ナラタージュ感想 | 小豆の皮になって智の前歯に挟まりたい女の子の大野智観察ブログ。

小豆の皮になって智の前歯に挟まりたい女の子の大野智観察ブログ。

大好きなジャニーズのこと(主に嵐)好き勝手に語ります(´・ω・`)

ナラタージュ
(※ネタバレ若干あります。
この先は自己責任で)


久しぶりに邦画を観てきました。
今回は「嵐が出てるから」とか、
そういうの抜きで純粋に観ようと
思っていました。
でもそんなの抜きで本当に揺さぶられました。


なんて深い映画だ、これ。怖い。
ずっと思ってました。


観る前から色々と感想とか飛び交っていて、
官能的、とか、正直共感できない、とか。
だから余計にフラットに
観ようと思ったんですけど。


あのね、私5回くらい号泣してたよ。笑
開始15分でまず泣いてたからね。
訳分からないでしょ。笑笑


私が感じとったテーマをざっくり言ってしまえば
「無償の愛」
だったのかな、と。


最後の「恋じゃなかった」みたいな台詞も
それは泉のための優しくて切ない嘘で、
葉山自身に言い聞かせるためでもある言葉
だったように思います。


きっと最初は頼ってくれて、慕ってくれて、
ただ純粋に自分を見つめてくれる
泉という存在に救われることが
あったのだと思うけれど。
その存在はどんどん、
静かに大きくなっていって。


大事で、ほっとけなくて、
でも言えなくて。
言ったら泉の気持ちには応えられるけど、
葉山はそんな無責任なことはできなくて。


だから随所随所にあった葉山のズルいシーンも、
観てるひとはストレートにズルいと
表現することを躊躇ってしまうんだと思う。
少なくとも私はズルい、というより
仕方ないね、という気持ちで
葉山を見ていました。
でも最後の路面電車のシーンは
葉山、頑張ったね。
描かれてはいないけど
幾ばくかの葛藤があったように感じます。
感情をあまり出さない葉山だけど
それでもあのシーンに関しては本能というか…
気持ちだけで動いた場面だったんじゃないかな。


小野くんも泉も、
結果的に失恋しているんだけれど、
2人は愛のかたちが違っていて。

同じ失恋でも面白い対比でした。


小野くんは泉に対して
「こんなに好きなんだから…」
「隣にいたのは俺だろう?だから…」
という見返りを求めていて。
それって、きっと当たり前の感情なんですよね。
だから小野くんに共感する方が多いんだと思います。


でも泉は葉山の話を聞いて
「私、先生を助けたいです」
「何かできませんか」
って言うんです。
間違えても自分の気持ちを押し付けない。


自分のためじゃない。
相手のための愛なんです。

それってものすごく苦しくて、切なくて、
でもとてもとても綺麗で。


最近私は無償の愛についてよく考えていたので
色々なこととリンクして、
次から次へと涙がこぼれ落ちました。



「うっわ、潤くんめちゃくちゃ美人むり…」
「ダボダボのシャツ着て、もっさい髪型してるのに
美人て何事?人間?天使?天使か」
とか、普通に思うシーンも沢山ありましたが。
とりあえずざっくりアウトプットしたかったので
書きなぐりました。



個人的にはオススメの映画ですが
学生さんとか、バリキャリの方とかには
共感され辛いかも……?
ラブストーリーとしては
とても完成度の高い作品だったと思います。

素敵な時間をありがとう。



おわり