関東大学春季大会(春季大会)の開幕を目前に控え、チーム佐藤の本格始動に向け準備もいよいよ最終段階を迎える中、早大は伝統ある春の早慶戦に挑む。今年は5月5日、佐賀県・SAGAスタジアムで開催されるこの一戦。昨年100回目を迎えた関東大学対抗戦での対戦では、早大の強力な攻撃が慶大の粘り強いディフェンスを打ち破り、43―19と快勝を収めている。今回も早大のアタックが慶大のディフェンスを苦しめるのか、慶大のディフェンスが抑え込むのか、両校の調整具合も伺える注目の一戦である。
Aチーム定着へ期待が高まる田中勇成(教3=東京・早実)
まず注目したい選手は、早大ラグビー部の第107代主将に就任したHO佐藤健次(スポ4=神奈川・桐蔭学園)。大学屈指の突破力を持つフォワードとして今年もチームの攻撃を牽引する。また春シーズン、早大が力を入れ取り組んできたスクラムでも、その要としてチームを背負い戦う。
佐藤とともにJAPAN XVに選出され、4月に開催されたサモアでの国際大会に出場したFB矢崎由高(スポ2=神奈川・桐蔭学園)にも注目。2年生ながら圧倒的な存在感を放ち、昨年の春の早慶戦にもスタメンで出場している。脅威の跳躍力から繰り出される切れ味抜群のステップを武器に、早大の大きな得点源として躍動する姿に期待したい。
CTBとしてスタメン出場する福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)
さらに今試合では早くもAチームデビューを果たす新人も登場。昨年U18日本代表でキャプテンを務めた城央祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が、伝統の一戦でNO・8のスタメンを勝ち取った。新人らしい積極的なプレーでチームに勢いを与えられるか大注目である。
最後に紹介するのはSH宮尾昌典(スポ4=京都成章)。昨シーズンは怪我に苦しんだ早大不動の9番がついにスタメン復帰を果たす。世代を代表する司令塔が振るう手腕から目が離せない。
スタメン出場を勝ち取った城
春季大会に向けてチームや選手の調整具合に注目が集まる今試合。『BEAT UP』のスローガンのもと、宿敵慶大を相手に圧倒的な力を見せ、チーム佐藤の始動を勝利で飾れるか、決して見逃せない一戦である。
(記事、写真 西川龍佑)
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 杉本安伊朗 | スポ2 | 東京・国学院久我山 |
2 | 佐藤健次 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
3 | 亀山昇太郎 | スポ4 | 茨城・茗溪学園 |
4 | 西浦剛臣 | 社4 |
ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール |
5 | 栗田文介 | スポ3 | 愛知・千種 |
6 | 田中勇成 | 教3 | 東京・早実 |
7 | 粟飯原謙 | スポ3 | 神奈川・桐蔭学園 |
8 | 城央祐 | スポ1 | 神奈川・桐蔭学園 |
9 | 宮尾昌典 | スポ4 | 京都成章 |
10 | 吉岡麟太朗 | スポ4 | 東京・本郷 |
11 | 鈴木寛大 | スポ2 | 岡山・倉敷 |
12 | 黒川和音 | 人3 | 茨城・茗渓学園 |
13 | 福島秀法 | スポ3 | 福岡・修猷館 |
14 | 高栁壮史 | 創理3 | 東京・早大学院 |
15 | 矢崎由高 | スポ2 | 神奈川・桐蔭学園 |
16 | 安恒直人 | スポ4 | 福岡 |
17 | 山口湧太郎 | スポ3 | 神奈川・桐蔭学園 |
18 | 新井瑛大 | 教2 | 大阪桐蔭 |
19 | 鈴木風詩 | 社4 | 国学院栃木 |
20 | 中島潤一郎 | 教3 | 神奈川・桐蔭学園 |
20' | 萩原武大 | スポ3 | 茨城・茗渓学園 |
21 | 糸瀬真周 | スポ3 | 福岡・修猷館 |
22 | 仲山倫平 | 法3 |
ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ |
22' | 野中健吾 | スポ3 | 東海大大阪仰星 |
23 | 杉野駿太 | 政経4 | 東京・早大学院 |