「…ん……」
なんでかわかんないけど
かずって、
「キス、上手い…」
「ふふふ、なんですか、
そんな顔しちゃって。
嫉妬ですか」
愛しむように微笑みながら、俺の頬を親指で撫ぜるかず。
「…妬いちゃ悪いかよ」
余裕な声色。取り残されたような気持ちにさせられる。
「いーえ、むしろ可愛いです。
…俺のキスが上手い?
それは相手のことが大切だからです」
にっこりと可愛らしく、幾分かの毒を覗かせながら頬笑むかずを見ていると、こっちが恥ずかしくなってくる。
俺が上にかぶさっているのをどかして起き上がり、ソファの背もたれに身体を委ねる。
「よくそんな歯の浮くようなこと言えるよな…」
その隣にぽすっと座った俺。
頬が熱い。
「…ふふ。ほっぺ、赤いですね。
脱いだらどうですか?」
耳元でそう囁くかず。
「既に脱がしてる奴から、脱いだらどうですかって言われてもね」
唇を耳元に近づけたまま俺の洋服を脱がし始めたかずに俺は反抗できなかった。
「俺は翔さんが風邪をひかないように、汗かいた服を替えるという弟としての責務を果たそうとパーカーのチャック…を、開け………ははははっ」
俺のグレーのパーカーのチャックを開け終わった途端、突然笑い出した。
「…んだよ」
「だって…翔さん……パーカー2枚っ、も……ははは!!!!」
「え、普通じゃね?」
「ははははっ
シュール過ぎる…っ」
「もお笑うなよー!」
さっきとは違う頬の熱さ。
そんなにダブルパーカーっておかしいんかな。
そう言えば智くん…は、ファッションに興味無いから多分何も思ってないよね。
そう言えば今日の智くんのシャツ、斬新だったなー。ゴーヤ3本か。ゴーヤがモチーフってこと自体まずおかしいだろ…ははっ
「…誰のこと、考えてるんですか?」
智くんの私服に思考を巡らせていたら、俺の太ももの上にかずの柔らかな手が重ねられた。
「ねぇ。ひとりでくすくす笑って?
誰のこと、考えてたんですか?」
言葉のリズムに合わせて艶美に動くその掌に、全神経が集中する。
「…あ…さとし、くん」
まずかったかな。
まずかったんだよね、この展開は、きっと。
「へぇー。
隣にいるのは俺なのに?
妬けちゃうなぁ」
すすす…と、太ももの付け根に指先が滑る。
「…っあ……」
「ふふ。俺はずーーーっと翔さんを見てるのに?」
すんでのところで指先は離れ虚空にラインを描き、俺の耳に辿り着く。
「…ぁあ…」
俺、耳は弱い…。
擽るように耳に触れ、その後ろの髪を梳くように触れる手。
かずを見ることが出来ず、情けなく自分の膝を虚ろに見つめる。
「…ね、もうちょっと、ちゃんと俺を見て」
後頭部から反対側の耳に辿り着いた指先は繊細に髪と耳に絡みつき、俺の顔の向きを変える。
「……いい顔、してる」
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
なんでしょうね、翔さんがいるとイジりたくなるんですよね。お陰様でオハナシが進まない進まない(楽しい≧(´▽`)≦)
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