2017年2月5日のリブログ。

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今日の朝刊の日曜版の「名言巡礼」という連載記事に、

西郷隆盛(1827~1877)の語録『南洲翁遺訓』(1890年刊)の記事が載っていた。その記事は、私が学生時代に学んだ明治維新前後の歴史がわかりやすく解説され、読みやすくまとめられていた。

 

それに対して、以下の2冊を購入して読了しているが、読後の後味は決して良いとは言えなかった。

著者の主張は、私が駄文を弄するよりも、以下のカバーや後付けを見ていただければわかると思う。著者の主張は明快である。しかし、今の歴史は司馬遼太郎氏の著作に大きく影響されているというから、私はその中で学んでいたので、どっぷりと司馬史観に浸かっていたのだろうか。以下の2冊は違和感があり読みづらかったことを報告しておきたい。

 

 

2015(平成27)年1月15日 第1刷発行
2015(平成27)年9月28日 第14刷発行
著者 原田伊織(はらだ・いおり)
発行者 松藤竹二郎
発行所 株式会社 毎日ワンズ
定価:本体1,500円+税
<帯>
今も続く長州薩摩社会
「維新」「天誅」をとなえた狂気の水戸学が生んだ「官軍」という名のテロリストたち
御所を砲撃し、天皇拉致まで企てた吉田松陰一派の長州テロリストたち
偽りに満ちた「近代日本」誕生の歴史
「明治維新」という無条件の正義が崩壊しない限り、この社会に真っ当な倫理と論理が価値をもつ時代が再び訪れることはないであろう。

 

 

2016(平成28)年2月3日 第1刷発行
2016(平成28)年2月4日 第2刷発行
著者 原田伊織(はらだ・いおり)
発行者 祖山大
発行所 株式会社 毎日ワンズ
定価:本体1,400円+税
<帯>
「明治維新という過ち」
日本近代史を覆す衝撃の維新論
待望の第二弾!
恫喝外交をしかける欧米列強外交団
大英帝国の支援を受けた薩摩・長州のテロリズム
命を賭してわたり合った幕臣官僚たち
日本の植民地化を許さなかったのは徳川直参だった!
優秀な幕府官僚たちの必死の外交交渉は歴史となることはなく、今日まで語られてこなかった。
それは何故か。
成立した長州・薩摩政権にとって「都合が悪い」からである。
歴史から何がしかを学ぼうとするなら、「都合が悪い」ことも一度白日に晒すべきではないか。