IELTSアカデミック7.0に挑戦しました | Washoku Lovers - オーストラリアで夢を叶える女性起業家の話

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会社経営者として、大学院入学を目指す就学者として、そして1歳になった息子の母として、様々な観点から日々感じることをゆるやかに更新しています。

IELTSのアカデミック領域を、独学で制覇することができました!

 

息子が生まれてきてくれて、生後3ヶ月から始めたIELTSのお勉強。

受験した回数は合計3回:2022年6月、2023年1月、そして2023年10月

3度目の受験結果で、オーストラリアの大学院の願書提出基準にまで到達することができました。

IELTSはやはり学校に通った方がいいよと何人にも言われましたが、子育て中の私には無理な話でした。

独学でトライアンドエラーを繰り返したので1年半という時間がかかってしまいましたが

最後は自分なりに着実にスコアに繋がる勉強法を見つけられたと思います。

時間がなくて学校に通えない方、ぜひご参考にしてください。

ここに詳しくシェアすることで、少しでもIELTS取得の過程にいる方のお役に立てたら嬉しいですニコニコ

 

 

IELTSをご存知ない方のために、少しだけご説明。

IELTSとは、イギリスやオーストラリアに移住、進学を試みる方のための英語の試験です。

リスニング(聞く力ー30分で40問)・リーディング(読む力ー60分で40問)・ライティング(書く力ー20分の分析エッセイ150字と40分の250字エッセイ)そしてスピーキング(話す力ー試験管とマンツーマンで15分の会話)を総体的にテストされます。

IELTSにはジェネラルとアカデミックという2つの領域があり、永住権申請やビジネスビザ申請に必要なのはジェネラル、大学や大学院の進学に必要なのがアカデミックです。

私は大学院に進学することを目的としているので、アカデミック領域に挑戦しました。

過去にビザ申請で10年ほど前にジェネラルを受験した時は特に勉強しなくても6.0を取れていたので、アカデミックとはいえ7.0も少し勉強したら取れるだろうと思っていたのが正直な気持ちでしたが・・・完全に甘く見ていました。(どれほどのものかはこのブログ記事が参考になります)

 

私のトライアンドエラーをご紹介します。

まず1回目の受験前は紀伊国屋書店で参考書を2冊購入し勉強しました。

(そのうちの1冊は最後までずっと使い続けたので、お勧め英単語本としてお勧めします)

この時は2冊の参考書にプラスして、たまたま見つけたIELTSに特化した練習サイトを使いながら勉強していきました。

(このサイトは受験前は分かりませんでしたが、内容が簡単に作られていて実際のテストの方が断然難しくて唖然としました)

この時の勉強時間は、当時は産後3ヶ月だったので、子供が寝てから次の授乳の合間までの2時間ほどを2〜3回。1日少なくて2時間、多くて6時間ほどだったと思います。

結果は、アカデミックオーバーオールで6.0でした。その中でもリーディングが5.0という他のエリアと比較するとボッコリと凹んでいる!

実際にテストを受けていても、長文3題をこなす時間が全く足りずに最後は泣きそうになりながら答えをとりあえず埋めた結果でした。

 

自分なりには勉強していたつもりだったので、なんとも言えない敗北感と疲労困憊とオーストラリアへの帰国のタイミングも重なり、10月までは勉強をストップしてしまいました。そして再度勉強を始めたのが11月。2回目受験の準備期間も3ヶ月で挑みました。

1回目の受験で学んだことが、アカデミック領域は使われる英単語がジェネラルとは違う!ということです。

そして通常会話の中で使っているような単語はアカデミック領域では使えないので、上にご紹介した単語帳でアカデミック英単語を毎日繰り返して60個づつ覚えていきました。

単語は夜寝る前に覚えるのが効果的というのは、色んな研究結果で立証されています。

毎晩60個の単語を見て、音読しました。翌日は次の60個、その翌日は次の60個、1週間分で420個の単語を一周します。

その翌週は前の1日目の60個に戻る、というように、繰り返して記憶を定着させることも効果的なようです。

 

単語に加えて、弱点だと自覚したリーディングと、ライティングの勉強を併せて集中的に行いました。この時に使用した学習ツールは、IELTSの試験を申し込んだ時に無料で提供される学習ビデオです。

4日間の4スキルフルアクセスか30日間の1スキルかが選べますが、4日間のフルアクセスを選び全てのビデオを4日以内に見ました。

IELTSの学校に行ったことがなかった私としては、すべての内容が目から鱗でした!特にライティングの書き方にルールがあることや、リーディングの問題の解き方などを発見したことで分かった気になって受験。オーバーオールは変わらず、リーディング、スピーキングの結果も変わらずにライティングが0.5あがり、リスニングが0.5下がるという結果でした。

 

