こんにちは。広報係二年の新津です。

2月も末。いまだ寒い日が続きますが、早稲田大学弓道部は2月10日にシーズンインを迎え既に練習に励んでおります。
オフシーズン中も練習はしていましたが、やはりシーズンインとなると部全体の気合も満ち満ちてくるようです。


自然と練習にも気迫がこもります。


悲願のリーグ1部昇格をなしえなかった男子部。1部二連覇を果たせなかった女子部。あと一歩。もう一歩の足りない昨シーズンでした。惨敗、惜敗といった言葉では括ることのできない「敗北」を経験した我々にとっては全てが雪辱戦ともいえるでしょう。
今年の当弓道部のテーマは「追求」
的中の「追求」、勝利の「追求」、正しく弓を引くことの「追求」。あらゆる形での「追求」がありますが、そのひとつひとつを妥協せず追い求めることこそが我々の目標です。


射込み練習の様子。互いに指導しあい、技術の研鑽に時間を惜しみません。


故稲垣源四郎先生も著書『日置當流射術教本』の中で「稽古の心得」として「不断の向上心」と「上達を急がぬこと」を挙げています。
もっとよく、もっと上手に――の「もっと」を希求する心。それでいて、足元を見て「今の瞬間を最善とする」こと。
宮本武蔵も生まれた時はただの赤ん坊です。一日、一日と練習を積み重ねて、着実に、負けずに前進していくことが大切なのだと、稲垣先生は述べられています。これこそが当弓道部の求めんとする「追求」そのものといえるでしょう。




今週末には筑波大学定期戦が、そして来週からは新人戦が始まります。
シーズンイン後初めての試合ですが、今できることをとことん追求していく姿勢は何一つ変わりません。
早稲田大学弓道部、追求のシーズンが始まりました。