2020年5月31日のリブログ。

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【1】ゾーン

先週の金曜日、テレビ朝日の「ざわつく金曜日」で知った言葉です。

元オリンピック柔道で金メダルを取った女性柔道家で、現在はアイスクリーム店を経営している女性に、長嶋一茂が質問しました。

 

「ゾーンに入ったことはありますか?」と。

女性は「あります」と答えました。

 

辞書に当てはまる言葉があるかどうか、コトバンクで調べてみました。

 

ゾーン(読み)ぞーん
1953― John Zornzone
ASCII.jpデジタル用語辞典の解説(略)

デジタル大辞泉の解説(略)

DBM用語辞典の解説(略)

大辞林 第三版の解説(略)

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説(略)

 

なかなか見つかりませんでしたが、朝日新聞社の知恵蔵miniに見つかりました。用語集のようなものでしょうか。

 

知恵蔵miniの解説

極度に集中している時に体験する特殊な精神状態のこと。フロー(Flow)とも呼ばれる。1973年、心理学者のミハイ・チクセントミハイの著書『楽しみの社会学』(邦題、新思索社)により、西欧心理学の世界では初めて提唱された。東洋における「無心」に似通ったものである。具体的には、スポーツにおいてボールがゆっくり見える、とても楽しく疲労を感じない、時間が止まったように感じる、といった感覚。極度の集中状態にあるため、ゾーン体験時には通常より高い能力を発揮する。
(2013-5-8)

 

【2】かりがね

今夜のNHK BS-日本のうた で、東海林太郎の「名月赤城山」が歌われました。

歌詞に「渡る雁がね」とあり、テロップにも「雁がね」と表示されました。

雁は渡り鳥の雁のことでしょう。「雁がね」ってなに?と思って、辞書を引きました。

 

かりがね【雁が音・雁金】
1 雁の鳴き声。*万葉‐一五一三「雁之鳴(かりがね)聞きつ」
2 (雁)「がん(雁)」の異名。
3 (雁金)ガンカモ科の水鳥。翼長約三五センチメートルの小形のガン。マガンに酷似するが、小さく、額の白色部が広い。ユーラシア大陸北部で繁殖、日本には冬、まれに渡来する。こかりがね。きんめ。
4 雁を図案化した紋章。雁が音、結び雁が音、飛び雁が音、三つ盛雁が音などがある。また、雁を紋所としていたところから、柴田勝家の異称。
5 =かり(雁)Ⅰ2
Ⅱ 清元「色増夕映(いろまさるもみじのゆうばえ)」の通称。
かりがね‐ぐみ【雁金組】 江戸時代、元禄一五年頃、大坂市中を荒らした無頼漢の五人組。雁金文七を頭としたが、捕えられて獄門にかけられた。浄瑠璃や歌舞伎の題材となった。雁金五人男。
かりがねごにんおとこ(‥ゴニンをとこ)【雁金五人男】 
Ⅰ =かりがねぐみ(雁金組)
Ⅱ 浄瑠璃、歌舞伎の一系統。雁金組を劇化した作品の総称。
かりがね‐そう(‥サウ)【雁金草】 クマツヅラ科の多年草。各地の山地に生える。茎は四角柱状で高さ約一メートルになる。葉は柄をもち対生。葉身は卵形で先端がとがり縁に低い鋸歯がある。茎、葉ともに悪臭を放つ。初秋、葉腋から花柄をのばし、花冠が五裂した青紫色の左右相称の花を開く。花の形を雁の飛ぶ姿になぞらえてこの名がある。ほかけそう。
かりがね‐てん【雁点】 漢文訓読に用いる返り点の一つ、レ点の古称。一字返りを示すもので、古く「」を用い、形が飛ぶ雁に似ていたところからいう。
かりがね‐びし【雁菱】 雁の飛ぶ姿を上下に向かい合わせて菱形にした紋所や模様。雁菱(かりびし)。
かりがね‐びたい(‥びたひ)【雁金額】 女の髪の生え際の形。鬢の毛の生え際が両方から迫っていて、額が狭くなったもの。火灯額(かとうびたい)。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

「かりがね」とは「雁が音」=「雁の鳴き声」だとわかりました。

万葉集には「雁之鳴」と書いて(かりがね)」と読むこともわかりました。