今回は、長南営業所に所属する富士重工業製7Eボディーを架装した三菱ふそうMPを掲載します。純正ボディーでは「エアロスター」の車名を持つMPを、富士重工業製ボディーで導入した事業者は数が少なく珍しいです。
小湊鉄道では最後まで活躍した富士重工業製ボディーの三菱ふそう車でしたが、残念ながら引退しています。
(袖ヶ浦200 か699)
形式:KC-MP217M 長南営業所所属 撮影場所:茂原駅前
1996年式で、当初は塩田営業所に所属し、ナンバーは(千葉22 か4056)でした。長南営業所では予備車の位置づけとなっています。「その1」でも述べたように小湊鉄道は富士重工業製ボディーを各社のバスに積極的に採用しており、いすゞ自動車製と日産ディーゼル製のほか、全国的な導入例が少ない三菱ふそう製、日野自動車製シャーシも存在していました。この699号車が廃車となってしまったため、日野シャーシ・三菱ふそうシャーシの7Eは現在では全廃されてしまっています。
三菱ふそうシャーシの7Eの大きな特徴となっているのが後部で、広告枠の下に出っ張りがあるためナンバープレートが右側に取り付けられています。
千葉県内では小湊鉄道のほか、京成バスも三菱ふそうシャーシの7Eを導入していました。京成から系列の成田空港交通、ちばレインボーバス、関東鉄道に移籍した車両もありましたが、現在では全廃されてしまいました。
(参考)いすゞシャーシ・日産ディーゼルシャーシの7Eでは、ナンバープレートの位置が真ん中になっています。上がいすゞシャーシの7E(小湊鉄道 712号車)、下が日産ディーゼルシャーシの7E(九十九里鉄道 182号車)です。