後半から勢いに乗り埼工大に勝利 トーナメント初戦突破で8強決定戦へ | 早スポオフィシャルブログ

早スポオフィシャルブログ

早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

関東大学選手権 5月1日 武蔵野の森総合スポーツプラザ

 

 90校を超える大学がトーナメント方式で争う関東大学選手権。昨年6位の早大は5月1日、埼工大との初戦を迎えた。第1クオーター(Q)では相手のセンターに苦しめられ、4点のリードを許す。それでも粘り強いディフェンスから徐々に流れをつかむと、第2Q終盤に連続得点でリードを奪い41-36で試合を折り返す。後半も攻守にわたりハードワークを見せ得点を重ねていき、終わってみれば68-80と点差を広げ勝利。今シーズン最初の公式戦で白星を飾り、明日行われるベスト8決定戦へと駒を進めた。

 

 試合開始後1分間以上点数の動きがない中、C高羽優介(法4=東京・早大学院)がゴール下から得点し早大が先制した。対する相手は2mを超える身長と強靭なフィジカルを持つセンターを中心にオフェンスを展開しリードを奪う。早大もG高田和幸(商3=京都・洛南)が2本連続でスリーポイントを射抜くなど食らいつくが、リバウンドを取れず16-20で第1Qを終えた。続く第2QではG堀田尚秀(スポ3=京都・東山)のスリーポイントで逆転に成功するものの、以降はリードが激しく入れ替わるシーソーゲームに。それでも終盤に早大が9-0のランをつくり点差を広げ、41-36で試合を折り返した。

 

シュートを放つ高羽

 

 早大は後半からさらに勢いを増す。第3Qでは相手のバスケットカウントで一時3点差まで詰められるも、F三浦健一(スポ2=京都・洛南)のスリーポイントなどでリードを広げた。相手のセンターに対しても「途中から修正していけた」とG飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)が話すようにディフェンスの精度を高め、反撃を許さない。6点リードで迎えた最終第4Qでは、「(3月の)」六大学リーグ戦からどんどん増している」という粘り強さも光り点差を広げていく。G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)の相手を翻弄(ほんろう)するドライブで主導権を握った早大はその後も得点を重ね、80-68で勝利を収めた。

 

シュートを放つ下山

 

後半から流れをつかみ、トーナメント初戦を突破した早大。飯島主将は「試合を通して、自分たちのバスケットができなかった」と総括した。勝利という結果に甘んじないその姿勢は、早大をさらなる高みへと導いてくれるだろう。2日には復活を狙う名門・青学大と対戦する。関東1部リーグ昇格を見据える早大にとって負けられない相手だ。「最終日まで残って5位入賞」を今大会の目標に掲げた飯島主将。昨年の結果を超えるべく、ハードワークを見せる選手たちに期待がかかる。

 

(記事 三浦佑亮、写真 中村環為、西本和宏)

 

関東大学選手権 5月1日

早大ー埼工大

1Q 16ー20

2Q 25ー16

3Q 18ー17

4Q 21ー15

合計 80ー68

 

◆早大スターティングメンバ―◆

G#3 高田和幸(商3=京都・洛南)

G#4 城戸賢心(スポ2=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)

C#17 高羽優介(法4=東京・早大学院)

G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)

 

コメント

飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)

ーー試合を振り返っていかがですか
試合を通して、自分たちのバスケットができませんでした。ハンドオフをしながらシューターを狙っていくところもディナイで対策されていて、自分たちの強みを出し切れなかったと思います。

ーー今季初の公式戦でしたが、どのような気持ちで臨みましたか
今年は1部リーグに上がらなければいけないという中で、初めての公式戦は大事だと感じていました。それでも張り切りすぎず、自分たちの実力がどのくらいなのかを測るためにも、やるべきことをやろうという気持ちでした。

ーー相手のセンターが身長やフィジカル面で目立っていましたが、それについてチームで何か話したことはありますか
最初は普通に守れると思っていましたが、なかなか守り切れなくて。そこからダブルチームをかけたり、脅威だった右を守ったりするのを全員で徹底して、途中から修正していけたと思います。

ーー3月の六大学リーグ戦から、チームとして成長したことを教えてください
粘り強さは六大学リーグ戦からどんどん増していると思います。今日もジャッジに対して納得がいかなかったり、なかなか自分たちのやりたいプレーができずフラストレーションが溜まることも多かったですが、みんな試合を通して我慢してプレーできるようになってきていると思います。 

ーー今大会の目標をお願いします
最終日まで残って5位入賞することが具体的な目標です。自分たちのやってきたことを出して、今早稲田がどの位置にいて、どんなところが通用して、どんなところが駄目なのかを見定められる試合にしたいです。