新チーム初戦で白星発進!法大にストレート勝利 | 早スポオフィシャルブログ

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春季関東大学リーグ戦 4月6日 東海大学湘南校舎

 

 4月6日、春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)が開幕した。初戦は昨年度1部に昇格した法大と対戦した。1、2セット目を積極的な攻撃でたびたび連続得点をし、連取。第3セットは序盤こそリードを許したものの、中盤には相手の背中を捉え、デュースにまで持ち込む。最後はOH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)のスパイクで第3セットもものにし、セットカウント3―0(25―22、25―17、29―27)で初陣を飾った。

 

 第1セット、早速スタメン入りを果たした新入生のOH小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)が強烈なバックアタックを見せ、会場を沸かせる。その後、OP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)の崩れた体制からのスパイクなど、冷静な攻撃で流れをつかむ。16―12の場面で相手がタイムアウトを要求するも、依然として流れは早大に。安定したレセプションで攻撃の起点を作ると、MB菅原啓(教2=山形南)がすかさずクイックに入る。最後は相手のサーブがアウトになり、25―22で第1セットを制した。

 

菅原のクイック

 

 続く第2セットではサイド陣が躍動した。佐藤のスパイクや小野のダイレクトなどで相手を圧倒する。MB板垣慧(政経3=京都・洛南)のブロックや菅原の相手を揺さぶるサーブもあり着実に得点を重ねると、15―7とダブルスコアに。そこからはサイドアウトを取り合う展開になるが、菅原が相手を連続してブロック。最後は畑がコーナーにスパイクを打ち込み、25―17でセットを連取した。

 

攻撃の起点を作った小野のレセプション

 

 第3セット序盤は法大エースの高橋慶帆のサーブやスパイクが走り、7—10とリードされるが、佐藤の連続バックアタックで15―15と同点に追いつく。畑にブロックがついてきた場面では、冷静に2度リバウンドを取り、3度目にしてスパイクを決めた。途中、佐藤のノータッチエースなどが出るも依然逆転できずにいた。しかし、セット終盤、この日は途中出場となったMB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)が畑のオープントスをレフトから決め、26―25と逆転。最後は佐藤のスパイクで得点し、29―27でストレート勝利した。

 

麻野のレフトからのスパイク

 

 新チーム最初の公式戦となった今試合。初戦ゆえの固さも見られ、「まだまだ完成度は高くない」(松井監督)ものの、各々が自分の役割を明確にすることで好調な滑り出しとなった。春季リーグは長期間にわたり、リーグの途中には黒鷲旗も開催される。試合数が多いからこそ、結果のみにはとらわれずに、試合のごとに出る課題を修正し、今後へつながるものを得ていきたい。

 

(記事 町田知穂、写真 芦刈れい、井口そら)

 

セットカウント(早大)3―0(法大)

 第1セット 25―22

 第2セット 25―17

 第3セット 29―27

 

スタメン

アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)

アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)

ミドルブロッカー 板垣慧(政経3=京都・洛南)

ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)

オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)

セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)

リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)

 

途中出場

麻野堅斗(スポ2=京都・東山)

伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)

大谷陸(スポ2=埼玉・川越東)

徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)

 

 

コメント

 

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――初戦を振り返っていかがですか

やはり固さはあったと思うんですよね。若いチームでもあるので、初戦の難しさというのは自分たちでも理解していたし、自分たちのすべきことはできていたのかなと思います。まだまだ全体の完成度は高くないけど、その中で1戦目の入り方や気持ちの作り方はすごく良かったと思います。

――佐藤選手をアウトサイドヒッターとして起用した理由をお伺いしたいです

 佐藤は僕としてもVリーグでこの先やってほしいというのもありますし、彼は本当にまじめな性格をしているので、チームを背負うエースとしてさらに成長してほしいという期待もあって。ですから苦しい時もボールが集まるようなポジションをぜひやらせたいなという思いもあって、アウトサイドヒッターにしました。

――春リーグを通して、どのようなチームにしていきたいですか

 どうしても(試合に)出ているのは若いのですが、今4年生がチームを作っているので、若いとかベテランとかではなくて、チームが変わって間もないので、慌てずに12月に向けて、まずはサイドアウトをこのリーグを通してやり切ることがすごく重要かなと思っています。ここですべてを出し切るというよりは、インカレまでの間の自分たちの課題を明確にできれば、勝っても負けてもいいんじゃないかなと思っています。それは今日の時点ではまあまあできてるなという感じはしました。

 

菅原啓(教2=山形南)

――今日の試合を振り返って、チーム全体としてはいかがでしたか

 新チームからずっと取り組んでいたサイドアウトが、1セット目は微妙だったのですが2セット目から少しずつ出せて、良くなってきたと思います。

――個人としてはいかがでしたか

 スタメンとして出るという試合が新チームになって初めてだったのですが、そこで新チームになってからずっと凌吾さん(前田凌吾、スポ3=大阪・清風)と合わせたクイックやブロックというのをポイントで出せて良かったです。

――前田選手とのコンビネーションはどうでしたか

新チームになってから自主練でほぼ毎日合わせていたので、そこがBクイックなどでしっかり打ち分けできたのがよかったです。

――ブロックについてはいかがでしたか

 リードブロックで後ろのディフェンスが取りやすいようにまっすぐ出すというのがポイントなのですが、自分が流れてしまったり、手を横にボールを追いかけてしまったりしたところが課題だと思います。

――サーブで相手を崩していましたが、意識していたことは

 前後の揺さぶりとかを意識してなるべく低い弾道で打てるように意識しています。

――次戦に向けて修正したい点は

 チーム全体として、相手から点を取られてしまってバタバタしてしまう時に自分も焦ってクイックに早く入りすぎたりというのが多いので、そこをしっかり修正して焦らず取り組みたいと思います。

――新チームとしての出来上がりはいかがですか

凌吾さんと虎太郎さん(畑虎太郎、スポ3=福井工大福井)だけが前チームから残っていて、それ以外新しく入る人がほとんどなので、まだまだかなと思います。ですが、春はサイドアウトだったり、全カレに向けて100パーセントになるように頑張っていきたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 今日はAクイックが合わなかったのでそこを修正して頑張っていきたいと思います。

 

小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)

――今日の試合の振り返りをお願いします

 大学で初めての試合で、自分の中で興奮する部分があって。いつもよりジャンプができたということは凄い良かったところですが、最初に足が攣り(つり)そうになってしまった場面がアップからあってそういうところは大学生なので自己管理をしっかりしていきたいなというのと、試合ではミスだったりチームのためのプレーが自分には欠けていたのでもっとチームのことを考えたり、チームを引っ張っていくような選手に1年生からなれるように頑張りたいです。

――大学生になって初めての公式戦でしたが緊張はありましたか

 緊張はないです。

――レセプションが良い印象を受けましたが、何か意識していたことはありますか

 春合宿の時に自分のキャッチがいい日と悪い日に差が出てしまうことがあって自分の中でそれが凄い悔しくて。レセプションは打球が高校と違って強くなるのでネットを超えたりミスになってしまうこともあったのですが、次の攻撃につながるようにしっかりと次のことを考えて返すようにしました。

――攻撃面の課題や収穫を教えてください

 1セット目の入りでブロックにかかってしまったり、ワンタッチをとられてしまったりという風に入りが悪かったので、入りからしっかり自分がいいパフォーマンスを出せるような練習であったりイメージを作って試合に臨みたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 次戦は今日の試合で良かったところと悪かったところだったり、相手のチームの状態を考えながら自分ができることを精一杯やっていきたいと思います。