こんにちは。広報係二年の水谷です。

まだ冬の寒さも残りながらも少しずつ春の陽気を感じ始めている今日この頃ですが、我が弓道部も春の訪れを知らせるかのように先日シーズンイン致しました。雪解け水が川に流れるがごとく、部員一同より一層練習に励むようになりました。


さて今シーズンのスローガンは「覇者」、早稲田大学ではおなじみの言葉ですね。

そもそも覇者とは何か。その由来は春秋時代に王朝から諸侯に与えられる名誉「覇」にあります。徳を以て天下を治める者を「王者」と呼ぶのに対し、実力および諸侯の信を得て天下にその名を知らしめた君主を「覇者」と呼ばれます。ここから転じて実力などにより天下を得た者を、また現代においては競技などで優勝した者を「覇者」と呼ぶようになりました。

かの昔、我が早稲田大学弓道部にはⅠ部リーグ一位、王座優勝など、まさに覇者たる姿を見せた輝かしい時代がありました。しかしⅡ部陥落後、なかなかⅠ部昇格や王座奪還ができず、近年の早稲田大学は覇者から遠のきつつあります。したがって今シーズンでは再び覇者となることを意識し直すべくこのようなスローガンが掲げられました。


そんな覇者への第一歩として、2月23日~27日まで千葉県の土善旅館にて春季強化合宿が行われました。土地が土地なだけに東京よりもずっと寒く、日によっては雪も降りましたが、過酷な環境での練習は普段より一層気が引き締まりました。





練習風景



今回は新一年生の牧山君も参加してくれました。今後の活躍に期待です。

一人一人が明確な目標をもって臨んだ合宿、5日間の練習を終えて部全体の雰囲気が良くなってきているように思われます。技術の向上、新たな課題の発見など得たものは多く、今シーズンの礎を築けたのではないでしょうか。


これから次々と試合、大会が開催されていきます。それと同時に新入生も入ってくるものと思われます。先に述べたとおり、覇者とは実力と周りからの信を以て天下に名を知らしめる者です。個々人の技術の向上も必要ですが、一年生から四年生まですべての部員が強く、そして信頼し合える部活でなければなりません。我々の歩む道の先に何が見えるのか。早稲田大学、「覇者」への挑戦が始まりました。