今回は形成外科と眼科の違いについて
眼科1ヶ月vs形成外科7年なので
どうしても形成外科よりになっちゃうかも💦
東京歯科大学眼科と昭和大学形成外科だと
雰囲気も立場も全然違うから
そのバイアスがあるかもです✨✨
このイメージとリアルの眼科が違いすぎる...
・形成外科医の方が短気
眼科医も他の科に比べると、
時間を一つのパラメータにして動く科です
例えば、手術説明の時にほぼ必ず
"何分くらいの手術か"の案内をしますし、
手術の上手い下手の指標の一つに
手術の速さが挙げられます。
それは形成外科にはないことです
ただ、、、、外来の殺伐感というか
時間に追われている感じは
形成外科の時の方が圧倒的に強いです
今はゆったりしてるなぁと思う毎日です
形成外科医はどうしても切った腫れた折ったの
急ぎの処置が外来中もバンバン来るので
同時に複数タスクをこなさなくてはなりません
それに視機能訓練士さんのような
フォローしてくださる方もいない
ケガは子供に多くて待てない人が多い...
手術症例は根回しもしなきゃいけない...
本当に大変だったなぁ...
アドレナリンがドバドバ出て大変だけど
やり切った感が病みつきでした
もともと短気な私でしたが、
家族が驚くほどの変貌を遂げ
Youtubeは常に2倍速というせっかちさは
形成外科の鍛錬の賜物です
・眼科医はとんでも無く器用そして綺麗好き
形成外科医にとって
顕微鏡を使うマイクロサージェリーは
みんなができるものではありません
でも、眼科は標準装備
なんなら診察でも使います
つまり、顕微鏡下での操作が下手だと
オペどころか外来も満足にできません
まさに死活問題です
私からすると不思議なくらいみんなそつなく
こなされるんですよね...
慣れでなんとかなるものでしょうか❓
私ももっと顕微鏡を使いこなせるようになれる!
と楽しみです
精密なオペや処置という観点では
顕微鏡は非常にいい機械☺️もっと活用しなきゃ
あとは手術の清潔操作について...
もちろん、形成外科の時も
重々気をつけていましたが、
眼科では白内障のレンズのような
人工物を使う場合、感染が1番怖いため
非常にキレイさにこだわります
あとは歯科大学のお家芸の角膜移植は
拒絶反応予防に免疫を落とすため、
感染は厳禁です
形成外科医も人工物である
インプラントを使った乳房再建での感染対策は、
15年以上、学会の重要なトピックになっています
それが毎手術なのでかなり神経を使うなぁと
驚きます
・眼科医は診断命、手術は未知数
形成外科医はとにかくオペ命 常に変化を
眼科の研修をしていてすごく細かく診察するな
よくこんなの気づくな、ということに
多く出会います
まあ目というめっちゃ小さい臓器を
相手にするんだから
当たり前と言えばそれまでですが...
治療法も多岐に渡るし、
ある目薬がある病気を悪化することもあり、
診断をつけるのにもすごく気を遣います😇
小さなことでも上の先生に相談している印象です
一方、形成外科はみためや発症時期で
これだ!ということが多く
一目でわからない場合は
画像を撮っても診断できないことが多いです
あくまで範囲や悪性かどうかを見るために
画像を使うことが多いかな...
もちろん上司に相談することはありますが
腫瘍系なら取るという最終手段が変わらないため
眼科ほど診察のウェイトが高くない気がします
ただ再建などの場合は患者さんの希望と
手術のできることのすり合わせが大事なので
とんでもなく診察には気をつかうこともあります
手術に関しては、形成外科の方が
術者のオリジナリティが出やすいです
常に自分の癖を把握して工夫したり
過去の反省を生かして変えていく感じです
眼科の手術はまだやっていないので未知数ですが
比較的シンプルで色んな人の研鑽で確立した
スタンダードな手術法を行っています
形成外科には決まった手術書はほぼありません
(私はこうやる!的なのが多いです)が
眼科はたくさんの教科書があり、
読みきれません!!
(歯科大の先生にお勧めされた教科書たち)
同じマイナー外科でまぶたを扱う科であっても
全然違う側面が多くて驚きの連続です🫢
まだまだ書ききれないので追記していきますねー!