宇宙は有限か、地球は丸いのか。
そんなことを調べる術が無かった時代に論理で世界の構造を理解しにいく人々が多用していた手法がパラドックスである。

論理学、あるいは数学を習った人ならわかる手法であるが、ある仮説を立て、そこにパラドックスが生まれれば、その仮説が成り立たない可能性が高まるということである。つまり、偽であることの証拠が増え続けることで、ある仮説が成り立たない可能性が高まり、仮説の逆のことが真実である可能性が高まるということである。

重要なのは、論理で証明されていくことが例え直感に反することであっても、曲解せずに受け入れていくということである。九九フィートの男のパラドックスに代表されるように、論証過程で材料を基に真偽をねじ曲げてしまうことは往々にして起こりうる。

論理で顕になる世界が多くの人に受け入れられないことは昔から当たり前のようにあり、そのことで投獄されてしまうことも多かっただろう。しかし、情報過多で逆に真実はわかりにくい現代こそ、論理の証明力によって世界を捉えることが大事だろう。