【連載】準硬式野球部新歓企画2024 第1回 安達杏華×西畑桃花 | 早スポオフィシャルブログ

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第1回に登場するのは、安達杏華マネジャー(商2=東京・開智日本橋学園)と西畑桃花トレーナー(スポ2=東京・駒場)です。グラウンド内外で選手をサポートをするスタッフも、早大準硬式野球部の重要な役割を担っています。お二人が準硬式野球部でスタッフの道を選んだ理由とは?その仕事内容とは?早大準硬式野球部の魅力をスタッフ目線で語っていただきます!


――最初に自己紹介をお願いします

 

安達 商学部2年生の安達杏華と申します。役職はマネジャーをしております。入試の方式は一般選抜です。

 

西畑 スポーツ科学部2年の西畑桃花と申します。役職はトレーナーで、入試方式は一般選抜です。

 

――準硬式野球部に入部した理由を教えてください

 

安達 私はもともと野球が好きで、中学、高校と野球の競技経験も、マネジャーとしての経験もなかったので、その中でどのように大学で野球に関われるかを考えた時に準硬式野球部のインスタグラムと出会いました。ここだったら私でも何か野球に関わって、選手の皆さんのお手伝いができるのではないかなと思って入部しました。

 

西畑 私はトレーナーとして活動できる場所を探していて、9月に入部しました。秋からでも入部できる部活で、自分の私生活も大事にしたかったので、私生活と授業と部活動が両立できそうな準硬式野球部を選びました。それから、準硬式野球部には資格を持っている社会人のトレーナーさんだとか大人の方がいないので、自分で勉強せざるをえない環境です。自分から学べる環境が準硬式野球部にはあるなと思って入部を決めました。


――それぞれの役職を選んだ理由はありますか

 

安達 私の場合は、弊部ではトレーナーができるのが人間科学部と、スポーツ科学部だけというのもあるのですが、どのような形でサポートしたいかと考えた時に、比較的広報だとか、会計などの事務作業が自分は得意だなという風に感じていたので、マネジャーという役職が一番自分に適していると考えて選びました。

 

西畑 私は最初、高校生の時に理学療法士を志していました。ケガでスポーツを諦めてしまう人を一人でも多く救いたいという思いがあって、その思いを抱いたのは自分が中高とスポーツをやっていた時にケガをしたことが理由です。高校で陸上競技をやっていて、シンスプリントなどに悩まされた時に理学療法士の方にお世話になったので、そういった道に進みたいなと思っていました。しかし理学療法士でスポーツに関われる人はごく一部に限られてしまうという話を聞いて、トレーナーの方がスポーツに特化して選手と関われるということを知ったので、トレーナーを志してスポーツ科学部に進学しました。それから部活動でトレーナー活動ができるということを知って、トレーナーができる部活動を探して準硬式野球部を選びました。なので準硬式野球部に入部して役職を選んだというより、役職から部活動を選んだという形になります。



試合を見守る安達マネジャー

 

――それぞれの役職の仕事内容について教えてください

 

安達 マネジャーの仕事は、グラウンド内での業務とグラウンド外での業務に分かれています。グラウンド内での業務は、皆さんが想像される高校の時のマネジャーのように、スコアを書いたり、アナウンスをしたり、あとはバットやボールを磨くなどの細かい作業も行っています。グラウンド外での業務は、マネジャー、主務、副務などから成るマネジメントスッフの一員として広報、会計、OB・OGの皆さまへ戦績などをお知らせする仕事、新歓活動やスポーツフェスタなど地域の皆さまとの交流に関わる仕事も行っています。その中で特に私が担当しているのが広報と、あとは会計の補佐です。そして一年に一度、限られた期間になるんですけど、高校生のリクルート活動として全国の高校にパンフレットを送付しているので、その作成や発送作業に関わっています。

 

西畑 トレーナーの仕事は、主にアップやトレーニングのメニューの考案と指導を行っています。準硬式野球部では、トレーナーはアスレティックトレーナーのAT部門と、ストレングス&コンディショニングのSC部門に分かれていて、AT部門はケガをした選手のリハビリの作成など、競技復帰をサポートする役割を担っています。SC部門は、選手のコンディショニングやトレーニングのメニューの作成などを行っています。定期的に体力測定だったりとか、あとは形態測定と言って、選手の体の異常を定期的に検査したりとか、ケガの予防に取り組んでいます。私はまだATとSCのどちらに所属するかというのは決まっていなくて、ATの先輩が1名、SCの先輩が2名いらっしゃるので、先輩たちから幅広い知識を取り入れて勉強中という形です。

 

――それぞれの役職の魅力ややりがいについていかがですか

 

