4月27日に引き続き春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)6戦目に臨んだ早大は、現時点で2部リーグ首位の明海大と対戦した。序盤から相手の勢いに流されず点を取り合う展開に持ち込むもじりじりと引き離され第1セットを落とす。第2、第3セットはロングラリーを制する場面もあったが最後まで追いつくことはできず、明海大にストレート負けを喫した。
第1セットは序盤から豪快なアタックを打ち合う激しい展開となった。早大はモサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)と秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)を中心に両サイドから攻め、相手のブロックをかわしていく。8ー8の場面で、自責点で相手に1点を献上するとその後から流れが変わり始めた。後半は林穂乃花(スポ3=東京・国分寺)がサービスエースを決める活躍もあったが、相手に追いつくことはできず、16ー25でセットを落とした。
林のサーブが決まり喜ぶチーム
続く第2セットは明海大の力強いアタックとサーブが光るセットとなった。6ー5の場面で相手にセンターからのクイック攻撃を決められると、そこから一気に8点差までリードを広げられる。流れを変えたい早大は終盤、徳山奈々美(スポ4=兵庫・加古川西)を投入しブロックと攻撃の強化を図ったが、序盤の失点を巻き返すことはできず、セットカウント16ー25で第2セットも落としてしまう。
レフトからアタックを打つ秋重
後がない第3セットは川村彩乃(社1=岡山・就実)がセンターからアタックを打ちラリーを制する早大優勢の流れでスタートした。第3セットは特に長いラリーが続く展開が多く、双方の鋭い攻撃や粘りのレシーブが何本も見られる好ゲームとなる。西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)の速攻や秋重のバックアタックも決まり、良い流れが続くと思われたが、13ー12の場面で相手にブロックを決められると、徐々にペースは明海大のものに。逆転されるとそのまま最後まで反撃することはできず、セットカウント17ー25でこのセットを落とした。
ライトからアタックを打つ西崎
終始明るい雰囲気と勢いの良いプレーで明海大に立ち向かったが、相手の力強い攻撃に押されストレート負けとなった早大。春季リーグもこの試合で半分の日程を終え、2勝4敗という結果になった。次戦以降の後半戦の奮起に期待したい。
(記事、写真 佐藤玲)
セットカウント
早大0ー3明海大
第1セット 16ー25
第2セット 16ー25
第3セット 17ー25
スタメン
アウトサイドヒッター 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)
アウトサイドヒッター モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)
ミドルブロッカー 川村彩乃(社1=岡山・就実)
ミドルブロッカー 西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)
オポジット 大松未羽(スポ2=沖縄・首里)
セッター 南里和(商4=東京・女子学院)
リベロ 山崎葵(社3=岡山・就実)
コメント
秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
最後まで相手の速い攻撃にレシーブもブロックも対応しきれなかったと思います。プレー以外では、やはりもっとチャレンジャーという自覚を全員がもって挑みたかったです。
ーー明海大はサーブが強い選手が多いように感じましたが、チーム内でどのように対応していましたか
まずコートにキープしようと声をかけました。私も胸元にきたストロングサーブにかなりやられてしまい、Aパスを返して速攻を使う流れにもっていけなかったので、対応しきれず悔しいです。
ーー試合後半になるにつれて特にラリーが続く展開が増えていきましたが、チームとしての良かった点と反省点をお願いします
良い点は、1年生が思い切りプレーできているところだと思います。やはり1年生がフレッシュに、元気にバレーをできないコートが1番良くないと思うので、元気に活躍してくれてすごく良いと思っています。チームの良い起爆剤になってくれています。
ーー昨日の敬愛大戦と比べてチームの勢いが良かったように見ていたのですが、どのような声かけをしていたのですか
型にはまらず、チャレンジャー精神を忘れずに頑張ろうと声をかけていました。
ーー春季リーグ戦6試合を終えて感じる課題を教えてください
チームの課題としては、ブロックとディグをもっと明確化したいです。今年のチームはもっとブロックに力を入れられると思うので、ブロック強化とディグに力を入れたいと思います。個人としては、後半戦はよりクレバーにバレーをしたいと思います。
ーー来週の試合への意気込みをお願いします
勝ちます。