中学受験の伴走について酷評します。伴走中の保護者様には、ご自身の方針を否定されるような内容にもなっている可能性があります。もちろんこのブログを読んで、伴走を改めていただけたら嬉しいですが、中学受験の結果を保証するものではありません。
==このブログの説明としてはこんな感じのことを書いています==
このブログではグノ生とサピ生のカテキョをしている理系の大学生が、発想力豊かな子どもが増えて、社会がより良くなる事を目指して発信しております。
なぜ、ブログで発信するのか→塾講師よりも親御さんの方がお子さまが考えているのを近くで見守っていると思います。
発想力と呼ばれる、自分の力で未知の問題に対処する力は、知らない問題で解き方を考え、自分でひらめくことの積み重ねで培われる力です。
塾講師が覚えるように言ってきた事も、自分の持ち合わせている知識を応用することで、発明できるようなお子さまが一人でも多くなること、それが僕が目指す発想力豊かな子どもが増えて、社会がより良くなる事につながります。
その手助けをしてくださる親御さんのお手伝いができたら良いなと思い、このブログを始めました。
====
なんて書いてみたんですけど、実際言いたいことは「伴走とか言って介入を始めてる親とカテキョと個別塾の人間」がお子さんの将来を狭めている!!!!です。
まず伴走と介入について軽くまとめると。
〇伴走
多くの保護者が言う通り、隣で走るだけ。教材をまとめて、復習ノートを作り、隣で勉強する。
〇介入
解けなかったら答えを提示する。その解き方を覚えさせる。『不必要に面積図を覚えさせる』
算数を例に挙げると
「小4の終わりまで」と「小5の夏」の時期は介入が短期的に莫大な効果をもたらします。
前者は和差算に始まり、線分図で解く問題、つるかめ算や旅人算、平均算・・・名前の付いた●●算がたくさん出てきます。この基本的な処理方法について、”実行できる”ことが何よりもテストのスコアを伸ばします。後者は初めて比の考え方を導入して、●●算すべてに応用していくタイミングです。で、その後上位コースからどんどん転落して6年を迎える。のが多くのお子様だそうです。
~余談~
一般的なお子様の発達を考えると、時期的にはちょうどいいカリキュラムになっていると思います。
早熟な子は、ハイコース担当の先生がなんでも教えちゃうので、気にしなくていいです。カテキョ先のグノ4年も夏に比の話をされて、4年秋には最上位コースでもないのに、ユークリッドの互除法(※ふつうは高校1年生で数学Aとして習う)について教え込まれてきました。へ????なんで授業だけで理解して運用できるようになっちゃったの????ヒントをあげて考えさせたら何故その操作をするのかも説明できちゃったし????
~終~
で、この余談から導ける結論がいくつかあります。まずは、何故この子は小4の段階でユークリッドの互除法が成立する理由を理解して、運用できたのでしょうか?
この子が特段頭が優れているからでしょうか?
答えは、そんなことなくて、この子も普通の小学生です。偏差値も50切った状態でしたし、計算ミスもしますし、補助線がひけない日も、線分図がおかしくなる日もあります。
ほかの子と違うのは、「周りの大人がどうやってこの子に接しているか」です。
人間は”考える”と少し疲れます。コストがかかります。報酬が欲しくなります。でも、この子は”考える”ことのコスト意識がほとんどなく、いつも楽しそうに考えています。もちろんすごく小学生っぽいことばっかり考えていますけど、あまり報酬を求めません。正確には、報酬は「考えることそれ自体」になっています。
実は初めてカテキョを担当したとき、この子は考えるのは嫌いそうでした。解き方を教えろと言わんばかりの顔をしてカテキョの僕が図を描くのを待ってました。特に教育について関心も何もない僕は、この顔が気に食わなかったので、「ヒント」だけを与えて、「発明」させた考え方を「代わりにまとめる」ことにしました。そしたら莫大な効果を得ました。
つまりこの子は「まとめる」労力がかかるから、「考える」コストを払ってまで試行錯誤するのは嫌だ。となっていたんでしょう。
この「発明」というのは、持っている知識でその一歩先を想像、いえ創造した結果です。混沌に秩序を与える営みが、人間を進化させてきたように、発達もこの営みの成果と言えるでしょう。
簡単に説明するとすれば、「自分で考え”られ”る力」が身についたから、ユークリッドの互除法すらも自分で考えて理解できるようになった。という例です。結果として、算数以外の科目の成績も上がりました。
余談から導いた結論ですが、いったんまとめると。多くの方がお子様に対してやっている「問題が解けない原因分析」の結果として「知識が不足しているから」が最頻だと思います。サピグノ偏差値55以下みたいな学校に入れさせることが目的で、手段を問わないのであれば、時間×知識介入で目的を達成できるでしょう。どんな子でも親次第で、自称進学校。まさにこの事といった感じです。
で、知識が不足している事は本当に根本原因なのかどうかの検討ができていません。たとえば、手が不器用な人がハサミの使い方を覚えてもまっすぐ紙を切れません。手の動かし方の訓練や、代償的手段の検討、代償能力の訓練が必要です。(ここでの”代償”という言葉は学習障害の文脈での意味づけを参考にしています。)
つまり知識が不足しているのは、知識を生み出す能力が育ってないからです。
この「知識を生み出す能力」=「発明、発想力」とそれを生かすための「自分で考えられる力」を身に着けさせることが、半年スパン、1年スパン、1生スパンでお子様をより高いレベルに持ち上げてくれるでしょう。「地頭力」と呼ばれている物の正体でもあります。
皆様はお子様にどう育ってほしいから中学受験をする選択をしましたか?
追伸
酷評されていたと感じていただけましたでしょうか?感じて頂けなかったのであれば、もう一度読み直していただけますと幸いです。確かに酷評しました。しっかり受け止めてください。