「将来なりたいものは…ああ、これね。うん。大学は行くんだよね?」
当たり前のように聞かれた。
「大学には、行きません。
高卒でなろうと思ってます」
あらら。先生、絶句。面白い。
じゃなくて。顔緩んでるぞ、私。
引き締めろ引き締めろ。
…よし、オッケー。
「このクラスに来て、進学しない…じゃあ来年からは1組でいいのかな?」
うわー。この人試してる。
え、だって、3年1組でしょ?
看護とかの専門学校に行きたいひとと、就職するひとのためのクラス。
看護希望のひとはわりと真剣に勉強してるけど、それ以外のひとはちゃらんぽらんらしいじゃん。
「……いや、来年は5組でお願いしたいです」
私の学校の3年5組は国公立大進学を希望するひとのためのクラス。
他のクラスと時間割、使う教材、補習の内容や時間まで全てが違う。
まぁね、この学校で「3年5組」って聞けば、「おー。頭いいんだ」って感じ。
うん。ちょっとステータス、的な?
「就職なのに、5組行くの?
ちょっとね…やっぱり国公立大行きたいひとがいるわけだから。
難しいんじゃないかな」
むむむ。でーすーよーねー。
就職したいヤツより国公立大行きたいひと、優先させるよねー。
でもさ、試験には数学も生物も出るんだ。もっと言うなら科学も物理も。
だから絶対に5組じゃないと困るんですよねー。
「なんや、お前そっち行くんか。
……難しいんちゃう?
大学進学よりもっと倍率高いんやで?」
おっとっと。隣の理系クラスの担任のガヤが入った。
わーってるってばよ。
難しいことくらい、さ。
「はい。調べました。
でも実際一昨年卒業した先輩は合格してますし」
「ソイツ、男やろ?」
「…そうです」
私、このツッコミされたら終わりなんですけど。
「言うたら悪いけどな、お前は女や。
しかも武道もやっとらへん」
うん。確かに。
柔道を少しかじったくらいだし。
「俺は柔道やってた男でも合格せんだヤツ、見てきとんねん」
えっ、そんなん私、可能性少ない…。
いやいや、でも大学なんて行くお金ないし、
「悪いこと言わへんからやめときぃ。
女なんて絶対受からへん」
………。
血が、煮えたぎるかと思った。
女だから。
それだけでダメと言われる。
可能性は少なくても、決してゼロではないのに。
そう思ったとき、
この大草原の先には何が待っているのだろう
道がないなら創ればいい その先例え果ていてたとしても
これが最初のタイトなパイオニア
きっと笑うぜ最後には
これが最初で最後のパイオニア
きっと笑うぜ最後には
と言う歌詞がふと脳裏に浮かんだ。
━━━……やってやろうじゃないか。
この学校にいた人間がやらなかったことを、あたしがやったろうじゃないか。
そう思った。
先生の力に頼らず絶対に合格して、笑顔で合格通知書をこの先生の鼻先に突きつけてやろうじゃないか、って。
教師二人に次々と反対の言葉を重ねられ、少し挫けそうになった私を奮起させたのはこの歌詞でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
翔さん、誕生日おめでとうございます!!
みっそっじ~(σ・∀・)σ
うん。男は30から、ね。
私から見ても30越して「え、大人ってこんなんなの?」って思っちゃうような人間たくさんいるけど。人より苦労されてる翔さんなら、今までとこれからを糧に一層深いひとになっていくんじゃないかなーっておバカな若者なりに思ってます。(生意気すみません)
この大草原の先には何が待っているのだろう
道がないなら創ればいい その先例え果ていてたとしても
これが最初のタイトなパイオニア
きっと笑うぜ最後には
これが最初で最後のパイオニア
きっと笑うぜ最後には
あの進路相談のとき、この歌詞にとても勇気づけられました。
そして、お陰さまで無事合格しました。しかも女の子で合格したのは私の学校では初です。決意通りに先生の鼻先に突きつけました。「これからが頑張りどきやな」って言われました。言われた通りにまだまだ勉強続けてます(なんだかんだ先生の言うこと素直に聞いちゃう子)
〈最初で最後のパイオニア〉
今、女の子でも4年制大学への進学が増えてるじゃないですか。私それを切り崩したなって(勝手に)思ってます。
あと先生って、進学が当たり前って顔で話を進めるけどね。進学したくないなら自分で道切り拓いちゃえって思います。(私の学校の後輩へ)(誰もこのブログ読んでない)
私、最初のパイオニアにはなったけど、それと同時に最後もだなんて寂しいので。私を「最後」にはしないでって思うけどね。うん。(私の学校の後輩へ)(誰もこのブログ読んでない)
私が始まりって言ってもらえるような存在であれたらなって思います。
私が見た景色はそんな大それた、素晴らしい、輝きに満ち溢れたものでもなかったけれど。
それでも自分がそのとき、この曲に励まされたことに変わりはないので。
うん。(なんかうまくまとめられない)
翔さん、おめでとう。
そしてありがとう。
(なんかヌルっと終わったなー)
おわり
(実は26日にこの記事あげたとか言わなきゃバレない)




凝視
