2017年2月18日のリブログ。

学んだことを忘れない勉強法とは永遠の課題ではないかと思う。

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県立高校の1年生女子は、中1の時から3年間、私の塾で数学のグループ指導を受けていた。当時から、何とか指導についてきてくれた。まがいなりにも県立高校に入学したのだから、一定の学力は持ち合わせていたはずである。中学卒業とともに塾は辞めた。それが、10か月後の1月から個人指導の再開を依頼された。「まったくわからなくなった」と本人は言う。「勉強の消化不良」であろう。

「教科書を暗記せよ」などとは彼女に対しては言えないし、言うつもりもない。

 

「勉強の消化不良」は、なぜ起こるのだろうか。

 

たぶん、その時その瞬間は「わかったつもり」になって、学校の授業だけが空しく進んでいくのだろう。

「三角比」の学校授業では、教師から「この一覧表を暗記せよ」と言われたという。暗記できる生徒はよいが、暗記できない生徒には無理である。

私は、暗記よりも「エックス軸とワイ軸が作る座標平面に描いた円(中心はエックス軸とワイ軸の交点)に中心角30度、45度、60度の直角三角形が作図できれば何とかなる」と考えている。


直角三角形の辺の比は中3の教科書で勉強したとおり、時計と逆回りに30度は2:√3:1、60度は、2:1:√3、45度は1:1:√2である。これさえ作図できれば 角度が(90-Θ)、(180-Θ)のときも作図できるだろう。

暗記よりも時間はかかるかもしれないが、教科書の公式に当てはめて理解につながるはずであり、消化不良にはならないだろう。

--ここまで

 

しょうかふりょうせうくわ―りやう4【消化不良】
①暴飲暴食、腐敗物の摂取、感染症、疲労などにより、食物が十分に消化されない状態。食欲不振・腹痛・嘔吐・下痢などがみられる。
②知識や学問を十分に理解することができず、身につけられないこと。「せっかく最新情報を与えても―を起こしている
[大辞林 第四版]

 

さんかくひ43【三角比】
⇨三角関数さんかくかんすう
[大辞林 第四版]

 

さんかくかんすう―くわん―5【三角関数】
直角三角形の直角でない角の一つをθとすると、三辺相互の比の値はθにより定まる。これを角θの三角比といい、sin θ=BC/AB cos θ=AC/AB tan θ=BC/AC cot θ=AC/BC sec θ=AB/AC cosec θ=AB/BC と表し、それぞれθの正弦(サイン)、余弦(コサイン)、正接(タンジェント)、余接(コタンジェント)、正割(セカント)、余割(コセカント)という。これらを角θの関数とみたとき、三角関数という。三角関数の概念は、θが一般角の場合にも拡張される。すなわち、xy 座標において、点 P(x, y)と原点Oとの距離をr、半直線 OP(動径)とx軸がなす角をθとし、半直線 OP が回転するとき、x、y、rの比はθの関数となる。円関数。

[大辞林 第四版]