2月に入ってすぐ、模型屋さんから「バス模型、その他が入荷しました」と連絡があったので、その翌日に引き取ってきました。

 

 

 

1月下旬に発売となった、下津井電鉄(下電バス)の路線バス2台セットになります。

ウィキペディア情報によれば、1911年に「下津井軽便鉄道」として設立、1913年に茶屋町~味野町が開業し、その翌年に味野町~下津井間が開通します。私が見聞きした範囲での記憶が正しければとなりますが、下津井港から丸亀までの航路があり、また児島・由加地区には日本三大権現のひとつである「瑜伽大権現」が、丸亀の近郊には「金毘羅大権現」があるため、その両方をお詣りすることで御利益がさらに増すとした『両参り』が江戸時代の後期より行われており、四国からの航路で訪れた人たちの移動手段として重宝されていました。ただし軌道幅が762ミリで地形に沿った鉄道路線であったことから、坂道ではけん引力不足で機関車が止まってしまうなどのトラブルもあり、しだいに乗客は大量に旅客輸送できる国鉄を利用して宇高連絡船に流出する事となったため、起死回生策として1949年に全線を電化して社名も現在の『下津井電鉄』となりました。

バス事業の歴史では、公式ホームページでは1925年に下津井~岡山間で営業を開始とありますから、間もなく100周年ということになりますね。

 

 

発売されたバス模型は2種類。左側のほうは現在の主力車両にあたる「いすゞ・エルガ」のノンステップバス、そして右側は富士重工業が車体を、エンジン・シャシーは日産ディーゼルが製造した、通称「5E」モデル。商品の説明書きには『路線バスの現役車両としては国内に数台しかいない』という稀少な車両です。私が初めて見たのは中扉が引き戸タイプの車両でしたけど、それもいつの間にかいなくなっていました。

 

 

 

2024年2月13日、JR児島駅で発車を待つ倉敷駅行きの「いすゞ・エルガ」。先日の北海道旅行の最終ランナーはこのバスでした。北海道での出来事を振り返る記事は鋭意執筆中です、いましばらくお待ちいただければと思います。

 

さて、話は少し外れますが。

実は以前から知っていたことですが、下電バスに関しての資料収集をされている方のページがあり、その資料の一部を見ていると、私が幼少期に見ていた車両そして風景を撮った画像が公開されているんですよね…連絡先などに飛ぶところがなさそうだけど、徒歩圏内にお住まいなんだろうなぁと思います。