天気は晴れているのに、台風並みの暴風が終日吹き荒れていました。

5月の連休明けに、工務店さんが、数日前の暴風雨で壊れた北側のフェンスを取り換えてくれる予定です。

外出自粛の毎日ですが、辞書読みをしていると時間を忘れてしまいますので、胃の不調を除けば、それほど困ったことは起こっていません。

 

本日、BSテレ東(BS7)のドラマを録画しました。まだ視聴していませんが、警察小説の旗手・今野敏のドラマです。

「傑作ミステリー 今野敏サスペンス2 廉恥 警視庁強行班 樋口顕」です。数年前に視聴した覚えがある気がしました。

 

「廉恥」は日常生活ではほとんど使いませんが、「破廉恥」は公序良俗を犯した事件をニュースで見た時などに感想を言うとき使います。

おそらく「破廉恥」は「廉恥を破る」と書きますから、「廉恥」とは逆の意味だと考えます。

「岩国八版」で確認してみました。

 

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れんち【廉恥】心が清らかで、恥を知る心がつよいこと。

 

はれんち【破廉恥】恥を恥とも思わないこと。はじ知らず。鉄面皮。厚顔無恥。「―な振舞い」

―ざい【―罪】道徳的に非難すべき動機・原因からなされる犯罪。例、詐欺・窃盗・贈収賄など。

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すぐに起動できてコピー&ペーストが容易な「国語大辞典Bookshelf basic2.0」でも引いてみました。

 

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れんち【廉恥】
心が潔白・正直で、恥を知る心が強いこと。「廉恥心」
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
 
はれんち【破廉恥】
(形動)(廉恥の心を破る意)恥を恥とも思わないこと。恥ずかしいことを平気ですること。人倫、道徳などに反する行為をするさま。
はれんち‐ざい【破廉恥罪】 道義的に非難される犯罪の総称。たとえば、強姦罪、殺人罪、放火罪など。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
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「岩国」のほうが限りある紙面に対応したよい語釈だと思いました。「鉄面皮」「厚顔無恥」まで語釈を読みたいという衝動を起こしてくれました。
「国語大辞典」も「廉恥心」という言葉を教えてくれました。「廉恥の心を破る意」というのも明解でよいと思いました。