早いもので今年も残り１か月となり
受験本番がだんだんと近づいてきました。
そこで、今日は合格を阻む
受験生にとっての最大の敵は
何なのかと考えてみたいと思います。
当然ですが受験生は
「成績を上げたい。」
「志望校に合格したい。」
と思い塾に通ってきます。
そこで塾の先生として
「では、この問題を解いてきて。」
と宿題を出します。
ところが提出の日になると
宿題をやらない生徒は
「すっかりやるのを忘れちゃってた。」
「プリントがなくなちゃった。」
という言い訳から始まります。
次の言い訳は宿題をやったのだけれど
「家に置いてきちゃった。」
「学校に置いてきちゃった。」
と言ってなかなか宿題を提出しません。
ちなみに、自分はこれを
「置いてきちゃった作戦」
と言っています。
そのうちさすがに言い訳も苦しくなり
「先生大変です！」
「僕の宿題が盗まれました！」
と言い訳をしてきた生徒がいました。
その時の先生と生徒の会話です。
先生「ちょっとお前のカバンを見せてみな。」
生徒「えっ・・・ちょっとそれは・・・」
先生「ほら、宿題のプリントあったよ。」
生徒「あれぇ・・・おかしいなぁ・・・」
先生「本当におかしいのはお前じゃないか？
自分の成績を上げて合格するために
親に月謝を払ってもらい送り迎えまで
してもらってせっかく塾にきているのに
自分が怠けた言い訳をすることばかり
考えていないかい？」
生徒「えーと・・・その・・・」
先生「だって成績を上げて合格したいんだろう？」
生徒「それは・・・そうです。」
先生「じゃあ、自分の成績を上げないようにして
自分を合格させないようにする自分自身の
最大の敵は誰だと思うよ？」
生徒「うーんと・・・自分です。」
先生「その通り！自分自身の怠け心だよ！」
何事も初めからできるわけではないので
練習や訓練をしなければならないのは
誰だって分かっています。
しかし、この練習や訓練は時間がかかるし
つまらないし疲れるし面倒くさい訳です。
受験で言えば、テストで点をとって
合格はしたいのですが、そのための
勉強をするのは嫌なんです。
矛盾していますよね。
はたしてどちらが本当の
自分の思いなのでしょうか？
実はどちらも
本当の自分の思いなんです。
人間の心というものは複雑で
相反する思いを同時に持っています。
やせたいのに食べたいんです。
ですからどちらの思いを選択し
行動するのかで未来が変わってきます。
怠け心に従って勉強しなければ
一生に一度の受験で合格はできません。
怠けてさぼって合格しようとするのではなく
人の２倍、３倍の勉強をして合格しようと
受験に臨んで下さい。
それが合格の道です。
「人生最大の敵は
自分自身の怠け心」
