところでした。

 

 

 

網走監獄の入口…左に見える建物は券売所になります。

私のすぐ前で入場券を買っていたのは、小学校低学年くらいの男の子を連れた親子…、息子くんが地面に落ちた10円玉を発見。それを母親に告げると「拾って係のお兄さんに渡してあげて」と指示したのですが、雪が融けて凍った表面に硬貨がへばりついていて「取れな~い、どうしよう?」と悩んでいる様子です。善いことをしようとしている彼の想いを無下にしてはいけないと思ったので、手持ちの硬貨で氷を削り、浮き上がった10円玉を息子くんに渡して、係のお兄さんに渡してもらいました。

 

これから監獄に入場するけれど、善行のお手伝いができたから、情状酌量で早く出ることができるかしら?(苦笑)


…つづく。