「あなたたち闇金は違法な犯罪集団であり、そんな違法な貸し付けは無効だから返すつもりはありません!」、言ってることは決して間違っていません。
しかし、これを借りた本人が闇金側に直球で主張した場合どうなるでしょうか。
おそらくなんの問題の解決にもならないどころか、闇金業者側の感情を逆撫でしたことにより、取り立てはより厳しくなることも考えられます。
そもそも最初から法律なんて守るつもりのない犯罪集団ですから、中途半端な反発は火に油を注ぐだけとなってしまいます。
問題を円滑に、かつ迅速に解決するには、やはり弁護士や司法書士などの専門家による和解交渉が不可欠となります。
闇金業者も馬鹿ではありません。
ただむやみやたらに相手を脅して金利を取ることだけに邁進しているといわけではありません。
中にはそんな闇金業者もいるかもしれませんが、そういったところはすぐに摘発されます。
摘発されてしまえば終わり、肝心のお金が稼げなくなります。
そう、あくまで闇金業者も「お金のため」を再優先に考えて動くのです。
お金に困っている人間に高利で貸し付け、お金を借りている、という負い目からある程度の脅しや恫喝が効果のある相手に対してそのような手段を取るのです。
しかし間に専門の法律家が入ると、迂闊なことはできなくなります。
まず、「最終的には法的な措置も辞さない」という強い意思表示と同等の効果が得られます。
その上で必要な要件を揃えた和解書には、闇金業者も応じざるを得なくなるのです。
和解に応じたほうが最終的に「得」という判断に絶対的に至るからです。
具体的な和解の仕方については、実際の状況に応じて様々ですが、ほとんどの場合はすでに支払っている違法な金利による利息分を元金に充当し、今後の返済が不要になる形にまとめることになります。