この時に少しづつ焦り出したのが、1回目に比べて2回目はさらに結構勉強した感覚があったのにも関わらず、リーディングのスコアが伸びないことでした。

リーディングは日本人が一番点数が取りやすいとあるのに、私の中ではどうしても点数が上がらないものでした。そして2回目の結果が出てからまた少し勉強から離れてしまい、3回目の受験を志したのは6月に入ってからでした。

今回は絶対に結果を出したい!と、勉強法を抜本的に改革しました。

とても参考にさせていただいたのが、山田さんのブログです。

 

さてここからはトライアンドエラーの末に見出した、結果に繋がる勉強法です。

できるだけ具体的に開示させていただくので、よかったらご参考にしてください。

 

リーディングの勉強法:

ケンブリッジ大学が出している公式過去問題集の最新のものを3冊を購入して、全ての長文を精読しました。

精読とは、色んなマーカーを使って精密に読むことです。

①わからない単語は全て調べる(日本語では意味を記入しない)

②1の同義語を調べる

③ He, it, they, this, that などの代名詞が文中の何を指しているのかを明確にする

④ But, howeverなどの次に続く文章が反対論になる接続詞にマークを入れる

⑤文法、特に関係代名詞と分詞構文、SV構造や関係詞、熟語、特定の前置詞などを徹底的に分析して理解する

この精読を1つあたり完璧にこなすのにまず2〜3時間かかります。(最後の方は慣れてくると1時間とちょっとでできるようになっていました)ちなみにこれが一例です。

精読が完了したら、もう一度問題文を解きます。この時に全問正解でないと理解していないということなので精読のやり直しです。

全て完璧に理解できたら、多読へと移っていきます。

多読はこの長文を最後は5〜6分ぐらいで読めるようになるまで何度も何度も時間を計って読むというプロセスです。

 

精読は3冊分の問題集で36パッセージとなります。1週間に1〜2本のペースで精読を行い、精読が完了したらひたすら多読をするという勉強法が地道そのものですが、読解力と語彙力強化にしっかりと繋がりました。

特に精読⑤の文法では、分析しようとしたら曖昧すぎてわからないという状況に陥ったので、文法問題集も新たに追加して全ての文法を勉強し直しました。

 

リスニングの勉強法:

リスニングの勉強法は、シンプルに2つでした。

シャドーイングとディクテーション

シャドーイングは、過去問題集で行なったリスニング試験の中からPart1〜Part4それぞれを行いました。

特にPart4は点数が取りにくかったので、Part4のリスニング素材をひたすら聴きながら、聞こえた英語を口に出すという行為を1日30分を目指して行なっていました。

ディクテーションは、1週間に1〜2つ行いました。

Part1に頻出する数字名前とランダムアルファベットの書き出しに備えて、このサイトを利用させていただきました。

ディクテーションは時間がかかるので、数字と名前だけに特化して、あとはシャドーイングにすることをお勧めします。

 

※試験当日はこのシャドーイングで利用して毎日聴いていたテストを1.5倍の速度で聴きながらテスト会場に向かうことをお勧めします!

このやり方で実際のテストで聞こえる音声がとてもゆっくりと聞こえます。ぜひ、やってみてください。

 

ライティングの勉強法:

アカデミックとジェネラルは内容が異なります。

アカデミックは、Task1が示された図や表を分析して比較した内容を150文字で書くこと、Task2は与えられた題材について250文字でエッセイを書くことです。

この時に注意したいのは、Task2はTask1の2倍の比重が置かれているということです。

私が行なった勉強法は、まずTarget Band7という参考書を購入し、分析の仕方、それぞれのパターン別の書き方、そしてそれらの実践問題をひたすら行いました。

特にTask1に関しては、表や図、地図など7つのパターンがあるのでそれら全てを先に攻略することをお勧めします。

テストが近くなってきたら、Task2に的を絞っていけるからです。

Task2は様々な問題に対して、意見を聞かれているパターン、両方の側面を分析して意見を述べるパターン、課題と結果を洗い出すパターンなど様々な応え方が存在します。

限られた時間の中でその問題パターンを見極めて、文章の組み立てプランまでを2分ほどで考えてから30分ほどで書き、5分で修正、見直しと時間通りに伝えたいことをロジカルに書けるようになるまで想像を超える練習が必要となります。

なので、Task2にはしっかりと時間をかけられるようにTask1は早めに攻略しておかれることをお勧めします。

 

上記の勉強に合わせて、Target Band7に付属している過去問と、その著者が提供しているコンピューターベースの試験専用の練習を過去問10つを解いたので合計過去問は23解きました。1つの過去問が2時間半なので、それだけでも57時間ですね汗

結果として振り返ると、過去問を解くのは、テストに慣れるためにも、傾向を掴むためにもとても大切だと思います。

 

