今朝の朝刊の下一面に書籍広告がありました。

これらの歴史を学ぶ参考書を読むと、いわゆる「通史」が学べます。

 

つうし【通史】
歴史記述法の一様式。一時代または一地域に限らないで、全時代、全地域にわたって述べた総合的歴史。⇔時代史
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

広告には「スラスラ読めて」とあり、その理由が2つ書かれています。

理由のとおり、本書は❶年号がまったく登場せず、❷歴史が1つの物語でつながる、という構成になっています。

 

私は本書を2冊ともkindle本として所有しています。

日本史のほうを途中まで読みましたが、「スラスラ」とは読めませんでした。私の頭脳のレベルが低いのでしょう(苦笑)。途中で飽きてしまいました。あまり感動はなく、「一気に」は読めませんでした。

 

ところで、私は現在、百田直樹氏の「日本国紀」を少しずつ読んでいます。こちらも通史ですが、こちらの「日本国紀」は、本当に心に沁みます。読むと感動が湧いてきます。

 

学生向けの歴史学習の参考書と一般書籍とでは、読者対象も違います(読者対象は高校生以上であれば重複することもあります)から、同じ評価は困難でしょうが、ひとつ感じたことがありました。

 

それは「スラスラ読める本」だからといって、必ずしも「心に沁みる本」ではないだろう、ということです。もちろん、スラスラ読めてなおかつ心に沁みる本もあることでしょう。

 

先日、歎異抄の現代語訳を読みましたが、たしかにスラスラ読めてしまいました。けれども、心に沁みることはありませんでした。

コミック版の歎異抄は少々心に沁みてきましたので、再読を考えています。

 

アンデルセンの「絵のない絵本」、下村故人の「次郎物語」は、心に沁みる本だと思います。