国立台湾博物館 | たまのブログ

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職場や家庭で口走っている所感雑感を遺書代わり!?始めたつもりでしたが、いつのまにやら単なる日記に変貌することになりました
知識乏しく内容に誤りも散見されるかもしれませんが、我が思いに過ぎないということでお許しください


昨日の暑さが吹き飛び、雨模様の寒い一日となった星期三。

夕飯は外食しか術がない今の単身宅。
雨が降っていても、外に食べに出るしかありません。
ただ、雨でYOUBIKEに乗る気はしないし、それなりに近いお店しか頭に浮かばず。
そこで、まずは月曜日は閉まっていた安くてうまい小籠包がある良得小吃店に行ってみたところ、今日は営業中。
店内利用の「内用」といって入店し、手持ちのお金が増えたこともあり?今夜は1品多くオーダーしてみることに。
小籠湯包90、韮菜蒸餃80、燙青菜40、貢丸湯30=計240NT$

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小籠包は店構えや価格に似合わぬ美味しさが今日も健在。
それは初オーダーの韮菜蒸餃にも言えて、これまたうまい。
だけど、広く知られていないからか、混雑とも無縁。

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人の良さそうな老闆の印象も良く、週一は通いたくなるお店です。

さて、休日に今日のような雨になると何をする?
先日、YOUBIKE利用時にバイクにぶつけられた日曜日も午後は霧雨とはいえ雨。
部屋に閉じこもってTVや読書というのもありなんでしょうけど、いつか行きたいと思っていた国立台湾博物館へ行ってみました。

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コロナよりずっと前にカミさんと来たことがありますが、その時は時間的な都合もあり、この立派な建物を外から眺めるだけにして、入館しておらず。
観光旅行では見どころの多い台北のスポットをあちこち訪れたくなるので、博物館の展示をじっくり見る時間が取りにくいかと。
それが駐在となれば時間的余裕が生まれ、特に雨天時等、外を出歩きたくないときにはもってこいのスポット。

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駐在員やカミさんには必須本のような片倉さんの本をようやく読み始めたのですが、戦前の日本統治時代に博物館として建設されたここを詳しく紹介されていたこともあり、今すぐ行くべきだ!との衝動的訪問でした。

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正面入り口から入ると、入館料30NT$でチケットを購入。
ゲートをパスした1階ホールの真上がステンドグラス張りのドーム屋根。

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当初、児玉源太郎と後藤新平の台湾における偉業を記念し、「児玉総督後藤民生長官記念館」として開設された博物館で、ホールの両側には児玉源太郎と後藤新平の銅像が立っていたそうです。
その銅像は、戦時中の金属供出や国民党政府による破壊活動からも免れ、地下倉庫に隠されていたのが、台湾の民主化が進んだことで日の目を見るようになり、今では3階に展示されていました。

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そうした歴史的背景や名残をこの目で見たくての入館でしたので、全体の半分ほど占める生物の展示は遠目に眺める程度。

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地下フロアは子供向きの展示でしたが、地下は通路も天井が低く、オヤジ目線では圧迫感がきついフロアです。

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また、台湾原住民についても各種展示。

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あるいは台湾の産業?関連の展示も少々。

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一方、歴史的展示を見たいオヤジの目に止まるのはこの類。

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台湾民主国の象徵だった藍地黄虎旗の時代に思いを馳せてみるのも、今後の台湾の行く末を考える上でも大事なことだと思います。

生物学や考古学の各種展示の中にも、当時の日本人がどれだけ貢献していたのかをうかがい知る展示物が多数。

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初代館長になったマリモの発見者川上瀧彌もそうですが、全く名も知らぬ学者が台湾の自然史や動植物から鉱物まで広範囲にわたって研究されていたことを目の当たりに。
今と違って相当不便な環境ですし、感染症リスクが非常に高かった時代ですから、研究するのも命がけ。
そういう志の高い方々の当時の努力の結晶が、現代もこの博物館の展示として生かされており、同じ日本人の一人として、とても誇らしく思えます。
その誇らしい気分は、この建物そのものからも。

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見たいところだけ見て回った博物館でしたが、見どころ満載の印象を持ったので、またそのうち再訪してみようと思います。

なお、博物館で配布されているパンフレットには日本語表記のパンフもあり、こうした資料に目を通すのもいい勉強。

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しかし、それ以上に素敵なパンフに思えたのがこれ。

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塀に囲まれた旧台北老城エリアに残る建造物のマップ。
これは台湾華語版と英語版しかありませんが、こういうのは英語記載より漢字の意味の方がイメージしやすく、日本語表記がなくとも使えるマップです。

まるでカミさん趣味になりますが、このマップに掲載されている各建造物を見て回るのも面白く。
休日に天気が良ければ、台北老城エリアの散策を取り入れていこうと思っています。