6回に連打を浴び、黒星を喫する/JR東日本戦 | 早スポオフィシャルブログ

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第51回社会人対抗戦 4月2日 神宮球場

 

W 000 000 100=1

J 000 004 02✕=6

 

 今春のオープン戦にて大学生相手に無敗で終えた早大は舞台を神宮球場に移し、社会人の強豪・JR東日本と対戦。先発した伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)は5回まで無失点と好投を見せた。しかし、6回に連打を浴びて4失点。7回に吉田瑞樹(スポ3=埼玉・浦和学院)の適時二塁打で1点を返すも、8回に追加点を許し社会人の強豪相手に敗れた。

 

 試合は両先発の好投により進む。先発の伊藤樹は4回まで許したヒットはセーフティーバントによる内野安打1本に抑える完璧な立ち上がりを見せる。四球で出した走者を牽制でアウトにする場面も見られ、フィールディングでも早稲田の「11」番に相応しいプレーを見せた。5回は満塁のピンチを背負うも、後続を打ち取り無失点に抑える。しかし、6回。3巡目を迎えたJR東日本打線が伊藤樹に襲い掛かる。上位打線が連打と四球でチャンスを広げると続く打者に適時二塁打と適時打を浴び均衡が破られる。さらに併殺打の間に追加点を許し、この回4失点。6回4失点で伊藤樹はマウンドを降りた。

 

適時打を浴びた後の伊藤樹

 

 反撃の糸口を見出したい早大は7回表。相手の失策と四球でチャンスを作ると打席に向かったのは代打で登場した吉田。初球を捉え、左翼後方のフェンス直撃となる適時二塁打を放ち、流れを渡さない。

 

適時二塁打を放った吉田

 

 その裏にはルーキー・安田虎汰郎(スポ1=東京・日大三)が登板。代名詞とも言える落差の大きいチェンジアップと緩急差を生かした高めのストレートで2つの三振を奪った。社会人の強豪相手に堂々たる投球を披露。8回は2死二、三塁の場面で同じくルーキー・高橋煌稀(スポ1=宮城・仙台育英)が登板するも適時二塁打を浴び追加点を許した。最終回は三者凡退に終わり1―6で敗れた。

 

7回に登板した安田

 

 序盤から走者こそ出すものの要所を締められ、主導権を握ることができなかった早大。次戦の相手は都市対抗野球大会にて最多優勝回数を誇る、同じく社会人の強豪・ENEOSだ。打線のつながりを見せることで、東京六大学春季リーグ戦に向けて弾みをつけていきたい。

 

(記事 橋本聖、写真 小島大典)

 

◆コメント

吉田瑞樹(スポ3=埼玉・浦和学院)

ーー今日の試合をチームとして総括してください
 社会人対抗戦ということで、久しぶりの神宮の試合で、確認することだったりとか、チームとしてここまでやってきたこととかを出す場だったと思います。チームとしては良かったところ、反省するところがそれぞれ出た試合だったので、そこをリーグ戦に向けてやっていけたらと思っています。

ーーフェンス直撃の二塁打を放ちました。春を迎えて、打撃の調子はいかがでしょうか
 少しケガをしてしまって、実戦から離れていたところはあったんですけど、久しぶりの実戦で一本出たというところは、調子自体は良くないんですけど、良かったかなと思います。

ーー救援陣をリードしましたが、各投手の印象を教えてください
 1年生、2年生と下級生だったんですけど、それぞれ良かったところもありましたし、最後のところで、ピンチで抑えきれなかったのは、ピッチャーのせいというよりも僕の力量不足かなというところなので、改善していけるように頑張りたいです。

ーー印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が一塁手を守るオプションが増えたことで、捕手争いが激化しているかと思います。ポジション争いに向けて、意気込みを教えてください
 先輩でもう1人栗田さん(勇雅、スポ4=山梨学院)もいらっしゃいますし、後輩の尾形(樹人、スポ1=宮城・仙台育英)も今日ベンチ入りしていたので。それに負けないように、まずは印出さんを越せるようにというところで頑張っていきたいと思います。

ーー春季リーグ戦に向けて意気込みを教えてください
 一戦一戦勝ちにこだわって、今まで自分たちがやってきたことを出すなので。もう少し準備期間あるので、精一杯やっていきたいと思います。