安達 マネジャーの仕事の魅力は、運営を全て学生主体で行っていることだと思います。高校までは部の運営は部長の先生や監督が行うことが多いと思うのですが、私たちはチーム運営を全て学生で行っているので、私たちが新しく始めたいと思ったことやもう少し改善したいと思ったことなど少しでもアイデアがあればどんどん新しくチャレンジできる環境になっていることが魅力です。

 

西畑 選手の体に直接関わる仕事となっているので、ケガをした選手がまた試合に出て活躍する姿を見たりとか、普段からトレーニングを頑張っている選手が試合で活躍するのを見たりなど、自分たちが関わってきた選手たちが活躍するのを見るとやりがいを感じます。あとは、ケアやトレーニングの指導をした後に選手から「ありがとう」と声をかけられることがあるので、そういったところでもやりがいを感じます。


試合を見守る西畑トレーナー


――準硬式野球部に入部して良かったところや成長したところはありますか

 

西畑 トレーナーの勉強をする上で、1年生の春学期の間はどこにも所属せずに独学で行っていたので、現場で直接選手の体を見ることでどういった勉強をすればいいのかという方針を立てられました。また先輩たちが熱心な方たちなので、先輩たちの熱意を感じて自分も頑張ろうと思えたり、先輩たちの知識量がすごいので先輩から吸収するものがすごくあったり、自分がどういうトレーナーになりたいかという像が明確になりつつあります。あとは(トレーナーの)大人の方がいない分、自分から聞きにいかないと得られるものが少なくなってしまうので、行動力が身についたと思います。

 

安達 私は高校が少し特殊で部活動がさかんな高校ではなかったので、部活動に触れるというのが大学に入ってからの初めての経験でした。何か一つの目標に向かって努力している同期や、努力して実際に結果を出している先輩方を見て、夢に向かって一直線に頑張る姿を見られる環境があるということが入部して良かったことだと思います。私も組織の一員としてそのような方々を支えたいと思って活動を頑張れていることも入部して良かったことだと思います。そして高校までデザイン関係の勉強や探求課題など多くあって、そこで学んだスキルを今生かせているのも入部して良かったなと思う点です。

 

――部活動と学業の両立についてはいかがですか

 

安達 私は商学部なので比較的対面の授業が多いというのと、1年次は必修の数が非常に多かったので、部活に来る時間がとれないというのが一つの悩みでした。また、広報は投稿時間など細かく決まっていることもあって私生活とのバランスをとるのが非常に難しかったです。最初に頑張ったのは、なるべく部活の時間の間でやるべき仕事を全てやることです。先輩に相談したりとか、投稿を作ったりとか細かいことまで、なるべく家に帰ってからやらなければならないことが少なくなるように努力しました。あとは試験直前に勉強を詰め込むという方法で、リーグ戦期間中などはなるべく部活に集中できるようにメリハリをつけて行動しています。

 

西畑 スポ科は必修の授業が少ないので、自分の興味のある授業をたくさん取ることができ、オンデマンドの授業が多くて1年生の内は学校に行く回数も少ないです。自分の興味のある学問とトレーナーとしての知識を身に着けるための授業を取っていて、授業で学んだことを部活に還元することができたので、そんなに両立は大変じゃないかなと思います。

 

――準硬式野球のここが面白いというポイントを教えてください

 

安達 準硬式野球は、ボールだけは結構硬式と異なる物なのですが、ルールや練習などはだいぶ硬式に似ているので、もともと硬式野球が好きな人も楽しめると思います。また準硬式野球は学生主体なので、戦略やチームの運営、組織の運営だけでなく選手たちのメンバー編成なども学生が一から考えています。なので学生野球が好きな方にはすごくすごく刺さる競技なのではないかと思います。

 

西畑 硬式野球、準硬式野球、軟式野球などの競技の違いは、バットやボールだけではなくて、それぞれの文化があるなというのをすごく感じています。準硬式野球部は学業と部活の両立を大切にしようという文化があって、色々な志を持った人が野球をやりながら他の活動にも力を入れています。なので、志が高い人たちが集まっているというところに準硬式野球部の魅力があると思います。

 



――最後に新入生へのメッセージをお願いします!

 

安達 準硬式野球部には経歴関係なく誰もが輝ける舞台がそろっていると思います。どんな方でも大歓迎なので、ぜひ体験会に来て入部を検討してみてください。お待ちしています。

 

西畑 今まで野球に携わってこなかった私のような人間でも温かく受け入れてくれる環境が準硬式野球部にはあります。野球に興味がある方や、大学から野球に関わりたいと思っている方はぜひスタッフとして来ていただきたいと思います。お待ちしております。

 

――ありがとうございました!


(取材、編集 濵嶋彩加、権藤彩乃