2020年1月14日のリブログ。踊り字については先日のブログでも少し書いた。

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このところ、ブログで児童用国語辞典で、子どもたちが自力で「おどり字」にたどり着ける工夫をしてほしいと書きました。

 

手持ちの辞書で「おどり字」及び、その周辺語・関連語を確認してみました。

 

おどりじ(をどり‥)【踊字】
熟語で同じ漢字、またはかなを重ねるときに使う符号。「ゝ・〱・々・〲」など。かさね字。畳字(じょうじ)。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

かさねじ【重字】
同字を重ねて書く時に、下の字を略して「々」「〲」などと書くこと。また、その字。重点。踊字。畳字。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

じゅうてん(ヂュウ‥)【重点】
1 同じ文字やことばを繰り返して続けること。また、それを示す記号「〱」「ゝ」「々」「〲」など。かさね字。おどり字。ちょうてん。
2 同じ文字を重ねて熟語を作ること。また、そうして作られた語の類をいう。
3 欧文で用いる「コロン」の訳語。
4 物事のいちばん重んずべき所。大切にして注意すべき点。「重点を押さえる」
5 重心のかかる所。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

ちょうてん(チャウ‥)【長点】
和歌・連歌・俳諧などで、特にすぐれた作品に付ける評点。長めに引いた点や二重鉤(かぎ)点などが用いられる。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

じょうじ(デフ‥)【畳字】
1 同じかな、漢字を繰り返すこと。また、そのときに、その字の代わりに用いる符号。踊り字。送り字。重ね字。
2 漢字の熟語。また、古辞書の部立の一つ。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

(岩波国語辞典第八版)
おどりじ【踊り字】同じ字を重ねるとき、下の字を略したことを示す符号。畳字(じょうじ)。おくり字。くりかえし符号。「々・ゝ・〱」など。

じょうじ【畳字】→おどりじ

おくりじ【送り字】→おどりじ

くりかえしふごう【繰(り)返し符号】→おどりじ


(角川必携国語辞典)
おどりじ【踊り字】[名]同じ語句や字がくりかえされるとき、二つ目以下に代わって使われる符号ふごう。くりかえし符号。畳字じょうじ。「あゝ」「ハヽヽヽ」「人々」「それ〲」の「ゝ」「ヽ」「々」「〲」など。「ゝ」はひらがな用、「ヽ」はかたかな用。▽現在では漢字一字のくりかえしの「々」以外はあまり使わない。また、「学生生活」「民主主義」などのように熟語が二つつながった形のものや、次の行にまたがる場合には「々」は使わない。

 

角川必携国語辞典の語釈が詳しくて、かつ、わかりやすくていいですね。

「踊り字」って、符号であって漢字ではないのですね。

いろいろと勉強になりました。

(追記)

パソコンの日本語入力で「くりかえし」と入力すると、様々な踊り字が表示されます。

ネットの「コトバンク」などで「おどりじ」を検索すると、さらに情報が得られます。