こんにちは、髙橋尚美です。
ただ今、絶賛自分服製作中!
現在は、製図をしているところです。
ところで皆さんは、服を手作りするとき、どんな風に型紙(パターン)を作っていますか?
洋裁本についているパターンをトレース?
自分で製図?
ボディを使って立体裁断?
今回は、平面製図と立体裁断について語っちゃいたいと思います。
|パターンの引き方には2種類ある|
トルソー(人台)にシーチングなどの生地を当てていき、ボディに合わせてシルエットを作っていく手法を立体裁断(ドレーピング)、紙上で様々な寸法に基づいて製図する手法を平面製図(ドラフティング)といいます。
|それぞれのメリットとデメリット|
立体裁断と平面製図、どちらが良い悪いということはありません。
それぞれにメリットとデメリットがあり、立体裁断の方がいい場合と平面製図の方がいい場合があります。
立体裁断のメリット
・ダイレクトにイメージを形にできる。
(ドレープやギャザーなどを、イメージ通りに出せる。)
・複雑なデザインや変わったデザインでも形にできる。
・体型に沿うような繊細なラインを表現できる。
立体裁断のデメリット
・ボディやシーチングなど、初期費用がかかる。
・自分のサイズにボディを肉付けする必要がある。
・ある程度の知識(テクニック)が必要。
平面製図のメリット
・原型をもとに数値や計算でデザインを組み立てていくので、個人差が出にくい。
・デザインやサイズの展開が容易。
・省時間、省コストでできる。
・紙とペンがあれば作業ができる。
平面製図のデメリット
・立体的なデザインをイメージするのが難しい。
・完成形を予想しづらい。
=まとめ=
立体裁断は、手間とコストはかかるが、デザイン性に優れたオリジナリティを表現できる方法
平面製図は、イメージは掴みづらいが、数値を基に形にできるシステマティックな方法
|組み合わせてみよう|
立体裁断と平面製図、どちらの方がいいとか優れているとかゆうことはないし、立体裁断の方が多少のテクニックを必要としますが、平面製図のほうが簡単とゆうわけではありません。
立体裁断に『難しい』というイメージを持たれている方は少なくないと思います。
ですが、ボディに布を当てて自分の求めるシルエットを直感的に形にしていくのは、実はとても効率の良いやり方です。
平面製図は、まず自分の原型を用意して、頭の中で完成形をイメージしながらそこに様々な数値をプラスしていきます。
でも、実際(仮縫いなどで)形にしてみないと、求める形になっているか判断できないのです。
その分、平面製図は立体裁断よりも実は手間がかかり、まどろっこしいやり方といえます。
それでも私が平面製図を好んでやっているのは、ごくごく単純な理由で、
平面製図が好きだからです。
紙の上に線を引いて、イメージを膨らませていく作業が楽しいから。
立体裁断をしている方も同じだと思います(あくまで私の勝手な意見です)。
私の理想は、平面製図で製図したものを仮縫いしてトワルを作り、シルエットの調整を立体裁断の手法ですることではないかと思います。
ギャザーの分量やドレープのラインなどは、実際に縫ってみて確認するのが一番確実だからです。
平面上の数値だけでは、自分の求めるラインになっているか分からないし、平面製図だけで最初からイメージ通りのシルエットに仕上げることはとても難しいことです。
立体的なシルエットを想像しながら平面的な製図をするのは、なかなかに骨の折れる作業です。
それができるようになるには、やっぱり数をこなすことが一番です。
ひとつのパターン(デザイン)に少しずつ修正を加えていき、自分の求める形に近づけていくこともできます。
時間はかかりますが、トライアンドエラーを繰り返しながら、自分の求める理想のデザインを追求していくことは楽しい作業ですよ♪