先日、ブログ『「無理題」に遊ぶ』の著者めたさんに教えていただいた『日本語の歴史』をネットで探しました。
 「日本の古本屋」という古書店のサイトで探したところ、全巻そろって美本・帯つきという条件で7,480円という価格で手に入れることができました。
 状態は極めてよく、どの本もほとんど人の手に触れていないように綺麗でした。古書と分かるのは、帯広告の背が日に照らされたためか、印刷が薄くなっているくらいで、そのことを除けば新品といってよい品質でした。



 以下、あとづけ(2巻以降は発行年月日と帯広告のみ)を抜き出しておきます。
--ここから
日本語の歴史 第1巻 民族のことばの誕生
2006(平成18)年11月13日 初版第1刷発行
著者 亀井孝(かめい・たかし)
    大藤時彦(おおとう・ときひこ)
    山田俊雄(やまだ・としお)
発行者 下中直人(しもなか・なおと)
発行所 株式会社 平凡社
定価:本体1,300円+税(全巻揃い古書価格7,480円)
<帯>
伝統的名著,待望の復刊!
日本語のたどってきた歴史を幅広い視野と話題で語りつくす、日本語が主人公の抜群に面白い<物語>
解説=鈴木広光

日本語の歴史 第2巻 文字とのめぐりあい
2007(平成19)年1月11日 初版第1刷発行
<帯>
漢字文化圏を語った嚆矢(こうし)
日本語が漢字と出会い、とりいれたプロセス、仮名文字の成り立ちなど、文字をめぐる古代のドラマ
解説=乾 善彦

日本語の歴史 第3巻 言語芸術の花ひらく
2007(平成19)年3月9日 初版第1刷発行
<帯>
仮名文字がもたらした世界
仮名によって話し言葉が書き言葉に定着し、和歌や物語など、言語芸術が隆盛した景観を描き出す
解説=高山倫明

日本語の歴史 第4巻 移りゆく古代語
2007(平成19)年5月10日 初版第1刷発行
<帯>
中世日本語の多様な諸相
古代と近代とをつなぐ中世には、古代語の残照とともに近代語が芽生えていた。その諸相をつぶさに解明
解説=米井力也

日本語の歴史 第5巻 近代語の流れ
2007(平成19)年7月10日 初版第1刷発行
<帯>
江戸時代の日本語を語る
上方語と江戸語、雅語と俗語、西鶴と芭蕉、出版と教育、国学などを話題に、近代語の流れを幅広く明らかにする
解説=岡島昭浩

日本語の歴史 第6巻 新しい国語への歩み
<帯>
明治期,「国語」の登場
西欧文明の受容、言文一致運動、国語教育の形成などを経つつ、「国語」をつくりだすさまざまな力はどう働いたか?
解説=安田敏朗

日本語の歴史 第7巻 世界のなかの日本語
2007(平成19)年11月9日 初版第1刷発行
<帯>
日本語の歴史の総まとめ
日本語の性格、民族語と世界語、国語問題の暦素を語り、日本語の生命を問いなおす。巻末に7巻分の詳細な総索引を付す。
解説=山東功

日本語の歴史 別巻 言語史研究入門
2008(平成20)年1月10日 初版第1刷発行
定価:本体1,600円+税(全巻揃い古書価格7,480円)
<帯>
歴史言語学入門の名著!
言語学の方法を取りいれ、言語史はいかに研究されるかを主題に、文献学、文学資料の取り扱いにまで論及。全8巻完結。
解説=山田健三
※巻末に「平安時代仮名(草体)異体一覧表B」(山田俊雄)が付く。
--ここまで
 私のような初学者に読みこなせるかどうかわかりませんが、実に興味深いシリーズ本です。じっくり読み込んでみたいと思います。

 何軒かの古書店とのお付き合いでわかったのですが、古書購入を始めたこの3年間に、汚れや傷みが気になったのは、たったの1回。それも「傷みあり」と明記されていて価格も1円。納得して購入したものでした。この1冊以外、購入した古書はすべて美本と言ってもよいものでした。
 古書店は、古書の特別な清掃方法、美化の方法を実施しているのでしょうか。だとすれば、教えて欲しいものです。