苦い思い出のあるグッタータ
予診を取った時に
kpとなんか
ざらざらした内皮面には気づいていたのに
guttataという認識がなくて
フックス角膜ジストロフィー(FCD)
と診断下せず...
上の先生に写真撮れたんだから
診断できるでしょーと言われて
勉強不足を実感したことがありました
FCDは常優あり、孤発あり
いずれはBK→移植になる方が多いです
他の常優の内皮ジストロフィとの鑑別は
先天:常優、常劣 生後すぐ-10歳
実質浮腫と混濁
後部多形性:10-30歳
水疱様、帯状変化
限局性浮腫
FCD:40-60歳
グッタータ、実質浮腫
とここまでメモ📝です
前置きが長くなりましたが
以下が論文内容
Diagnosis and Management of Pseudoguttata: A Literature Review
こちらもオープンアクセスなので是非
正直、難しい内容で
抄録を理解するのがやっとでした
抄録まとめ
角膜偽グッタータ(滴状角膜:PG)は
一時的な可逆性の内皮浮腫で前房の病理(病態?)に関連する。想定以上にスリットランプの診察で目にすることは多い。
屈折矯正術後に角膜炎を起こした症例やその後の点眼薬治療をした例など。
PGはスリットランプでの角膜内皮の観察ではダークスポットとして見え、初期のグッタータに似ている。グッタータとPGの違いは、PGは時間が経つと改善することとデスメ膜には波及しないこと。
他にグッタータに類似するものは内皮ブレブ(EB)と内皮剥離(ED)。EBはコンタクトレンズ使用や低酸素の後にあらわれる、一種のPGと言えるかもしれない。EDはデスメには波及しない、内皮細胞の欠損で明らかに特徴づけられる。
共焦点顕微鏡(confocal microscope)は4つの病態を鑑別するのに有用だろう。with differences in border definition and the presence of hyperreflective areas two main distinctions→わからず、、、
おそらく境界構造の違い、高輝度像が鑑別に有用?
PGはconfocal microscopeで境界不鮮明で隆起した形を持つ低輝度像を呈す。
PG.EB.EDはグッタータと違い、
時間と共に消え、手術を要しない。
PGとEBは原因となるコンディションの改善が必要