◎平野屋源助は帯川の源助と異名ととった元盗賊である。隣家に忍び込んで、知られずに金を盗んだ後、しばらくたってから金を戻し、驚かせていた。もちろん痕跡を残さずに両方を行った。これでお仕舞いにするはずだったのだが、どうにも源助の盗賊の血が騒いでしょうがない。
◎盗人を褒めてはいけないが、名人芸には舌を巻いた。


泣き味噌屋
◎川村弥助は非常な臆病者である。そのため同僚からは軽く見られていた。その川村の妻女が殺された。火盗改方で殺した相手を必死で捜索していると、やがて犯人らしい人物が浮かび上がった。その捕物に川村は同行させて欲しいと平蔵に頼み込んだ。
◎テレビでは香川照之が演じている同心の妻は、テレビでは殺害された設定だが、Kindle本では病死となっていた。

◎良い意味で、川村の変貌ぶりに拍手を送りたくなった。


密告
◎盗賊が押し込むとの密告があった。平蔵らは出張った。この様な密告は度々あったが、今まではガセネタだった。しかし、今回のは本物であった。捕まえたのは凶悪な手口で押し込む伏屋の紋蔵である。しかし、一体誰が密告をしたのか?

◎あまりに悲しい母親(お百)の過去の人生と密告にため息が出た。