関東学生リーグ戦 女子第2戦 4月28日 夢の島公園アーチェリー場
先週に引き続き行われた関東学生リーグ戦(リーグ戦)第2戦。21日の第1戦を、早大はベストを36点更新する2343点、3位という結果で終えた。さらに点数を伸ばしていくために、先週の課題を改善して臨んだ第2戦。女子は最終結果2289点、団体4位となり、先週より点数を伸ばし順位を上げることはできなかったものの、全日本学生王座決定戦(王座)の出場を決めた。
女子の試合が行われた午後は、午前よりも強い日差しが照りつけた。風の方向も難しい中で、塚本美冴(スポ4=東京女学館)が前半306点を獲得してチームを引っ張る展開に。午前の試合を終えた男子選手や、スコーパー、サポートメンバーの声掛けと応援の声が会場に大きく響き、選手たちを後ろから勢いづけた。塚本は後半も303点と安定の行射で、先週の得点を上回る、609点で72射を終えた。
笑顔で行射を終えた塚本
後半勢いを見せたのは渋谷樹里(スポ3=エリートアカデミー)。前半は守りの姿勢で弱い射ち方になってしまったというが、「後半は自分なりに大きく射とうと心がけた」という渋谷。後半313点と、前半より16点上回る点数を獲得し、610点で72射を終え、1点差で塚本の得点を上回った。先週に引き続きチーム1位となる活躍を見せた。
後半強さを見せた渋谷
後半になると応援は他大学も巻き込み、会場が一体となって前半以上の熱気に包まれた。後押しを受け、笹原萌央(人4=東京・東洋英和女学院)、廣瀬心咲(人4=東京・雙葉)も後半点数を上げたものの、団体では先週より1つ順位を落とし4位という結果に。しかし王座への切符を確かに手にし、早大の強さを見せつけた。
今回のリーグ戦に続き、王座も園田稚(スポ4=エリートアカデミー)は欠場することが決まっている。エースの園田がいない中で、王座出場を決めた早大。「園田さんが出られない状況ではあるけれど、自分も含めてみんなでいい点数を出して、トーナメントも勝ち上がっていけるように頑張っていきたい」と王座に向けて意気込みを語った渋谷。悲願の王座制覇に向け、選手たちのさらなる活躍に期待したい。
(記事 神田夏希、写真 梶谷里桜 神田夏希)
結果
▽女子第1部
渋谷 610点
塚本 609点
笹原 536点
髙橋 534点
三村 531点
小出 520点
廣瀨 512点
西村 450点
4位 早大 2289点
コメント
渋谷樹里(スポ3=エリートアカデミー)
――今日の天候などのコンディションを振り返っていかがでしたか
風の方向も結構バラつきがあったりだとか、風が吹いてるってわかっていても、(矢が)流れる時、流れない時が結構違ったりとか、目ではわからない情報が多かったので、うまくその風に合わせてコントロールするのが難しかったのが印象としてあります。
――園田稚女子主将がいらっしゃらない中でのリーグ戦となりましたが、どんな気持ちで試合に臨みましたか
やっぱり 1番点数を出してくれていた存在である園田さんがいない状況で、ちゃんと自分も点数出していかないと、王座(全日本学生王座決定戦)というのを目指していけないと思います。でもだからと言って硬くなりすぎないように、しっかり自分のやることだけに集中して臨むように心がけてやりました。
――その結果、今日はチームの中で1番高い点数で試合を終えました。振り返っていかがですか
先週は結構いい感じで射てていたんですけど、今週の平日ぐらいからあんまり感覚が良くなくて。今回の試合もあんまり良かったって思える射もなかったんですけれども、後半はその中でもちゃんと的に当てられる射ち方を自分なりに探しながら、ちょっとずつ点数を上げられたのは良かったかなって思います。
――今お話にもあった通り、後半調子が上がって点数も上がっていったように感じました。何かきっかけなどはありましたか
OBの廣木さん(廣木円華コーチ、令6人卒=茨城・水戸二)に「強く射ちな」と言われて、確かにその守りの姿勢でちょっと弱い射ち方をしちゃってたなっていうことに気づけたので、後半は強く思い切って射って、ミスが出る分にはいいやって思って、自分なりに大きく射とうと心がけていました。
――応援の方やスコーパーの先輩方、監督の声かけを振り返っていかがですか
後ろのみんなが応援してくれているというのはやっぱり心強いですし、王座とかの応援はすごいと思うので、いい練習にもなったんじゃないかなと思います。
――今回の試合で王座への出場が決まりました。最後に王座に向けての意気込みをお願いします
王座も園田さんが出られない状況ではあるんですけど、自分も含めてみんなでいい点数出して、 予選の点数もですけど、トーナメントも勝ち上がっていけるように頑張っていきたいと思います。