東大との乱打戦を制し、六大学交流戦3連勝! | 早スポオフィシャルブログ

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東京六大学交流戦 4月7日 東京大学農学部グラウンド

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
早大
東大

▽得点者

小川3、永岡2、松田、越前谷、樫尾

 

 東京六大学交流戦(六大学交流戦)を連勝で発進し、勢いに乗るRED BATS(早大ラクロス部男子の愛称)。この日の相手は、六大学交流戦で2連敗中の東大だった。全勝を目指す早大、連敗脱出をしたい東大のぶつかり合いは、両校の応援部が率いる大声援もあり、盛り上がりを見せた。試合は序盤から動き、互いに点を取り合うシーソーゲームに。どちらに転んでもおかしくない展開だったが、早大が第3Qに2点差をつけると、形勢が傾く。最後までリードを守り切り、8-5と両軍計13得点の乱打戦を制して3連勝とした。

 

同点のシュートを決めるAT永岡秀斗(創理4=東京・早実)

 

 先制したのは、東大だった。第1Q(クオーター)の開始早々、相手のオフェンス陣に攻め込まれると、華麗なステップで崩されて無人のゴールへ。懐に入り込まれてしまった早大は、いきなりビハインドを背負う形になった。対して、東大のディフェンス陣は固く、ゴール付近まで攻められない。この流れを断ち切ったのが、AT永岡だ。ボールを保持すると、ゴールを目掛けて猛突進。体ごと突っ込んで跳びながら放ったシュートは、勢いよくネットを揺らした。驚異の身体能力を生かした同点弾に会場が沸き上がると、両チームの熱もさらに増していった。続く第2Q。このまま流れに乗りたいところで、MF松田選副将(国教4=埼玉・早大本庄)が勝ち越しのシュート。フェイントをかけて敵をかわし、鮮やかに決めた。しかし、そのリードも束の間だ。早大の反則から招いたピンチで得点を決められてしまい、再度2-2の同点に。ここから、東大のシュートの嵐が始まる。早大は守備時間が長くなり、防戦一方。すると、またも似た位置からスタンシューを決められてしまい、勝ち越しまで許してしまった。このままでは終われない早大。前半の終了時間が迫る中、MF越前谷和樹(人3=東京・小山台)が敵の合間を縫ってシュートを放つと、これが再三の同点弾に。なんとか3-3のタイで、勝負の後半に持ち込んだ。

 

ボールを保持するMF松田副将

 

 第3Qを迎えても、シーソーゲームの行方は定まらなかった。MF樫尾拓斗(政経4=アメリカ・テナフライ)がゴール右から回り込んでシュートを決めたと思えば、すぐさま同点にされてしまう。早大はグラウンドボールを取り切れない場面が目立ち、相手にチャンスを与えてしまっていた。ただ、ここで流れを変えるのが、やはりAT永岡だ。FO今井誠梧(文構4=東京・国分寺)がフェイスオフでボールを獲得すると、そのまま切り込んでいくも、ボールをこぼしてしまう。しかし、AT永岡がすぐさまカバーし、シュート。5-4と勝ち越しに成功し、ここからは早大ペースとなった。AT小川隼人(政経3=東京・早実)が2点差に広げるシュートを決めると、その勢いは第4Qに入っても衰えなかった。開始直後に失点し1点差に迫られるも、東大に流れは渡さない。グラウンドボールを取り切ってパスでつなげ、AT小川がダメ押しの7点目。終了間際には、またもやAT小川が得点を決め、この日3得点の大活躍。最後は3点差に突き放し、8-5で東大を下した。

 

両手を上げるAT小川(中央)

 

 これで六大学交流戦は3連勝のRED BATS。早慶戦、リーグ戦に向けていい形で仕上がってきているのではないだろうか。ただ、AT永岡は「チーム全体として浮き足立っている感じがあるかなと思う」と反省も忘れない。地に足をつけて、これからも早大らしく粘り強い勝利を見せてほしい。

 

(記事 西村侑也 写真 廣野一眞、小川ゆりえ 取材 飯田諒)

 

◆コメント

AT永岡秀斗(創理4=東京・早実)

――試合全体を振り返っていかがでしたか

 均衡した試合で危ないかなと思ったのですが、3Qで2点差をつけることができて、チームが勢いに乗って、勝ててよかったです。

 

――東大と対戦して、相手の印象はいかがでしたか

 毎回いいチームで、去年のリーグ戦も結構接戦でしたし、今日も強度が高かったのですが、早稲田の強度で上回って勝つことができて良かったです。

 

――自身のシュートシーンを振り返っていかがでしたか

 どうやって決めたか覚えてないですけど(笑)。1点目のダイブで決めたのは、ここで差をつけられたら流れを持っていかれるなと思って、気合で入れたシュートでした。

 

――連勝中のチームの雰囲気はいかがですか

 去年も六大戦は5勝して、リーグ戦は予選敗退という形で終わってしまって、チーム全体として浮き足立っている感じがあるかなと思うので、早慶戦、リーグ戦で勝てるようにチームをもう1回引き締めようと思います。

 

――次戦以降に向けて意気込みをお願いします

 次戦もオフェンスが大量得点して、チームを勝利に導けるように頑張ります。