ビスケットウォーマーをご存じでしょうか。

 
 

ビスケットウォーマーは、1850年代から1900年ごろまでの50年ほどの間だけ制作されていた、非常に美しい、しかし、摩訶不思議な銀器です。

 
ビスケットというものの、当時は今で言う、スコーンのようなものを指していたようです。
 
これを仕切りの内側に入れ、蓋を閉じ、暖炉の前で温めておくと、長い間保温されるため、いつでも温かいビスケット(スコーン)を食べることができました。
私は、個人的にはこのビスケットウォーマーは、自宅の大きな庭でのティーパーティーや、ピクニックなどに使われたことが多かったのでは、と思っています。 そのようなヴィクトリア時代の写真を見たことがありますし、一度温めたビスケットウォーマーは毛布などにくるんでいけば、かなり長い間ビスケットを温めておけたからです。
 
ヴィクトリア時代にはアフタヌーンティーが上流階級で大流行したため、このビスケットウォーマーをはじめ、ティーに関する銀器がいろいろ発明されました。
 
このビスケットウォーマーは美しい装飾がしてあることが多く、テーブルや庭でのピクニックに美しい色どりを添えるものだったでしょう。
 
こちらのお品のように仕切りの透かし細工が非常に美しく装飾されたものがあります。また、内側は金鍍金張りしてあり、とても華やかです。
 
現代でもアンティーク銀器ファンには絶大な人気があり、お菓子を盛ったり、花器として使ってお茶のテーブルを華やかに彩っているようです。
 
最近は、あまり質の良くないリプロダクションのものも作られているようですが、このお品は、ビスケットウォーマーの第一人者である、フェントンブラザーズ、1856年制作のオリジナル品です。
 
近年になって、銀鍍金、金鍍金のかけ直しをしております。
 
 

動画もぜひ、ご覧ください。

 

 

 

 

 

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