母の手術は最初は区域麻酔だったのですが、

全身麻酔に変更になりましたガーン

それもあって尚更、無事終わるか心配でした


医者の立場から

全身麻酔と区域麻酔

とくに局所麻酔をどう使い分けるか?

外科医によってそれぞれだし

患者さんの状態(年齢、基礎疾患、認知力など)

によっても変わります


私のおおまかな目安は

◎全身麻酔

・ピクリともして欲しくない手術

例:重要な臓器🫀🫁を扱う

血管や神経を縫うなど超細かい作業が必要

・めっちゃ痛い手術

例:手術の範囲が広い、深い

筋膜や神経や指先など痛い部位を触る

・めっちゃ難しい手術

⇄患者さんに気を遣っている余裕ナシ!

・患者さんの体位(術中の姿勢)が持続困難


◎局所麻酔

全身麻酔の項目に当てはまらない場合

プラス

・患者さんの協力が必要な場合

例:眼瞼下垂の手術⇄手術途中で目を開けてもらい

瞼の上がり方、見え方、目が閉じられるかチェック


です


外科医の立場からすると

全身麻酔は麻酔科の先生に

呼吸の管理、血圧の管理をお願いすることができ

手術に集中しやすいという

大きなメリットがあります目がハート

患者さんも

寝ている間に終わるから苦痛が少ないですニコニコ

ただし、使う薬剤が多い分

・アレルギーが出やすかったり

・呼吸や心臓の活動性を下げるので

回復まで少し時間がかかったりしますガーン


もともと基礎疾患がある方は

最悪の場合、人工呼吸器を外せなくなることも...


私は極力、局所麻酔でできる手術は

局所麻酔でできたら...と思っていますが

最後は患者さんに選択していただくことが

多いですニコニコ

こちらがいいのでは、、、?と

どちらか提案して決めていただくことが多いかな



内視鏡検査の時の麻酔=全身麻酔

とよく勘違いされていますが

あれは静脈麻酔ですにっこり 


静脈麻酔は、全身麻酔と違って

呼吸の補助は不要です❗️

口からの内視鏡検査なのに

口から呼吸管理のチューブが入ると

狭すぎてやりづらいのもわかると思います...


全身麻酔と静脈麻酔のイメージとしては

(正しい例えかは❓ですが...)

◎静脈麻酔

飲み会でかなり深めに寝てしまった人

⇄呼びかけたら目を開ける、刺激に反応する


(ネット上のイメージ画像)

◎全身麻酔

明らかに呼吸回数が減っていてぐったりしている人

⇄呼びかけてたり刺激しても動かない


という感じです

内視鏡の時は患者さんは

寝ているイメージかもしれませんが

実は結構苦しいとガンガン動いています驚き

脱抑制になって

むしろ普段より動きまくる人も...

脱抑制とは薬により脳の抑制機能が失われて

感情や欲求をコントロール不能になることですびっくり

スタッフ3人がかりで抑えないと

患者さんが危ない❗️となることもあります


施設によって局所麻酔と静脈麻酔を組みあわけて

オペしているところもあります✨

また他に脊髄くも膜下麻酔など一部の神経を

一時的に麻痺させて手術する方法もあります




オペを受けられる方はぜひ

麻酔についても

外科医の先生に突っ込んでみてくださいにっこり