6月の勉強からは毎日の勉強をタスク化して落とし込みました。

仕事と育児もあるので、通常の時間ではあまり勉強時間がないので

毎日2時に起きて息子が起きてくる6時までの4時間が私にとって勝負の時間でした。

それでも息子が早く起きてしまったり、体調を崩したりして思うように勉強できないことはありました。

なので毎日の時間の中で少しでも時間を見つけたらシャドーイングをしたり、単語帳を開いたり、隙間時間を必死で使っていました。

そのためほとんどのSNSからは消え、友達ともキャッチアップする時間は皆無でした。

合計月120時間は確実に勉強したように思います。

結果として、9月末に受験するつもりだったのを1ヶ月遅らせたのは過去問をしていても7.0を取れそうになかったからです。

1ヶ月遅らせてからは今までよりもさらに気合いを入れて追い込み勉強をしました。

 

試験当日

リスニングはかなり手応えがありました!

その勢いで進んだリーディングでも、長文1.2と順調に解き進み最後の長文3題目の最後の問題8問の部分で残り8分だった順調な時間管理とは裏腹に該当部分がどうしても見つけられないというありえない状況に陥ってしまったのです。

残り8分から3分経過し、残り5分になっても該当箇所が見つかりません。

私の焦りは最高潮に達して、心臓の音が全身に響き渡りました。ドクンドクンと言う音に比例して頭が真っ白になっていきました。それでも頑張って該当箇所を見つけようと読み進めながら一生懸命に深呼吸をしていました。 

そして残り3分をきった時に、諦める決意をしました。それは8問の問題を問題文から答えを書くのではなく、当てずっぽうに選択することを意味しました。40問中30問正解しなければ7.0は取れないリーディングで8問を捨てるのは試験中にトイレに行くよりも酷い結果になるだろうと思いましたが、致し方ありませんでした。

そうして一応すべて埋めた後に再度読み始めたら、残り30秒で該当箇所が浮き上がってくるように見つけられました。しかしタイムオーバーで、1問だけ変更して無惨に画面は消えてしまったのです。

 

それを引きずってしまったその後のライティングでは、貴重な2分を深呼吸して気持ちを落ち着かせながら問題文を読むことに費やしました。

しかし練習を重ねていた得意とするタスク2の問題文に救われて、なんとか遂行することができました。

 

そして最後にスピーキングテストの試験官も、今までにはないタイプのお婆さんに当たってしまいました。質問に対する答えを答えている途中に、次の質問を被せてきたり、最後はまったく関連性のない質問を矢継ぎ早にされるなど、ビックリしている間にテストが終わってしまったような印象でした。

 

結果は、オーバーオール6.5、リスニング7.5、リーディング6.0、ライティング6.0、スピーキング6.5という結果でした。

リーディングが8問捨てたのに6.0取れていたことには1番驚きました!精読と多読の繰り返しでかなり読解力が上がっていたので過去問ではコンスタントに7.0が取れていたことを考えると、最後の8問を捨てても後の正解率が高かったのだと思います。リスニングも飛躍的に伸びてくれたのは、やはり勉強法が正解だったのだと思います。

 

何はともあれ、大学院の入学条件は満たすことができましたチョキ

7.0が大学院卒業した後の国家認定の際に必要なスコアなので、ワンスキルリテイクでリーディングかスピーキングを60日以内に再度受けてみようかなと思っています。

 

最後に、心意気について

私は今年42歳です。授乳をしながらの勉強、そしてアカデミックのバックグラウンドもありません。

お酒も飲むし、記憶力も恐らく人より悪くて、頭がいいかというと残念ながら疑問に思われることの方が多いと思います汗

 

それでも、IELTSの超難関大学院レベルを独学で突破しました。

その理由はたった一つしかなくて、諦めなかったことだと思います。

覚えても覚えても覚えられていない単語や、また忘れている文法構造に嫌気がさしながら

それでも毎日勉強して、地道に努力した結果です。

 

こんな私にも出来たのだから、これを読んでいる皆さんはきっとできます。

人によって到達する時間は違うと思いますが、いつか絶対に到達します。諦めないことが一番大切です。

 

そして、今、こうして私は夢だった大学院へ願書を出せるステージに立てました。

願書の準備はすでに、IELTSの準備よりも楽しいです。

志望動機のようなパーソナルステートメントも、IELTSの勉強をしてきたからこそ、この文章が書ける自分になれているのだと実感しています。

やっぱりあの吐くほど勉強した時間は必要だったんだと心から思います。

上記に関することでご質問などあれば、お気軽にお尋ねください。私に答えられることでお役に立てるなら、全て開示したいと思っています。

 

大学院の願書が通り、入学が決まったらまたブログを更新したいと思っています。

いつもお読みいただきありがとうございます♪