圧倒的な試合運びで流通経大Bに快勝 チーム佐藤にさらなる勢いを | 早スポオフィシャルブログ

早スポオフィシャルブログ

早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

春季ジュニアオープン戦 5月12日 対流通経大B 流通経大・第1グラウンド

 

 関東大学春季大会初戦に続き、流通経大・第1グラウンドにて早大Bと流通経大Bの一戦が行われた。早大は前半2分に先制トライをあげると、その後もテンポの速いアタックを展開。流通経大に攻撃の隙を与えることなく、無失点で前半を折り返す。後半に入ってもなお主導権を譲らなかった早大は計5トライを追加。最終スコア68-5で見事快勝を収めた。

 

安定したゲームメイクを見せたSO野中

 

 早大のキックオフから始まった今試合。先に試合を動かしたのは早大だった。前半2分、テンポの良い攻撃を重ねた早大は敵陣深くで流通経大のオフサイドを誘発。SH細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)がタップキックで再開すると、そのままインゴールへ飛び込んだ。6分には、マイボールスクラムから素早いアタックを展開。CTB金子礼人(法3=福岡・西南学院)、FB池本晴人(社2=東京・早実)が順につなぎ、パスを受けたWTB小澤ジョージィ(スポ3=千葉・流経大柏)がキックで大きく陣地を進める。細かいパスをつなぎ、最後はLO若松泰佑(文構4=東京・早実)が敵陣ゴール左隅へ。勢いに乗った早大は、その後も流通経大に攻撃の隙すら与えず、トライを量産。またSO野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)が計5本のコンバージョンキックを決め、35-0と流通経大を大きく突き離し、前半を終えた。

 

ディフェンスに仕掛けるFB池本

 

 早大の猛攻は後半に入ってもなお、とどまることを知らない。5分、敵陣22メートル付近のラインアウトからボールを奪うと、SO仲山倫平(法3=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)がパスダミーでラインブレイクに成功。FL萩原武大(スポ3=茨城・茗渓学園)が敵に絡まれながらもインゴールへ押し込んだ。続く10分、15分にも追加点を挙げた早大であったが、28分、ミスから自陣ゴール目前まで攻め込まれる。粘り強く耐え続けたが、最後は左に大きく展開され、失トライ。それでも流れを渡さなかった早大は直後の31分、マイボールラインアウトからボールを受けたSO仲山がまたもディフェンスラインを突破。一人で40メートルほどを走り抜き、独走トライを挙げた。そして35分にもWTB溝井颯太朗(スポ4=北海道・函館ラサール)が華麗に相手ディフェンスをかわし、ビックゲイン。すぐにBKがアタックラインを形成すると、速いテンポで攻撃を重ね、FB山下一吹(教3=東京・早実)がインゴールを駆け抜けた。これがダメ押しのトライとなり、見事68-5と大差をつけてノーサイドとなった。

 

インゴールへ飛び込むFL萩原

 

 終始、セットプレーとラインアタックで圧倒し続けた早大。「自分たちからプレッシャーをかけることができた」とSH細矢が語るように、今季注力しているディフェンスでも魅せ、失点をわずか1トライに抑えた。「ここで満足していないし、もっと上で活躍したい」(金子)。この結果に満足せず、さらなる向上心を見せる選手たちの姿は、チームにもさらなる勢いをもたらすだろう。春シーズンはまだまだ始まったばかり。赤黒を目指す選手たちの勇姿から目が離せない。

 

(記事 安藤香穂、写真 村上結太)


 

コメント

 

SH細矢聖樹ゲームキャプテン(スポ4=国学院栃木)

 

ーー今日の試合に向けてチームとしてフォーカスしていたことは何かありますか

 全体的には精度の部分で、一つ一つのプレーの精度にこだわってやっていました。

 

ーーディフェンスが印象的な試合でしたが、手応えはいかがですか

 今年取り組んでいるハイプレッシャーというところで、自分たちからプレッシャーをかけることができた場面が多かったので、そこが良かったかなと思います。

 

ーーアタックについては振り返っていかがですか

 フォワードの部分でゲインできる場面が多かったので、そこでテンポが出せていいアタックができたのかなと思います。ただ、ゲインした後にジャッカルに入られたりしてテンポを落とす場面もあったので、2人目の寄りの速さはこれから磨いていけたらなと思います。

 

ーー個人的なプレーを振り返っていかがですか

 コーチングをテーマに今週やってきて、フォワードを動かすところは自分の中ではできていたかなと思いますが、後半最後の落ち着かない時間帯に、コントロールしきれなくて点を取られてしまったので、そこは反省点です。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 これから春シーズンが続いていくので、しっかり全勝してやっていけたらなと思います。


