本書の著者である山我浩さんはアマゾンの商品説明の中で次のように言う。

数ある『虎に翼』本を調べてみると、すっぽり抜け落ちているのが、三淵が裁判官として『アメリカの原爆投下は国際法違反である』とする判決を下した経緯である。

他の評伝が原爆投下について触れなかったのは、アメリカに対する忖度があったのだろうか?と疑いたくなる。

本書のことが真実ならば、朝ドラや評伝で触れなかったのは、寅子(三淵嘉子)の最も大きな事蹟に触れなかったという片手落ちだ。

本書を朝ドラが終了するまでに読んでみたい。

原爆裁判 アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子 Kindle版
「広島、長崎への原爆投下は国際法違反である」
六十年前、戦勝国アメリカに対して驚天動地の判決を下した裁判官がいた!
「三淵嘉子をモチーフにしたNHK朝の連続テレビドラマ『虎に翼』が話題となっている。ドラマの五月の世帯視聴率が一七%を超え、その後も最高記録を更新するなど、好評を博している。
では主人公のモデル、三淵嘉子とは一体、どのような人物だったのだろうか。
三淵は一九三八年に司法試験に合格。一九四〇年六月、日本で最初の女性弁護士となり、『家庭に光を、少年に愛を』と訴え、家庭裁判所の発展に生涯を捧げた。実は、数ある『虎に翼』本を調べてみると、すっぽり抜け落ちているのが、三淵が裁判官として『アメリカの原爆投下は国際法違反である』とする判決を下した経緯である。そして唯一、この点を深掘りしたのが本書なのである。
二一世紀、AI時代が開かれようとしている今、世界は二〇世紀の『戦争の時代』に逆戻りしつつある。ウクライナ戦争、イスラエル対ハマス戦争、台湾有事、北朝鮮の核開発などにより、第三次世界大戦前夜のような危機的な雰囲気になってきた。本書は、前半で『原爆開発から広島・長崎への原爆投下の歴史』と、これまであまり知られてこなかった、三淵嘉子が携わった原爆裁判をテーマに書き進められ、さらに『原爆投下は国際的な戦争犯罪』とする判決文の全文も掲載している。連日ニュースやSNS、YouTube等でリアルに報道されているロシアによるウクライナへのジェノサイドの実態、ガザ地区で起きている民族戦争の惨状、本書はそれらの政治・軍事・歴史的な背景を知るための座右の書にもなる、衝撃的な一冊である」――前坂俊之静岡県立大学名誉教授