2019年12月3日のリブログ。

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本日のブログは、11月30日のNHKスペシャルの感想です。録画しておいて本日観ました。「ボクの自学ノート 7年間の小さな大冒険」です。テレビリモコンの番組情報ボタンを押して表示された内容は次のとおりです。

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自らテーマを見つけ学ぶ「自学」を小3~中3までの7年間、人知れず続けた少年の記録。昨年の「子どもノンフィクション文学賞」大賞作を基に描く異色のドキュメンタリー。

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深い感慨を覚えました。思いつくままに感想を箇条書きに書いておこうと思います。

 

〇学校では「明朗快活な子ども」「誰とでも積極的に交流できる子ども」を目指して教育すると思うが(実際に私もそうだったが)、必ずしもそういう子どもだけが「よい子」だとは限らないのだと思い知らされた。

 

〇「学力」とは何かを考えさせられた。少年は公立高校受験に失敗したが、私は彼の学力は入試の合否では測ることのできない高度な学力だと思う。

 

〇実は私自身、小学5・6年のとき、「自学」を恩師から指導されていた。宿題が「自学」で、翌日、恩師が全員のノートを添削して金・銀・銅の折り紙(一辺2センチほどの正方形)をくれる。それを恩師がガリ版で升目を切った1か月1枚の画用紙製の台紙に貼り付けるというものだった。金紙をもらうことを目指して、番組の少年と同様の自学をしたのだ。

 

〇少年と違うのは、私は小学校卒業とともに「自学」を終了させてしまったが、少年は7年間も自学を続け、21冊ものノートに努力が結実した。

 

〇少年が作ったノートは、まるで私の「教材帖」(ときおりブログに登場している)とよく似ていた。それが小・中学生の少年が継続したというのがすごいし、素晴らしいと思った。

 

〇少年の書く文字が実に丁寧できれいであった。

 

〇少年と地元の方々との交流が素晴らしかった。

 

〇私が教職に就いた初年度、22歳のときから4年間(5・6年生の担任を2回)、初任校で教え子に自学を教えた。4年間、宿題(家庭学習)は一貫して自学だった。恩師がしてくれたとおり、金・銀・銅の折り紙シールを実行した。堅苦しい評価ではなかったと記憶している。

 

〇教職4年目のとき、教室の学級文庫のコーナーに「学習ライブラリー」と称して、子どもたち本人が許可した自学ノートを展示した。

 

〇この実践は「わたしの学級経営」として県教委の教職研修用テレビ番組(20分)として放送された。好評を博し、3年間、異例の再放送が放送された。

 

思いつくままに書きました。