2023年3月20日のリブログ。

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ここから第5巻を読み進める。関連サイトから第5巻のポイントをまとめておく。

 

◎腕利きの同心・沢田小平次が登場し、前作で捕まった大滝の五郎蔵が密偵として活躍をし始める。
◎また、本作で網切の甚五郎、霧の七郎との因縁に決着がつく。そういう意味で、一段落するのが本作である。
◎池波正太郎作品では頻繁に登場する”羽沢の嘉兵衛”本人が登場するのも本作である。羽沢の嘉兵衛は名前ばかりが登場し、本人が登場するのは珍しいので、そういう意味では貴重な作品である。
 

深川・千鳥橋
◎捕まえた大滝の五郎蔵を破牢という形で急遽、密偵として働かせたのには理由があった。間取りの万三のことを聞いたからである。間取りの万三は大工として働きながら、働き先の間取りを盗賊に高く売り飛ばしていた。
◎この万三は、労咳持ちで余命幾ばくもない身であった。お元という同じ病にかかっている女に死に水を取ってもらうつもりになった万三は、手持ちの間取り図を全て買い取ってもらうつもりであった。買い取ってもらうのは鈴鹿の弥平次という盗賊であるが…。

乞食坊主
◎古河の富五郎の手下である鹿川の惣助と寝牛の鍋蔵は密談しているのを、乞食坊主に聞かれてしまった。そうと知った二人は、この坊主を殺そうとするが、この坊主ただものではなかった。平蔵の同門の井関録之助であったのだ。
◎二人は録之助を殺すことに失敗し、羽沢の嘉兵衛に殺害を依頼する。そして、録之助をおそったのがまた同門の男で…

◎つい数日前の夜、弟が借りたDVDで本作を観た。原作に忠実で、よくできているドラマだった。