先日、角膜移植のドナーのかたの
献眼処置に携わらせていただきました
これまでも入ったことはありましたが
自分が主体で処置する1人目の方でした
個人を特定されることがないよう
少し時間を空けての投稿になりましたが
言い尽くせないほどありがたく
考えさせられる経験でした
一生忘れないです
角膜移植と言われるとこのようなイメージで
亡くなった方の目の表面だけとる‼️
と思われるかもですが
眼球自体を摘出させていただいて
最新の注意を払って
移植用のパーツを作ります
摘出したあとは、必ず目の代わりになるものを
入れさせていただき
できるだけ元のままの眼窩の形になるよう
整復します
摘出させていただく時も
目周りの筋肉を丁寧に外して
出血は最小限に🩸
1番大事な角膜を傷つけないように
めちゃくちゃ慎重に行います
角膜のドナーは足らず
海外から輸入することもあります
また、コロナにより角膜のご提供は減っています
角膜移植は亡くなった方からしか
ご提供をいただけません
大事な人が亡くなった時、
その決断ができるでしょうか❓
私自身は臓器移植の意思表示は
保険証でしていますが、
家族の死に直面した時、
他人のことを思いやれるでしょうか❓
移植手術に携わらせていただいている
身分で言ってはいけないのでしょうが
そんな気持ちの余裕があるとは断言できません
だからこそ、ご本人にもご家族にも
本当に頭が下がりました
何とお声掛けしていいのか、
ただただありがとうございますと
繰り返すことしかできませんでした
角膜ドナー不足解決のために
ipsを使った角膜上皮シート移植や
が少しずつ動いていますが、
まだまだ一般化するのには時間がかかります
ドナー提供は何の見返りもない
究極の誰かへの愛情です
角膜ご提供の場に居合わせることができて
移植した角膜がどうしたら長持ちするかの勉強や
術後の診察にも
ますます力が入るようになりました
眼科の勉強を頑張っていこうと
思うようになった経験でした