 

CTB金子礼人(法3=福岡・西南学院)

 

​​ーー今日の試合に向けた個人的なテーマを教えてください

 個人的にはアタックではゲインラインを取りにいくところと、ディフェンスはハイプレッシャーを意識してやっていました。

 

ーーそれを踏まえて試合を振り返っていかがですか

 試合の入りからゲインラインを意識して、自分が縦にいって少しずつえぐっていこう、我慢して最後早稲田らしく崩していこうと思っていたので、そこは良かったのかなと思います。

 

ーー今日の試合ではグラウンドを広く使うアタックが印象的でした、バックスとしてその部分をどう評価していますか

 ゲインラインをとりにいきながら、展開するところは早稲田らしく外に回して相手を崩せていたので、そこは良かったかなと思います。ただ、後半疲れてくるところでバックスがミスをして流れを渡してしまうところがあったので、そこは修正していきたいです。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 ここから春シーズンが続いて、こっから秋に向けてどんどん試合が続いていくので、毎試合自分のベストなパフォーマンスをして、ここで満足はして無いですし、もっと上で活躍したいと思っているので、上井草でもっと頑張りたいと思います。


 

PR勝矢紘史(スポ3=長崎北陽台)

 

ーー今日の個人のテーマを教えてください

 スクラムが1番の基本だと考えているので、スクラムを全て押すことを意識していました。また最近力を入れているディフェンスでも前に出続けることをテーマにしていました。

 

ーースクラムで圧倒していましたが感触はどうでしたか

 特徴的なことをしてくる相手でしたが、いつも練習でしていることを変わらずやれたので押せたと思います。

 

ーーチーム全体としてダブルタックルが多く見られましたがいかがでしたか 

 タックルももちろんですが、アライメントを整えることを練習で意識していたので、ダブルでタックルいけるような場面が増えたと思います。

 

ーー本試合で出た反省点をお願いします

 一貫して自分で思ってることとして、スクラムでもっと目立つこととオフザボールの動きをもっと良くすることがあります。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 春シーズンは続くので明治や帝京の試合に出れるよう、スクラムを強化して良いパフォーマンスをしたいと思います。


 

FL萩原武大(スポ3=茨城・茗渓学園)

 

ーー今日の個人のテーマを教えてください

 アタックプレッシャーを出すことを意識していて、実際に試合でも出すところは出せたと思っています。

 

ーー2トライをあげましたがどのように感じましたか

 トライについてはチームがゴール前で持っていってくれたのが大きかったです。後半にワークレートが下がってしまったのは改善するべきだと感じました。

 

ーーアタックディフェンス両方でブレイクダウンにプレッシャーをかけていましたがいかがでしたか 

 流通経大さんがラックにプレッシャーをかけてきていましたがしっかりと戦うことができたと思います。

 

ーー本試合で出た反省点をお願いします

 やはり最後の20分のワークレートは課題だと思います。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 Aチームのスタメンに手が届く位置にいると思いますが、Aチームのみんなもパフォーマンスが良いのでしっかりとやっていきたいと思います。

 

メンバー

 

背番号 名前 学部学年 出身校
勝矢紘史 スポ3 長崎北陽台
安恒直人 スポ4 福岡
新井瑛大 教2 大阪桐蔭
鈴木風詩 社4 国学院栃木
若松泰佑 文構4 東京・早実
中島潤一郎 教3 神奈川・桐蔭学園
萩原武大 スポ3 茨城・茗渓学園
永井新之助 スポ4 東京・早実
細矢聖樹 スポ4 国学院栃木
10 野中健吾 スポ3 東海大大阪仰星
11 小澤ジョージィ スポ3 千葉・流経大柏
12 森田倫太朗 スポ2 兵庫・報徳
13 金子礼人 法3 福岡・西南学院
14 高栁壮史 創理3 東京・早大学院
15 池本晴人 社2 東京・早実
16 清水健伸 スポ2 東京・国学院久我山
17 伊藤和稀 文2 東京・早実
18 原幹司 社1 東京・早実
19 米倉翔 スポ2 福岡・修猷館
20 山田凜太 法2 茨城・茗渓学園
21 井上泰志 スポ4 福岡・東筑
22 仲山倫平 法3

ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ

23 丸橋怜央 商2 埼玉・早大本庄
24 清透馬 商4 茨城・茗溪学園
25 溝井颯太朗 スポ4 北海道・函館ラサール
26 山下一吹 教3 東京・早実