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PM 5:32 長崎駅




特急かもめから降りて改札を通った。

この改札が
―ため息は終着駅の改札口で預けておいで
の”改札”だろうか。

改札の外へ出るとでんぼさんから説明が。
「えーこれから夕食をとります。広報長の顔利きで急遽、中華料理屋を予約することができました。今から路面電車でそこまで行きます」

広報長のご活躍、コネ諸々によりとある中華料理屋を予約することに成功した模様。

近くにあった歩道橋を渡り、路面電車の「長崎駅前駅」まで移動した。
路面電車は「長崎駅前駅」…かもめに乗ってきた方は「長崎駅」…

我こそは路面電車の長崎駅だ!とは宣言せずに
こんにちは…長崎駅の前にある駅です…長崎駅前駅です…という感じがなんとも控えめだ…。


(長崎駅前駅)

あ、電車きた…。これに乗るのかな…。

「これに乗るんですか」と電車を指さす。

「そうそう、乗って」

あわよくば座れたらいいなぁなんて思いつつ、電車のステップを登った。

思いのほか、思いのほか混んでいる。とても座れそうにないくらい混んでいる。

リュックを背負い、首から一眼レフをぶら下げ、左肩にカメラバッグ、左手でスーツケースの取っ手を持ち、右手でつり革を持つ。
荷物が多い上に思いのほか電車が揺れるのでバランスを取るのに苦心する。

あぁ…そうだ、電車代用意しとかないと…

走行中ではあったが、つり革からゆっくり右手を放して、こけないように足でバランスをとりながらカメラバッグから財布を取り出した。

運よく信号が赤に変わったので、信号待ちの間に電車代を取り出すことにした。

目の前の席に座っているおばあさんにスーツケースや一眼レフをぶつけないように細心の注意を払いながら、こけないように努めつつ、財布から160円を取り出そうと試みた。

10円を2枚…それから100円…

重い荷物を持っていたせいか手が震えていた。震える手で財布の中の小銭を掴んだ。

―ガタン!

(―ああああああ!!!)

再び電車は動き出した。
危うく転倒して車内に小銭をぶちまけるところだった。

この一件により路面電車の運賃は「乗車前」に用意しておこうと心に決めた。

電車内でバランスを取ることに憔悴しきっていると「ここで降りるよ」と先輩が教えてくださった。

(電車から降りたことは覚えているのですが、電車内で半ばパニック状態に陥っていたのでどこの駅で降りたかはっきり思い出せません。おそらく「観光通り」駅で降車したと思うのですが、違っていたらすみません)

PM 6:00 浜市アーケード

アーケードを入ってすぐのところに文明堂と岩崎本舗のお店があった。

「試食いかがですか」と岩崎本舗のお兄さんが声をかけてくださった。
「これが角煮まんじゅうだよ」と先輩が教えてくださった。
さだ研の数名がそれを試食されていた。

へぇ…これが角煮まんじゅうか…
角煮まんじゅう…。ツアー最終日に土産として買って帰ろうかな…



アーケード内を歩いて中華料理店へ。

商店街からは活気が感じられる。
大型店にお客を取られてしまった地元の商店街とは雰囲気がまるで違っていた。
ちゃんと商店街が機能している街もあるんだな…と驚いた。


(商店街にはこんな旗が)



しばらく商店街を歩き、路地を左に曲がるとと平和楼という看板が見えた。
…ここが中華料理屋さんか…。



繰り返し強調しておくが広報長のコネにより予約できた中華料理屋さんである。

お店に入ると文字通り「貸切状態」にしてあった。
長いテーブルと人数分の椅子が用意されていた。

椅子に座って一息ついているとお店のお姉さんがメニューをもってきてくださった。

各自で好きなものを注文して良いとのことだった。
迷った末にこちらを注文した。

水餃子。


お醤油でいただく。皮がもちもちしておいしい。

ジャージャー麺

甘めの肉みそと麺。おいしい。

担々麺を注文されている方もいらっしゃった。そちらもおいしそうだった。


美味しいものを食べると元気が出ますね。
ごちそうさまでした。

さて宿へ向かいましょう…





路面電車に乗って長崎駅まで戻り、駅からの送迎バスに乗って稲佐山温泉ホテルアマンディへ向かった。

…稲佐山ってずいぶん坂を登りますねぇ…。

「夜景がきれい」と誰かがおっしゃったので、窓の外に目を向けた。

…綺麗だなぁ…。

…この地形…坂道だったり…傾斜が急だったりする要素が…長崎の美しい夜景を生み出しているのかもしれない…と思った。


さて、アマンディに到着。

この日は一泊1600円のレストルームに泊まることになった。
入湯料金を含めると2450円である。安い。
(本来ならばフェリーで移動する予定であったが、台風の影響で欠航になったため、鉄道を利用して一日早く長崎入りすることになった。そのため急遽この施設で素泊まりすることになった。)

受付で一人ずつ料金を支払うことに。
受付待ちの間に長崎土産物コーナーを見ていた。
お酒からお菓子やら…いろんなものが売ってあった。

受付を済ませて温泉へ向かった。

温泉に入った後は
眠ることにした。

宿泊するレストルームに入ると、オレンジ色の簡易ベッドがたくさん並べて置いてあった。

8月10日 AM 0:10

ベッドに横になった。簡易ベッドとは言っても寝心地は良好である。
昨日と同じように眠れそうにないのでウォークマンで音楽を聞くことにした。
眠れないときに音楽を聞くと大抵はリラックスして眠ることができる。




…2時間ほど音楽を聞いていたが、眠れそうになかったので聞くのをやめた。

…今日もまた眠れないのか…