2021年を振り返って ターニングポイントの年に
今年、2021年は私にとってターニングポイントとなる年となりました。年が明けてもコロナ感染は収束する気配もない、それどころか勢いを増す状況で、この頃は全国で1日の新規感染者数は4~5,000人という状態で推移していて、食料品の買出しで週1回外出する以外は家に閉じこもり、多くの時間を20世紀前半のアメリカ映画『椿姫』、『黄昏』、『わが谷は緑なりき』、『80日間世界一周』などを鑑賞して過ごしていました。そして、正月明けの1月8日にはもう8,000人まで上り、政府は1月7日、1都3県に緊急事態宣言、13日にはさらに11都府県に拡大しました。感染者はその頃をピークに徐々に減っていき、2月下旬から3月下旬には緊急事態宣言も解除されたのですが、それも束の間、感染者数が増大し、4月25日には再び4都府県に緊急事態宣言が出され、5月下旬には10都道府県まで拡大しました。開幕が1年延期された東京オリンピック(7/23~8/8)・パラリンピック(8/24~9/5)の頃は1日の感染者数が過去最大の25,992人(8/20)にもなり、21都道府県に緊急事態宣言が出されました。その日をピークに急激に感染者数が減り、12月28日時点では385人(内、空港検疫69人)です。京都大の山中教授の言う、いわゆるファクターXによるものなのか、ワクチン効果なのかはっきりわからないまま、間もなく3年目を迎えようとしています。一方で、今日の報道を見ますと、アメリカでは過去最大の感染者数約44万人、イギリス約15万人、フランス約17万人、イタリア約7万人と、その多くはオミクロン株による感染で、今や全世界に猛威を振るっています。いくらワクチンで重症化を防げるといっても、マスク無しの生活、ましてや海外への自由な往来などは当面、否、来年もまずもって望めそうにないですね。さて、そんな中、平日とても楽しみにしていたある番組が年度末で終了してしまいました。まったく予想もしていなかったので、本当にショックでした。しかし、その番組がきっかけとなって、このブログを、さらにはインスタグラムも始めました。初めの頃は投稿のネタがなかなか見つからずちょっと苦労しましたが、慣れていくうちに、自然体でポストできるようになりました。そんな中、突然襲った7月3日の熱海市伊豆山地区の土石流災害です。私にとって人生初ともいえるような、まさに「青天の霹靂(せいてんのへきれき)」でした。発災当時は熱海市に移住してきて1年10か月ほど。そのほとんどをコロナ禍で過ごし、訪れた所もアカオハーブ・ローズガーデン、熱海梅園、MOA美術館、来宮神社、伊豆山神社くらい。また、地元で美味しいと噂されるレストランや食堂での食事もほとんどしていない、近所付き合いもまだ少しといった状況でした。土石流災害の報道を見て、(自分でも驚いたことですが)居ても立っても居られない心境になりました。「被災された方の何か少しでも手助けをしたい‼」と切に思いました。しかし、これまでボランティア活動の経験はありません。ましてや、若い頃から膝や腰を痛めていて、とても重労働には耐えられない身体ということも躊躇する点ではありました。そこで思い付いたのが、ある方のブログです。前の勤務地だった所が豪雨被害に遭い、東京から遥々、ボランティア活動に行かれたことを綴っていました。そして、思い切って私が初めてボランティア活動に参加するに当たっての助言を求めるコメントを入れたのです。その後、ブログ記事にその回答を頂きました。「本当に嬉しかった‼」それを励みに活動に入ることができました。「ありがとうございました‼」やがて、熱海市災害ボランティアセンターが立ち上がったのを知り、翌日登録しました。その時点の登録者数は5~600名ほどだったように記憶しています。備考欄には正直に持病があるため、軽作業を希望と記しました。その後、窓口となった社会福祉協議会(以降、社協)に出向いて、ボランティア保険のことなどを尋ねて、電話でも問い合わせたりしました。熱海市災害ボランティアセンターのホームページには、二次災害の懸念から狭い範囲で限定された作業のため、熱海市民限定で1日最大20~30名程度とし、センターから登録者に直接、活動の依頼をすることが記され、日々の活動の様子が写真付きで掲載されていました。毎日ホームページで活動内容をチェックしつつ、発災して2か月も過ぎた9月に入っても、いっこうに連絡がありません。「持病ありで、高齢者というのがネックになっているのなら、招集は来ないかもしれないなぁ」と、諦めかけていた矢先、9月中旬にようやく招集のメールが届きました。その後のことは、9月26日のブログ(https://ameblo.jp/wase878/entry-12700313341.html)などに記載していますので、よろしかったらご覧ください。先週24日が私の年内最後のボランティア活動となりました(活動自体は26日まで)。9月24日、人生初のボランティア活動を経験し、翌週も登録していたのが、翌25日に発生した作業員死亡事故で、突然、ボランティア活動が停止となった時は、ちょっと驚きと失望の感がありました。そして、10月3日から復興ボランティアセンターとして活動再開以降、天候不順で活動中止が1回ありましたが、活動の邪魔になることもなく(と思っているのは自分だけでしょうか?)、毎週継続して何とか無事に終えることができました。さらに、この活動期間中、思いもしなかった、これまた人生初となる(ソロ・グループとも)キャンプを経験することができたのも、ボランティアで知り合った方々のおかげです。社協の皆さん、ボランティアの皆さん、本当にお世話になりましてありがとうございました‼まだまだ復興までの道のりは長いですから、来年も引き続き頑張りましょうね‼写真は、ボランティア活動当日の受付の風景。検温の後にスマホでQRコードを読み込んで、体調などを自己申告し、その後で、ワッペンシールに名前などを記載してビブス(ベスト状の薄い衣服)に貼付する。